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#2 『しなやかに生きる』を目指して

今日は私が看護師を目指したきっかけについてお話しします。(告白をすごく悩みました。)


すでに一浪していた私は、大学一本では不安だったので、看護学校の両方に出願していました。(当時、共通一次と受験日は同日でした。自信のある方を受験しようという考えでした。)


受験の2日前のことでした。私は口から泡を吹いて自宅で倒れました。幸い父がすぐに見つけ救急搬送されました。緊急手術が行われ輸血を受けて助かりました。


手術翌日、献身的に看護してくれた担当ナースに私は、看護学校を受験したいと願いでます。一浪した苦労が水の泡になるのが嫌でした。若いナースでしたが、粘り強く上の人たちと交渉してくれ、特別に個室で受験する許可が降りました。ニ日間の試験を全て受けました。手応えはありましたが、結果は不合格でした。


面接に来た先生に厳しいことを言われました。「自己管理もできない人に看護を目指す資格などない」と。悔しさと情けなさとやるせなさがごちゃ混ぜになりました。それから真剣に勉強に打ち込み、翌年看護学校に入学しました。


入院時の担当ナースの優しさ、声かけ、私の気持ちを代弁してくれた姿勢に感謝の気持ちでいっぱいでした。死ぬかもしれないという恐怖から死にたくないに変わり、私も人の痛みに寄り添える人になりたいと強く思うようになりました。


学校に勤めるようになってからは、思春期女子に「自分の身は自分で守ること、必ず避妊すること」を口すっぱく言い聞かせました。


私の命は生かされた命なのか、それとも自ら生き延びた命なのか。時々どっちなんだろうと考えることがあります。まぁ生きてるからどっちでもいいんでしょうけど。


衝撃的な話で引いてしまったらごめんなさい。でも、私という人を表すにはこの話は避けて通れないと考えました。読者の皆さまの中にはきっと理解してくれる、こんな私でも応援してくれる人がいると期待を込めて。

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