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新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』が発売されます

 ――拷問は至高の刑罰だ。
                         (プロローグより)


 こんにちは、久住四季です。

 新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』(メディアワークス文庫)が12/22より全国で順次発売となります。

氷膳莉花3


 『奥多摩町皮剥ぎ殺人事件』から半年。

 ついに本庁捜査一課に異動となった氷膳莉花(ひぜんりか)は、念願叶って仙波和馬(せんばかずま)警部補が率いる殺人犯捜査第四係仙波班に配属される。だが、功名心にはやる規則破りの刑事という悪評は未だ拭えず、そんな莉花を加えたことで、仙波は一課での立場をかなりまずくしていた。

 そんな中、都内の廃工場にて、ロープで拘束され執拗に手足だけを車で轢き潰された異様な死体が発見される。莉花たち仙波班も捜査本部に加わるが、被害者が半グレ集団《愚連蜂》の構成員だったことから、事件は「内部抗争による私刑」と見られ、組織犯罪対策四課に捜査の主導権を握られてしまう。

 それでも一丸となり、虎視眈々と捜査を進める仙波班。莉花も仙波の失地を回復するため、そして班員たちの信頼を得るため、捜査に邁進しようとする。しかし本庁人事一課の監察官である尚澄将生(なおすみまさき)から突然の召喚を受けた莉花は、驚くべき事実を知らされる。

 若きキャリアである尚澄は、本庁のデータベースに不正アクセスがあり、捜査情報が外部に漏洩していること、その被疑者は仙波班を含む捜査一課四係の刑事である可能性がきわめて高いことを告げ、そして莉花に、一課内にいる不正アクセスの被疑者の発見に協力してほしいと告げる。

 莉花は悩みつつも、ある交換条件とともにその提案を受け入れ、殺人事件の犯人を追いながら、仙波班内にいるかもしれない情報漏洩の被疑者も突き止めるべく動くことになる……。


 『怪物のささやき』『剥皮の獣』に続く《氷膳莉花》シリーズ第3弾になります。1巻に引き続き2巻も大変ご好評いただけたおかげで続刊となりました(それぞれの紹介記事はこちら 1巻 2巻)。


 「雪女」こと新米刑事の氷膳莉花が、犯罪心理学者にして死刑囚である阿良谷静(あらやしずか)とともに猟奇殺人事件の解決に走るミステリであり、組織内の逆境で足掻く警察小説です(紹介では省いていますが、今回は阿良谷の出番もたっぷりあります)。

 ロープで拘束された手足だけを執拗に引き潰す、両目に釘を打ち込む、といった残酷な死体の隠された共通点とは? 捜査情報を漏洩させている人物の正体は? そんな中、阿良谷に見られる異変の理由とは?

 そして、犯人は一体誰なのか? 

 試し読みはこちらから。

 下記のISBN番号などは書店さんでのご注文時にお役立てください。

氷膳莉花3・書籍情報


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