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上には上があるという幸せ

ロックバランシングによって気づかされた教訓的なことはたくさんあります。
そのうちの一つが「上には上が『いる』と考えるより、上には上が『ある』と考えた方が良い」ということです。

ロックバランシングにおいては、その時どんなにすごい作品を作れたとしても、例えばそこにあと一つ石を加えるとか、石を差し替えるとかを考えると、完成したばかりの作品の何倍も難しく、すごい作品が想像できます。
そういう体感から、ロックバランシングに限らず、自分の向上を考える時、どこかの誰かを意識するのではなく、知恵や技術を意識した方が良いってことに気づかされたのです。
「上にはすごい人がいる」と考えるとそのすごい人がイメージの上限になってしまいます。そして場合によっては、その人にはかないそうもないなどという諦めにつながったりもします。
一方、「自分が身に付けた知識や技術よりもっともっとすごいレベルがある。人類の誰も到達していないレベルがある」って考えると上限が無くなります。理論上は際限なく成長可能な無限の宇宙が広がります。

無限の宇宙のひろがりを意識できれば、人間界の誰かさんと比べて優越感にひたって威張ったり、劣等感を覚えて自分を卑下したりすることのばかばかしさがわかります。

スポーツでも、学問の最先端の世界でも、トップを走る人間は上限が無いことをイメージできているからこそ、もっと上を目指せるのだと思います。腕のいい超一流の職人が「自分はまだまだだ」と思うのは自分が到達できていないもっとすごいレベルが想像できているからだと思います。
誰かと比べるのではなく、誰も踏み入れたことのない未知の領域に踏み込んでみたいという願望がトップランナーをさらに成長させる原動力なのではないでしょうか。

トップランナーではなくとも、無限の宇宙をイメージできるのは自分の活動領域を大きく拡げることにつながります。それは幸せなことです。冒険できる宇宙が際限なく広がっているということは、その宇宙で一生冒険を楽しめるってことだからです。

私は自分の手が動く限りロックバランシングの宇宙を冒険して楽しもうと思っています。
ロックバランシングは石さえあればお金が無くてもたっぷり楽しめるので、経済的余裕の変化に振り回されることもありません。一生楽しむことが可能なものを知った幸せを感じています。


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