千葉へ下る黄色い電車、向かいに座った男女、女性は雑誌の生き残りについて語り、男性は透明な袋に入った人参と玉葱を膝に乗せていた。そして彼は、新宿で降りそびれたと、市ヶ谷で降りて行った。私は千葉へ帰り、お布団で『屋上がえり』を読むのである。屋上ですごす人々と風景が描写されるエッセイ。
20210330_屋上がえり

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