はづき

ちっともサステナブルじゃないアパレル業界で、Lady’s服の中国生産をやっています。お…

はづき

ちっともサステナブルじゃないアパレル業界で、Lady’s服の中国生産をやっています。おもしろい世の中、そろそろ第二の人生考えます。好きな映画は「プラダを着た悪魔」。

最近の記事

NFTを初めて買いました

先日、初めてNFTを購入しました。 こちらの世界の用語では「ミントした」というそうです。 私は画像データのオーナーになったのです。 いやいや、やっぱり大変でした。 ”iPadmate”運営スタッフの親切な、親切な、とっても親切なサポートのおかげです。 (この記事はNFTや仮想通貨の購入方法を説明するものではありません) 私が購入したのは、クリエイターamity_sensei(アミティせんせい)の作品です。 amity_senseiとの出会いはこの動画でした。 iPa

    • 夢の世界、圧巻のディオール展

      ディオールの創業70周年を記念して、パリ装飾美術館で2017年7月から8月に開催されたこの展覧会が、その後ロンドン、ニューヨーク、上海などを巡り、日本にやってきた。 それはまさに、その名の通り「夢の世界」であった。 ディオールは日本に最初に進出した西洋のファッションブランドで、1953年に帝国ホテルで初めてのファッションショーが開催された。 子どもの頃から庭園や浮世絵などの日本文化に触れていたディオールは、日本の生地にも敬意をもっていた。龍村美術織物の生地を使った作品には、

      • 『入管収容所』 JUSTICEと人権を考えた

        http://www.lcp.jp/trash/index.html 憤り、悲しみ、悔しさ、不条理、疑問。 観劇中も観劇後も、こんなに様々な感情や思いに自分が支配された舞台はなかった。 2021年3月、名古屋の入国管理施設でスリランカ人の女性が亡くなった。 彼女が不法残留として入管に収容されたのが2020年8月のこと。 約7ヶ月の間に体重は20キロも減り、体の衰弱は著しく、自力歩行もできないほどになったという。 病院に連れて行ってほしいと懇願するも、当局は「詐病」と断定し

        • 日本人の良心を問う『海と毒薬』

          海と毒薬  著者:遠藤周作(1923ー1996) 狐狸庵先生(遠藤周作)への手紙「生体解剖」という字面のおどろおどろしさから、ちょっと敬遠していた本でした。 今年の夏「新潮文庫の100冊」になり、どの書店でも平積みされていると、潜在的には興味があるものですから、つい手にとっては何度も読んだ裏表紙のあらすじに目をやり、決断までのわずかな時間かせぎをした私です。 ショックでしたよ。 あまりにも人の命が軽い。 病院なのに人を救わない。 でも、狐狸庵先生が実際の事件を知ったときの

        NFTを初めて買いました

          服を縫うのは、けっこう手間なんです

          服を買うときに 「わっ、安い、ラッキー!」 なんて感じたこと、ありますよね。 でもそれ、そんなに喜ばしいことではないんです。 安い服の裏側最近は服だけでなく、100円で買える便利なものも増えて、日常が安さに麻痺しているように感じます。 安くてあたりまえ、のように。 反面、そんな値段を見て疑問に思ったことはありますか。 どうしてこんなに安いんだろう、と。 安すぎないか? 海外製だから安いんだろう。 確かにそうです。 日本よりも物価や人件費の安い国で生産すれば、安い商品ができま

          服を縫うのは、けっこう手間なんです

          都会の異界で一期一会

          東京都の島といえば伊豆諸島や小笠原を思い浮かべるが、東京23区の島といえば……。 真っ先に思いつくのは東京湾に埋め立てられた平和島、昭和島だろうか。 しかしこのあたりは物流倉庫街なのでは、というお決まりなイメージしかない。 この本では東京の23区にある10の島が紹介されている。 平和島近辺の5つの人工島のほかに、著者の住む佃島に月島、となりの中の島。 さらに知る人ぞ知るであろうか、北区にある中之島、江戸川区の妙見島。 Googleマップは必携の虎の巻だ。 リゾートではなく、

          都会の異界で一期一会

          ジーンズソムリエになってみませんか

          第8回ジーンズソムリエ資格認定試験(2021年) ジーンズソムリエをご存知でしょうか。 昨年はあのせいで中止になりましたが、今年の資格認定試験要項が発表されました。 https://jeans-sommelier.com/ 試験は1年に1回。 デニム生地の原料である綿花から、縫製・製品加工までの生産工程だけでなく、店頭での販売や接客知識に至るまで、幅広い知識が必要になります。 択一方式の試験49問と、ジーンズに関する小論文1問です。 100点満点中、80点以上で合格。

          ジーンズソムリエになってみませんか

          『ヤクザときどきピアノ』がABBAを弾く

          『ヤクザときどきピアノ』 著者:鈴木智彦 子供の頃からピアノに憧れていたおっさんは、ある日ミュージカル映画を鑑賞中、ABBAの「ダンシング・クイーン」が流れると、不意に感情が昂り「ピアノでこの曲を弾きたい」と思い立った。 このおっさん、52歳で普段は暴力団の取材をして記事を書いたり、本を出したりしているカタギだ。ピアノは未経験、もちろん譜面も読めない。 ピアノ教室を探しまくり、ついに運命の「レイコ先生」と巡り会う。 「『ダンシング・クイーン』を弾けますか?」 「練習すれば、

          『ヤクザときどきピアノ』がABBAを弾く

          『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』

          『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』 著者:神田圭一、菊池良  イラスト:田中圭一 2人の著者が様々な文体で「カップ焼きそばの作り方」を書いています。 2人で100通り。 これって、ものすごい量です。 さらに、いろんな漫画家のタッチで文豪を描いたイラストも楽しい。 サラっと読んでクスっと笑っておしまい、でいいんです。 が、それにしても、です。 よく書いたなー、というのが素直な感想。 村上ワールドにはずいぶん前にどハマりしたけど、じゃぁそれ風に書いてみて、と言わ

          『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』

          それ、濁点必要です。

          バック、ドック、ビック、ベット、グット・・・・ 英語にすると bag、dog、big、bed、good・・・のことらしい。 カタカナにするなら、 バッグ、ドッグ、ビッグ、ベッド、グッド・・・なんですよ。 そう、濁点が無かったんです。 たしかに日本語としては発音しずらいです。 バッグよりバックと言ってしまいがちです。 でもでも、せめて書くときは濁点入れてほしいですね。 活字になると違和感、感じませんか。 けっこう目にします。この濁点無し状態。 ある芸人さんのブログ(だったか

          それ、濁点必要です。

          評価経済社会って 、ホントにくるの?

          『評価経済社会・電子版プラス Kindle版』  著者:岡田斗司夫 FREEex 貨幣経済社会が終わり評価経済社会へ。 評価経済社会とは。 平たくいうと、フォロワー数や「いいね」の数、あるいはSNSに限らず人からの評価が貨幣を上回る経済価値となる。 んーー、ちょっと乱暴か。 環境破壊につながる近代工業社会から、資源の有限感へとパラダイムシフトしつつある中、インターネットによって人びとの価値観も大きく変化しました。豊かになることが幸福ではなく、大事なのは「今の自分の気持ち」

          評価経済社会って 、ホントにくるの?

          家事ヤロウよ。

          ステイホームと掛けまして、ヨットで太平洋横断と解きます。 そのココロは、どちらも家事(舵)が大事でしょう。 家にいる時間が長くなると、食事の支度や掃除の頻度が増えますね。 お弁当を買ったりUberEatsを利用すれば、料理をしなくてすみます。 お掃除ロボット君を頼ることもできます。 家が大好きな私としては、「家にいろ」と言われれば「はいっ!よろこんで!!」となるのですが、そうでもない方々もたくさんいるようです。 そこで、この機会に家事ととことん向き合ってみるのはどうでしょ

          家事ヤロウよ。

          『アルジャーノンに花束を』を再読して

          『アルジャーノンに花束を』 著者:ダニエル キイス  翻訳:小尾芙佐 ここ10年あまり、テクノロジーの進歩がとてつもない。 開発しているのはもちろん人間なのですが、与えられ使う側の人間が退化してしまうのではないかと、ふと思ったのがこの本を再読するきっかけでした。 知人に渡され、最初に読んだのは25年くらい前です。 国内外で舞台や映像化もされているので、内容はご存知の方も多いと思います。 <あらすじ> 知的障害をもつ主人公のチャーリイは32歳ですが、IQは68しかありません

          『アルジャーノンに花束を』を再読して

          『読みたいことを、書けばいい。』を読んで

          『読みたいことを、書けばいい。』   著者:田中泰延(たなかひろのぶ) 文章を書くことが、人生の孤独を消化する。 いきなり、この本を一言でまとめてみました。 ずっとAmazonのほしいものリストに入っていて、ポチらずに忘れていたのですが、本屋さんで実物を見つけ「あ、これだ」と手に取り、立ち読みもせずに即決。 月に一度、本の“ちょこっと”オトナ買いをしています。 本を何冊かまとめて買うのって、気分いいですよね。 その分、積ん読の山が高くなっているのですが。 両手に持ってレ

          『読みたいことを、書けばいい。』を読んで

          『pink』(著者:岡崎京子)を読んで

          「愛と資本主義と幸福」 1980年代から90年代にかけて活躍した漫画家の岡崎京子さん。 映画「ヘルタースケルター」の原作者と知って興味をもち、数ある作品の中からまずは『pink』を読んでみました。 都会でワニと暮らすOLの“ユミちゃん”は、アルバイトでホテトル嬢をしています。 お金目当てで父親と結婚した継母とは反りが合わないけれど、義妹になったその娘ケイコとはいい関係。 継母には、大学生で小説家志望の愛人ハルヲ君がいます。 ユミちゃん、義妹ケイコ、継母、ハルヲ君。 この4

          『pink』(著者:岡崎京子)を読んで

          映画「えんとつ町のプペル」を観て、涙が1滴もでなかったワケ

          私は泣けなかった。 試写会の評判は、「号泣した」「バスタオルが必要」「満足度100%」。 私も絵本を読んでいたので、泣ける映画だとは想像できました。 普段、泣ける映画は映画館で観ないようにしているのですが、今回ばかりはどうしても観たかったのです。 公開初日に、がっつり覚悟を決め映画館へ。 席に着くとすぐにハンカチを取り出し、ぐっと握りしめて鑑賞しました。 しかし、終わってみると涙は1滴も出ません。 えっ、この映画、どこが泣けるの? Twitterでは「2回目の方が泣ける

          映画「えんとつ町のプペル」を観て、涙が1滴もでなかったワケ