「いいコミュニティ」の作り方 #コミュニティを考える

昨日は、佐渡島さんと一緒に代官山蔦屋さんで登壇させていただきました。

佐渡島さんと語るコミュニティ論は、これまで私なりに考えてきたことに対して『それは違うと思うんだよね』と指摘していただくことがたくさんあり、どっちが正しいかではなく、自分の思考を深めるきっかけになりました。

特になるほどと思ったのが以下の3つ。

①最強のコミュニティはアメリカ
②ジャニーズは40年も前からコミュニティを意識していた
③Liker→Comitterではなく、まずComitterを作ることが大事

これだけだとなんのこっちゃという感じだと思うので、ひとつずつ解説して行きます。

1.最強のコミュニティはアメリカ

今回、佐渡島さんに聞きたいと思っていたのが『参考にしているコミュニティはありますか?』ということ。

そこで返ってきたのがまさかのアメリカ!

たしかに、アメリカをひとつの巨大なコミュニティとして見ると、国民というコミュニティの一員になるにはしっかりした審査があり、且つ "アメリカン・ドリーム"という目指すべき理念が掲げてあることでコミュニティに若々しさが保たれています。

佐渡島さんいわく、その理由は
『イギリスでおきたことを教訓に、はじめに誰かが制度を設計したから』。

NetFlix躍進の裏にアメリカのテレビ局と制作会社の間で著作物の権利がしっかりと分離していた点があげられるように、誰かが既得権益になったり寡占になったりせず、新規参入が起きる仕組みが構築されている点が見習うべきポイントだということでした。

それにしても見習う対象が壮大である。

2. ジャニーズは40年も前からコミュニティを意識していた

私はよくいろんなところで『ジャニーズは最強のコミュニティである』という話をするのですが、佐渡島さんいわく、ジャニーズのファンコミュニティも自然発生したように見せかけて、実は綿密に設計されているはずとのことでした。

たしかに、設計されていなければデビューしたアイドル全てがヒットするなんてことはできないですよね。

その例として、ライブの座席を住所が近い人同士でかためておいて、帰り道が一緒になってファン同士盛り上がる導線を早くから取り入れていた、という話をされていました。

聞けば、ジャニーズは40年以上前からコミュニティを意識していたはず、とのこと。

そう言われてみると、例えば嵐ファンや平成JUMPのファンでも、他のジャニーズグループも追っていたり、ちびジュも応援していたり、さらにいえばジャニーズファンでなくとも『ジャニーズ』というくくりで見ていますよね。

事務所で同じような感覚なのは吉本興行くらいでしょうか。

やはり、ジャニーズならではの用語(担当、シンメ、魂など)による秘密の共有、Jr.からのメジャーデビューを応援し助けたいという気持ちなど、コミュニティ化に必要な要素の影響が大きいのかもしれません。

それに加えて、MyojoやWink UP、POTATOなどの "ジャニーズ誌"も、ジャニーズとしての連帯感を強めてきたように思います。

ジャニーズを学ぶことは、コミュニティを学ぶことなのかもしれない…!

3. Liker→Comitterではなく、まずComitterを作ることが大事

私はずっと『まず圧倒的なコンテンツがあって、そのファンになってくれた人たちが自然とコミュニティ化していく』と思っていたのですが、『実は、はじめに作るべきはComitter』と教えてくれた佐渡島さん。

フォロワーが1,000人もいないときから好きになってフォローしてくれている人はとても貴重なファン。

だからこそ、数人でもいいから飲み会を開いてネタの相談なんかもしちゃって、『仲間』にしていく。

そうすることで、根強いファンとともに作品を作りつづけることができるのだと。

私はついピラミッドで考えがちなので、まずはじめに熱量の高い人を集めるという発想がなかったのですが、たしかに会社で考えたら、最初に集めるべきはボードメンバーですよね。

とはいえ、そうした熱量の高い人と出会うにはやはり自分のやりたいことや思いを発信していく必要があるので、『何かを伝え続ける』ことは必須の姿勢だと思います。

そして、佐渡島さんがおっしゃっていた『Comitterを増やして、その先でLikerを増やすのは時間がかかるから、耐える力が必要だよね』という話もとても納得でした。

***

あと、『今になって考えがアップデートされたことは?』の質問に対しては、 "熱狂ピラミッド"が"熱狂マップ"になったとのこと!

増刷分からは差し替えされているらしいので、今度書店にいったときのぞいてみようと思います。

そしてイベント中にも紹介していたさとなおさんの『ファンベース』は、まだ読めていないのでこれから改めて読みたいと思います。

いやー、これまで話してきたコミュニティ論の中で一番深く考えさせられたイベントでした。

佐渡島さんの書籍も、とってもおすすめですのでぜひ読んでみてくださいね〜!

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今日のおまけは、イベント中にも話題に出た『やりがい搾取問題』について。

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最所あさみ

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最所あさみ

Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!

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