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ロックバランシングに批判的な人々

7月21日にインスタグラムに投稿した私のリール動画が少々バズり、閲覧数86万超、いいね数10万超(8月11日現在)となりました。

おそらく海外の著名なインフルエンサーのような人が紹介してくれたのではないでしょうか。石を積んだだけの投稿がアイドルの投稿並みに注目されるというめずらしいことが起きたのです。

もともと私のインスタグラムフォロワーは6-7割方外国人で、ロックバランシングになにがしかの興味がある人がほとんどです。そういうフォロワーの方々はいつも通りの反応をしてくれたと思いますが、この投稿のように80万以上も閲覧されるとどうなるかというと、コメントの中に「無駄なことをしている」とか「接着剤を使ってくっつけているに決まっている」という人とか、「ロックバランシングなんてアートでもなんでもない邪魔なもの」という人とか「ロックバランシングは環境破壊だ」という人とかが入り込んできます。

ロックバランシングが多くの人の目にとまったことは基本的には喜ぶべきことで、「接着剤を使っている」というのは「真実を真面目に探究しようともしない短気で嫉妬深いかわいそうな人」という感想を持つ程度で済むのですが、気に障るのがロックバランシングを知っていて批判的な言動をする人です。海外の一部ではロックバランシング愛好家と批判派がかなり前からバトルしていて、日本にいる私も少々目立ったことでついに巻き込まれたというわけです。批判派の言説はだいたいが早とちりで的外れなのでげんなりします。インスタグラムではほとんどスルーすることにしました。ただ、投稿にちらほら批判的なコメントがつくのを不思議に感じる人もおられるので、こうした批判への反論をここでしておきます。

批判する当人と直接対話する気はありません。彼らの多くは気が短く独善的な性質が強く負けず嫌いです。それは海外での論争を見て気づいたことです。そういう相手と個々にやりとりするような労力は使いたくありません。もしそういう性質ではない批判者がいたなら、気が長く独善的ではない性質を元に、真実に近づくためにいつかこの文章にたどりつくことでしょう。
幸いにして、好意的なコメントが大半で批判的なコメントは極わずかですんでいます。もし、しつこく批判的に絡んでくる人がいたら、このページのリンクを押し返そうと思います。「何が正しいのか知りたければ翻訳ソフトを用意してこのページを見よ」と添えて。

さて本題の反論をパターンごとにしていきます。

「ロックバランシングはアートでもなんでもない邪魔なものだ」
→アートかどうかは見る人が考えることです。アートだと思わないのは自由ですが、それがアートか否か社会的にジャッジするのは一個人ではありません。私個人としてはアートを感じる対象が多い人間の方が幸せに生きられるという価値感を持っていますので、幸薄い人だなあと感想を持つだけです。また邪魔なものというのは、それを見る目的で訪れたわけでもないのにそこにあるから邪魔なわけですね。でも安心してください。実物が貴方の目に触れることはありません。なぜなら写真や動画で記録したら立ち去る前に崩しているからです。貴方が現場に来ても邪魔なものはありません。

「こうしたものは野生動物にとっては危険だ」
→ 安心してください。野生生物がこの場所で活動する時間にこれはここにありません。なぜなら私も危険であることを承知して、崩してから立ち去っているからです。私は石積みを他者に教える時は必ず最後に崩して帰るように指導しています。

「石の下には昆虫や魚、その幼生がいて石を動かすと彼らの生活を脅かす」
→ 自然環境を厳格に維持しようとしている国立公園や特別保護区であるならその指摘に耳を傾けなければならないかもしれません(そもそもそこには極力人間が入り込まない方がいい)。ただ、ここ(安倍川)は人間の生活圏の中を流れる川です。釣り人が入り、魚そのものを釣っていきます。キャンパー達がテントを張り火を焚きBBQをしていることもあります。ロックバランサーは彼らほどには自然環境にインパクトを与えていません。それに彼らほど人数はいません。また、この川は大雨が降ると土砂が大量に流れ込み、河原の形状は一変します。土砂が豊富にあるため、建材などの材料にするためにパワーショベルやダンプカーが河原に入り込んで地面をひっくり返し、大量の土砂を運んでいっています。この場所の上流にも下流にもそういう場所がいくつもあります。一人の人間が素手だけで石を動かす程度の影響を懸念するのであれば、その何億倍もの影響を与えているショベルカーやダンプカーにまず懸念をぶつけてください。そしてそれをやめさせたいのならば石や砂を素材としている建材で作られた建物や道路を貴方は使わないようにしてください。
ロックバランサーはこの川に入り込む人間たちの中で、生態系にダメージをもたらす存在としては最後列に位置するものです。道具も薬剤も使わず、人間という生物的個体が持つ能力しか使いません。自然界に存在する他の生物と同じ条件でそこで活動しているのです。できあがった物体が周囲に及ぼす影響は、鳥が巣を作ったり、アリが蟻塚を作ったりするのと同類です。ただし、人間はそこにそもそもいない「外来種」なので影響を後に残さないよう崩してから立ち去っているのです。

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一つの画像を見ただけで、その背景を探ろうともせず、思い込みから悪い方に解釈し、自分の正義をふりかざして批判するコメントを見れば、コメント投稿者の短気で独善的な性格が容易にうかがい知れるというものです。
短気で独善的な性格でない人ならば、これらの反論を読めば納得できると思います。

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