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のんちゃんのり弁

とても面白い作品なんだけど、しっくりこない印象が残りました。
みんないい仕事をしていると思うのだけれど、主役である小西真奈美がなじんでないように感じました。
個性を生かしきれていないのか、ミスキャストかのいずれかだと思いますけど、どうも落ちつかなかったのです。
表情に緊張感が感じられて世間知らずな娘には見えないし、旦那はとってもダメなやつ。
そのふたつがとても不快だった。
いや、不快なのはむしろは旦那だわ。
資産家なんだから働かなくたっていいけれど、動きのだらしなさから金持ちの雰囲気は全く感じない、ただのバカにしか見えませんでした。
しかし後半は少し矯正されてました。
だらしなさもこのくらいにしておかないとね。
序盤のバカ男と結婚するなんて、お嫁ちゃんはどんだけ男を見る目がないのって感じなんでした。もしくは財産目当てなの?って。

恋の行方とか、いろんな要素がありましたが、きちんと上手に丸く収められていてホッとしました。
なので、結果としてはまあまあ悪くないかな。

このドラマでいいのは、岸辺一徳と味噌のサバ煮。
キャラクターに落胆していた自分の感覚を「また.これからだぜ!」って流星の如く画面に現れたのが岸辺一徳演じる居酒屋の大将。彼の存在がグッと映画を引き締め、セリフは観客の代弁。気持ちよかった。それでいて尖った感じのない優しいおじさん。
お見事です。
物語はこの辺りから好転していくのです。
2作目があったらみてみたいなあと思います。
すっかり弁当屋になった小西真奈美が見てみたいよねー。
それで彼女の真価を見直しますから。

しかし前半がダメなのは、役者じゃなく、監督なのかもしれないですね。
責めちゃいけないな(^。^)

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