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星占いの予言とハワイの新居(1)


先日、ハワイで家を建てるときの「うんざり」について書いたが、あの時はそれでもあと1週間くらいで入居できるだろうと思っていた。

家はもう99%完成しているのだが、お役所から「住んでも良い」という許可をもらうところでつまづいた。
 
この件については建設会社の人がもう少し早く対応してくれれば問題なかったのだが、それを言っても何も解決するわけではないので粛々と必要なプロセスを進めるしかない。しかし今はホリデーシーズンなので特にお役所仕事は遅くなる。
 
「許可をいつ出せるかの時期は全く分からない」と対応した人からも釘を刺された。もしかしたらクリスマスや新年を新しい家で迎えられないかもしれないと不安な日々である。

占星術師に会う


それで思い出すことがある。前に住んでいた街でよく立ち寄っていたアートスタジオがあった。そこは地元のアーティストの作品を売っているほか、店の奥にあるスペースではさまざまなワークショップが催されている。
 
7月のある日、そこで占星術師が格安で占ってくれるという広告を見つけた。占星術(星占い)は「しいたけ占い」を時々チェックする程度しか興味がないのだが、なぜかその時はひらめくものがあってすぐ申し込んだ。
 
その時カウンセリングの仕事を減らして、書くことにもう少しエネルギーを傾けてみたいと考え始めていたので、そのことについて聞こうと思ったのだ。
 
事前に生年月日と生まれた場所の情報を送っておくと、私が生まれた時の星座のチャートを作ってくれて、当日はそのチャートをもとに30分ほど私の質問に答えてくれるという形だ。
 
当日、約束の時間に行くと、50代くらいの快活な白人女性、タラが待っていた。簡単にお互いに自己紹介したあと、時間があまりないためにすぐに書くことに興味があるという話をする。
 
タラはコンピューターに入っているチャートを一目見て、”That makes sense!(そうでしょうね!)”と言った。私の星座チャートから、言葉でコミュニケートすること、そして難しいことを簡単な言葉でわかりやすく説明するのが得意なことが読み取れるというのだ。
 
そういえば、かつて大学や大学院で教えていた頃、あまり上手くない英語で話しているにも関わらず、学生から「分かりやすい」と評判が良かったのは、そのコミュニケーション能力を生かしていたのかもしれない。その他にも「どうして分かるの!」とびっくりすることをいくつか指摘されて、占星術の奥深さと彼女の能力に感心してしまった。
 

新居についてのタラの予言


書くことについての質問が終わってもまだ少し時間があったので、「8月頃にハワイに越すのだけど、この引越しは私にとって良いことなのでしょうか?」と聞いてみた。
 
ところが私がその質問を言い切らないうちに、タラが「うーん、ハワイに越すのは12月になりそうね。」と言った。私と夫は7月の時点では遅くとも9月には引っ越せると思っていたので、「いやー、さすがに12月ということはないと思います」と言うと、もう一度チャートを見ながら「コミュニケーションの混乱が12月くらいまで続くからねー。まあ早くても11月ね」とキッパリ言い切るのだ。

それで約束の30分が終わったので、感謝をしてそのスタジオを後にした。私はその時、新居に越す時期についてはタラの言うことをまともに受け取らなかった。他の件でかなり先まで好転しないということを言われた時は、「なるほど、仕方ない」と納得できたが、新居についての彼女の予言は予定からあまりにもずれていたので信じられなかったのだ。
 
ところがそれ以降、さまざまな問題が噴出して、工期が1ヶ月、また1ヶ月と伸びていった。10月になると「タラの言ったことが本当で12月まで入居できなかったらどうしよう」と彼女の予言は不安のタネとなっていた。
 
さて12月半ばの今、占星術師の予言は「年内には入居できるかも」と言う希望に変わった。今は彼女の予言が当たることを心から願っている。


タラの予言が当たったかを知りたい方は下記の記事をどうぞ。


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