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ドランヴァロ・メルキゼデク『マヤン・ウロボロス』にて

この書物は、アトランティス人たちが記憶を失う経過に触れています。

 アトランティスが沈んだ後、人類が立ち直るまでには、かなりの時間がかかりました。ナカールと何人かのマヤを除いて、すべての人の個人的記憶が失われました。一般の人々は認知症に似たような病気にかかり、自分の人生について何も思い出せませんでした。ほとんどの人が心神喪失したのです。数学的に完全なピラミッドを建てることなど、もちろん不可能でした。アセンデッド・マスターは、建設を続けられるようになる春分点歳差サイクルのタイミングまで待たなければなりませんでした。つまりそれは、6400年以上も待つことを意味していました。
 アトランティス人たちはとても進化していましたが、すべての記憶を失ったので、未開人のような状態に戻ってしまいました。もし現代人が記憶をなくしてしまえば、家から出る方法さえわからないでしょう。アトランティス人は、再び火を発見するところから始めざるを得なかったのです。
 記憶の喪失は、地球の磁場がゼロになったために引き起こされました。それは、アトランティスの沈没を招いた地軸移動の少し前のことでした。ごく最近まで、科学者は、地球の磁場がゼロになると人間の記憶が失われることなど、まったく知りませんでした。現代の科学者が、北極と南極が反転すると予測していることに、もっと注目する必要があるでしょう。それは、地磁気の両極がゼロの段階を経ることを意味するからです。
 ロシアが宇宙ステーション・ミールを打ち上げ、最初のロシア人飛行士が宇宙ステーションに入った時、まさにこのことが起こりました。無重力の空間で14日間を過ごした後、このロシア人飛行士はすべての記憶を失って、ミールをコントロールできなくなってしまったのです。急いでロシアは代わりの飛行士を送り、最初の飛行士を地上に戻しました。
 最初の飛行士を調べてみると、すべての記憶が消えてなくなり、正気を失っていることがわかりました。さらに、彼と交代した宇宙飛行士にも同じことが起こったのです。そこでロシアの科学者は、人の周りに地球の磁場のようなものを発生させる装置を開発し、宇宙服に取り付けました。今では、宇宙船の内部や周囲、あるいは少なくとも身体の周りに地球の磁場と同様のものがない限り、2週間以上の宇宙旅行は不可能だと考えられています。
 科学者はまた、人間の脳細胞の周りに磁膜があることを発見しました。人間の意識の中でどのように記憶が保持されるのかに関する研究では、CDやDVDで使われる材料と同じような磁気によって記憶が保たれていることが明らかになったのです。
 地球の磁場が反転すれば、反転した磁場が働き始めるまで、しばらく空白の時間があります。もしこの時間が14日間以上ならば――宇宙時間で見れば14日というのはほんのナノ秒にすぎませんが――人間の記憶は完全に失われるでしょう。これがアトランティスで起こったことであり、現代でも起こりえることなのです。

――pp.145-147

それで、言語を失う可能性もあるのだが、
そうするかどうかは、意識ある地球が決めること。

以上、言語学的制約から自由になるために。