本来のウイグル文字風デザインによるアラビア文字タイポグラフィー

画像1 UKIJ Orqun Basmaフォントは、ウイグル語アラビア文字をウイグル・モンゴル文字の字形に変化させた字形となっていて、アラビア文字を古ウイグル文字風に縦書きにしたアレンジです。通常のアラビア文字の右横書き画像を時計回りに回転させると古ウイグル文字と同じ向きになります。
画像2 UKIJ Orqun Basmaフォントの通常の表示です。本来の古ウイグル文字はアラビア文字同様、右から左に書かれる文字体系で、19世紀におけるヨーロッパ諸国で刊行された辞書でウイグル文字及びその後継のモンゴル文字を横書きにする場合、右から左に書かれました。現在のモンゴル文字における横書きは左から右に変わっています。
画像3 UKIJ Orqun Basmaフォントによるウイグル文字風アラビア文字の一覧です。モンゴル文字NA《ᠨ》の語頭形がアラビア文字BEH《ب》の語頭形, モンゴル文字JA《ᠵ》の語頭形がアラビア文字DAL《د》, モンゴル文字DA《ᠳ》の語中形の一種がアラビア文字MEEM《م》の語中形の字形に変化しています。
画像4 ウイグル文字風ウイグル語アラビア文字による日本語の五十音です。キ[كى]は《ᠴᠫ》, コ[كو]は《ᠴᠣ》, ド[دو]は《ᠵᠣ》, ニ[نى]は《ᠨᠫ》, ノ[نو]は《ᠨᠣ》に似た形状となります。
画像5 ウイグル語旧ラテン文字正書法及びウイグル語キリル文字とウイグル文字風ウイグル語アラビア文字との対照です。キリル文字正書法は現行正書法の文字表に含まれていない外来語表記用字母も含まれています。