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インスタント酩酊

ストロングゼロにまつわる、面白い話はたくさんある。ストロングゼロについて書くなんて今更感があると思うけど、約1カ月振りにストロングゼロを飲んだので、ストロングゼロの事を書きたい。ストロングゼロという単語がたくさん出てくるから、ストロングゼロ断ちをしてる方は読まない方がいいと思う。

ストロングゼロが麻薬だ、とネット界隈で揶揄されるようになって、影響されやすい私は「もう飲むのやめとこう」と思った。ストロングゼロが発売されてから数年、結構な頻度で飲み続けていたのに突然辞めた。いわゆるみんなの言っている「ストロングゼロを飲んだ後の症状が合致」したからだった。怖くなった。
それまでは、なんの疑いもなくストロングゼロを飲んでいた。違うメーカーのアルコール度数の強い缶チューハイは、人工甘味料の味が酷くてあまり好きじゃなかったが、元祖ストロングゼロは人工甘味料が入ってるにもかかわらず、果汁感も味もよくて、よく飲んでいた。ひどい時には500mlのロング缶を2缶飲む日もあった。翌朝のコンディションは最悪だった。

スロトングゼロ断ちは1か月しかできなかった。突然飲みたい!と思って、夜、コンビニに行った。コンビニのお酒コーナーにはストロングゼロばかり並んでいる。片方はビールや発泡酒だった。昔のコンビニのお酒コーナーはこんな風だっただろうか。違うな、昔はコンビニでお酒を販売する店舗自体が少なかった。

吸い寄せられるように、好きなストロングゼロのロング缶を手に取った。当たり前のようにつまみも購入する。

家に帰って「もう待てない」と言わんばかりにプシュっとプルトップを開けた。プルトップを発明した人はすごいな。プルトップの先代、指輪みたいなあれ。あれの名前すら忘れてしまった。

ごく ごく ごく ごく・・・・・・

喉に流し込む。炭酸の刺激が舌から喉に下りていく。果実の豊潤な甘みと香りが広がる。そして、強いアルコール感。唸りそうになるけど、おじさんみたいなりたくはないから、それは止めておいた。

一口では期待していた酩酊感はこなかった。つまみを食べてから、2口目を流し込む。

ごく ごく ごく ごく・・・・・・・

突然、胃から脳に向けて「ふわっ」とした、感覚がやってきた。

これだ、これ・・・やっぱり麻薬のようだなと思った。

ふわふわっと気持ちのいい感覚がキタ。でもこの程度じゃ、酷い酔い方はしない。私の体の事は、私が一番よく知っている。

話が妖しくなってきた・・・戻そう。

つまみを食べながら、ストロングゼロを飲む。ほどよい酩酊感、幸せな感じ、アゲアゲでゴキゲンになった。手っ取り早く。

百円玉2個とほんのちょっとで

という有名な歌詞がある。それは煙草の事だったけど、今ならストロングゼロに置き換えれる。

Anytime drinking Strong Zero ・・・


あっという間に500ml飲み切ってしまった。結構酔っている。声も大きい。まだまだ飲みたいと思えたけど、ストックもないし諦めた。

翌朝、目が覚めたら体が気怠かった。結構な量のハイボールや白ワインを飲んでも気怠さはないのに、たかだか500mlの缶チューハイを飲んだだけで、この気怠さだ。久々に飲んだという事もあるかもしれないけど。二日酔いになっていないだけマシ。

ストロングゼロを飲んだ翌朝は気怠くなるのに、これからもストロングゼロを飲むのか?という事になるけど、今もうすでに飲みたいのでやっぱり麻薬だな、と思う。

この手のお酒はストックはしないようにしている。飲みたかったら、飲みたい時にわざわざ買いにいくようにしている。そっちの方がアル中感が増すような気がしないでもないけど。我慢できるときは我慢してる。我慢という言葉に漂うアル中感。なんか嫌だなあ。



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