交易の内容は、実体的には何か

ウィリアム・バーンスタイン著の『交易の世界史 上』(ちくま学芸文庫、2019年)の冒頭部を読んだ。当文献は、交易について記述しているが、そこで読んだ文
「数千年前、大陸間を運ばれるものといえば、絹、金や銀、スパイス、宝石、磁器、薬といった、極めて貴重な商品に限られていた。それらの商品は遠い土地からやってきたというだけで、神秘性、ロマン、ステータスなどを帯びていた。時代を三世紀、場所をローマと限定すれば、ひときわ贅沢な輸入品は中国製の絹だったろう。」
は、一連の疑問を生じさせた。絹が多く取引きされた経緯として、供給量が少ないために需要が伸びれば価格も高くなるというのはよく聞くが、いかなる物質もそこにあるという意味での価値自体は元々等しく持つのではないか。地域ごとにであれば、物によって生じる地域とその量に違いがあるのは、どう考えられるか。回答は、それぞれに必要な量だけあるはず。それぞれの地域に自然的地理的条件が様々なのは、きっとその地域にある自然と人間が共生することで、差異が生まれ、お互いから考えることができるため。

であれば、交易の価値は、方法・知識のシェアにあるのか、

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