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おと・な・り(344字)

またいい映画に出会えた。
久しぶりにラブストーリーを見た。
それはもう典型的なラブストーリー。

典型でありながら、音以外で彼らが出会うことは最後の最後までない。
彼らが確信するのも最後の最後。
明日はフランスに立つという前日ギリギリに相手のことを知るのだった。
見ている方はイラつくんだなー。
「どこまで引っ張るんだよ、気づけよ」
「気になってるんなら声かけろよ」
でも本人たちは本当に接点がないから、それは自然。

ラブストーリーでありながら、前半は彼らの生活が続く。
互いに辛い思いをしながら進んでいく。
それらがいちおうの収束を見たあたりから、彼らに対するいたぶりがはじまる。
でもよかったよ、二人がつながれて。
しかしこのストーリーでつながらないドラマはあり得ないだろう。
つながらないなら何のためのいたぶりか。

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