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雪国物語(733字)

これはアイドル映画ですか。
AKBのメンバーが出ているので、そこそこ金は掛かっていると思うけれど、目的は不明です。
ほとんどの場面で彼女が出ているので、ファンのための作品なのかもしれません。
小樽から札幌の大学に行って一人暮らしした後に、就職活動で社会から打ちのめされて故郷を徘徊するだけなのだもの。
小樽の風景も夜のメルヘン交差点とか、浅草橋やら運河の風景が少し。
ちょっと寂しすぎる。
もう少し有機的なものがないと、単なる羅列でしかありません。

何よりもダメなのが、両親でしょう。
飯を食う暇もないくらいに話しかけるうっとうしさよ。
「ごはん、おいしいね」「ご飯は雪みたいに白くてふわふわ」
子に話しかけて自答するお母さん。
親子の絆って、今どきはこんなにベタベタしたものでしか表現できないですか。
暴力があったって愛情は育まれるもの。
箸を持たせて、おいしいねーなんて言ってるような親だから、ちっとやそっとの就活の失敗くらいで親元に帰ってきて泣き言を言うのですよ。
気持ち悪いったらありゃしない。
映画自体はともかく、ストーリーは全くダメです。
というか脚本あるの?
行き当たりばったりで書いたって、もう少しまともなものが書けそうに思えます。

良いところはそれ以外。
お母さんがすごい美人。
主役の女の子はそれなりにやれてます。お父さんも男前。

一昨年くらいに自分で書いた「塩谷の恋」の方がよほどまし(笑)
主人公は決して泣かない。
それでこそ絵になると思う。
「若い女の子は弱い」なんていう表現失礼だし、だからこそ「がんばって生きている」という表現が欲しいです。

映画についてあんまり詳しく調べるのは好きじゃないので、あえて調べませんが、プロモーションフィルム的な何かでしょうか。
それにしても金はかかってる。

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