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8年ぶりの転職とSelf Onboarding

はじめに

この記事を読んでいただいている皆さんこんにちは。
タイミーでEngineering Managerをやっております、ケイと申します。
この記事は"Timee Advent Calendar 2023" のBトラック22日目の記事として公開しているもので、8年ぶりに転職しながら感じたことを綴ったものとなります。
今転職に悩んでいる皆さんや、タイミーにご興味のある方はぜひ最後まで
読んでいただければ、なにか感じる・気付くこともあるかと思いますので、よろしくお願い致します。


自己紹介

改めまして、ケイと申します。妻と息子と犬と暮らしています。
今年で42歳。気持ちは26歳なので体が気持ちに追いつかず日々苦悩しています。
前職のRettyではSEOや検索の開発を経て、EMを努めて様々なチームやメンバーのマネジメントと組織改善のために奮闘してきました。
今はタイミーにて、急速に成長するサービス・組織の中であれこれ探っては考えては実行していく日々を過ごしています。

犬を出しておけば視聴率が取れると思うので一旦愛犬の写真です

8年ぶりの転職

Rettyを退職しました

2023年10月を最後に、8年間在職していたRettyを退職しました。
Rettyは2016年1月から在籍していまして、当時社員数40人ぐらいから、130人近くまで成長し、上場まで経験したのでスタートアップとしての成長期を一通り経験できて、自分の人生の中でかけがえのない経験と成長が出来た、複数社経験している中でも一番楽しく、激しく仕事が出来た会社だと思ってます。
退職を決めたのは、長年在籍しながら様々な経験をし、自分の中で燃え尽きた状態になっていたのがあり、自分の停滞を避けるべく、EMとしてより成長するため、新たな挑戦がしたいと思ったから、です。
改めて、8年間ありがとうございました。

タイミーに入社した理由

転職活動を始めて、新しい職場に求めることが2つありました。

  1. Engineering Managerとして入社でき、期待役割が自分の考えと一致すること

  2. 成長フェーズにあり、スケールするための組織課題がたくさんあること

上記の条件は、EMとしての成長に必須だと思った条件でした。

まず1番目の条件は、EMとして成長するためにEMとしての働きを期待されることが何より大事でした。EMというポジションに期待する役割は会社・組織それぞれであって、正解というのはないと思いますが、その中でも自分のEMへの考え方と似ている役割を求められるのは非常に重要で、ミスマッチでお互い不幸になる未来がないようにしたかったためです。

2番目の条件は、任されたタスクを淡々とこなすのではなく、色々やらなければいけないことが溢れている中で働くことを個人的に好むから、です。
ほぼ形が出来ていて、その中で歯車のように一定の役割を果たすだけ、というのがどうしても窮屈に感じる部分があり、2016年にRettyに入社して経験した、「自ら仲間と一緒に混乱・困難を突破していく」楽しさを求めていたのもあったと思います。

この2つの条件に合致するのがタイミーであったので、入社を決めました。

久しぶりの転職はなかなか大変

8年間同じ会社で働いていて、転職する想定もあまりないままだったので、今回の転職はなかなか大変でした。何より、歳を取ってしまっていたのです。。。
42歳のEM、世の中にどれぐらい求められてるんだろう?というのがまず気になりましたし、家族もいて、転職に失敗したらどうしよう、という不安もありました。

市場での自分の位置・企業の情報確認はカジュアル面談で

色んな転職媒体に登録はしていたので、スカウトは普段から届いてはいまして、興味本位でカジュアル面談をお願いしたりしていましたので、EMというポジションと自分のある程度の位置づけは出来ていました。
カジュアル面談は、私もEMとして数え切れないぐらいやってきましたが、いざ自分の転職のために受ける側になってみると、ミスマッチをぐっと減らしてくれる良い仕組みだなーと思いました。

現在の会社・事業の状況はもちろん、組織・課題・役割への期待値などを確認できる優れもの(?)で、カジュアル面談がなかったら今回の転職は失敗していたかもしれないと思うぐらい、重要でした。
カジュアル面談を転職においてより価値のあるものにするために、以下をおすすめします。

  • 会社・事業情報をある程度調べて、様々な周辺情報(ブログ、記事、公式ツイートなど)を確認する

  • 確認した上で、自分の意思決定のために気になる部分を明確に質問として用意し、カジュアル面談で確認する

  • カジュアル面談の目的が会話ではなく、「査定」として質問攻めしてくるところは避ける

この記事を読んでいただいている皆さんにもぜひカジュアル面談を活用いただきたいと思います。
タイミーも積極採用中なので、ぜひカジュアル面談をご活用ください!

カジュアル面談を活用し、お互いのニーズがマッチしているのが確認出来た上での選考だったので、タイミーへの入社が決まるのはとても早かったです。買い物中に内定のメールを確認し、妻に見せて二人で大喜びしていたのは今も忘れません。
転職が決まり、いざ入社となったら別の不安がありました。

8年間慣れ親しんだドメインも、人ももういない

10年近く同じ会社・サービス、プロダクトに携わっていると、培ってきた知識・経験がそのまま自分の活躍に繋がっていました。
長く見ていたので詳しい、なので応えられる、頼られる。。。という状態は自分はこの会社で一定の価値があって、活躍出来ているという実感を与えてくれるので、安心感があり、安心感があるから挑戦も出来て、活躍の幅も広くなります。
それが一気になくなり、一部経験を活かせる部分以外はすべて最初からとなるのが転職です。人も、組織も、ドメイン知識も0から。
自分の経験・知見を活かせる部分があるというのは分かっていながらも、不安になるのは当然です。

期待に応えて、認められて、居場所にしたい

能力発揮・活躍は安心→自信→挑戦の流れでできるものだと思うので、まず安心できる状態を作ることが大事です。
その安心というのは、「あなたが何をやっても首にしません」みたいなものではなく、新しい会社・組織・仲間からの自分への期待に応えて、認められてると実感し、自分がいてもいい居場所なんだと感じることだと思います。
その過程がOnboardingであり、新しい人を受け入れる組織においても非常に重要な部分です。せっかく採用したメンバーが本領発揮まで1年も2年もかかってはもったいないものですから。

自らOnboardingを頑張り、なるべく早く仲間と歩調を合わせるために

とはいえ、転職する人も自分で望んで新しい環境に身を投じるわけですので、早く安心して成果を出せるように自らも動く必要があると思いますし、実際私は不安で仕方なかったのでなんとしても早く慣れるために、
Self Onboardingを心がけてみました。

会社のOnboardingとして用意されていた部分も混ざっていますが、それをどう活用したのかも一緒に書いています。

やったこと

  • メンターのフル活用
    同じポジションにいる先輩社員がメンターになってくれました。
    この話はどのSlackチャンネルでしたらいいですか?のような質問から、すでに把握されている組織課題の質問まで、フル活用!
    メンターを会社から指定されたどんな細かいものでも気兼ねなく質問していい人と勝手に解釈していますが、活用して頼って早く慣れたらそれが恩返し!と思ってます。

  • 仲間との1on1
    同じポジションのEMの仲間全員と1on1を行いました。業務上絡むことが多いですし、お互いが理解しあってる状態を早く構築したいのもありますが、自分がどう動くべきなのかを見せてくれる重要な見本でもあります。仲間からの期待を確認するのも大事ですね。今回は「もう何でもいい、とにかく助けてくれ。。。」ぐらいの印象でした(笑)
    カジュアル面談や面接に一緒に参加させてもらって、早速カジュアル面談を自分一人でできるようになったりと、効果バツグン!

  • 上司との1on1
    評価者の期待と自分の考えを揃えるのは入社して何も分からないときに特に役に立つと思います。この1on1で、当面の行動目標と範囲を示すことをおすすめします。
    色んな情報が大量に溢れる中で、行動の優先順位と情報の範囲を決めて動けるのは適応への近道です。
    子犬を迎えたらしばらく狭い空間に入れておくのと同じです。(本当に?)

  • Onboarding Plan
    前職でOnboarding担当として運用していたものを自分に適用しました。上司との1on1に書いてある、当面の自分の行動目標と範囲、そしてそのアウトプットを示すものです。達成状況を上司・メンターと一緒に確認し、FBで調整しながら自分の動きを組織に馴染ませるため活用しています。

運用中のOnboarding Plan。メンターのやっていき〜が背中を押してくれます。
  • 【番外編】全方位への自己(事故)紹介
    今回は事故でしたが、1000人ぐらい入っているSlackチャンネルに堂々と自己紹介をしてしまいました。狙ってないです。
    小さく失敗してよかったですし(?)、吹っ切れる部分もありましたので結果やっといてよかったと思います!

明確にOnboardingを目的として動いたのは上の通りですが、もちろん他にも様々な活動をしています。
その活動の中で心がけたいと思っていることも、まとめてみました。

意識しておきたいこと

  • まずは会社・組織のやり方に従って、全体把握を優先としよう。
    なんでこうなっているんだろう?こうすれば良くない?と思うことでも、そうなってないのには理由があります。まずは今のやり方を尊重し、やってみてから改善提案をしましょう。改善提案は否定から入らないようにしましょう。

  • ちょっとしたことで喜んだり落ち込んだりしないようにしよう。
    毎日成果が出せたと思えること、失敗したと思えることがどんどん出てくると思います。一つひとつ評価されているという気分にもなりますし、浮き沈みの激しいメンタル状況になると思いますが、良い状況も悪い状況も一歩下がって落ち着いてみましょう。(あまり出来てないです)

  • 残業して張り切って頑張るのもいいけど、あまり無理せずやっていこう。
    入社して間もないときは、頑張っても空振りだったり、情報を得るだけでも時間がかかったりするものです。何をやるにも時間がかかるし、前職ではすっと簡単に出来たことも、躓いたりします。それを挽回しようと働く時間を増やすのもいいと思いますが、そもそもあまり詳しくなくて発生したトラブルには役に立ちません。新しい空振りになる可能性もあるので、稼働時間は無理なく保ちながら、やるなら情報収取や全体把握のような動きをおすすめします。

  • アンラーニング
    自分の成功体験に依存せず、今までの知見に依存せず、活かせる経験と改めて上書きしたほうがいいものを区別することで、新しい環境に馴染み、経験も活かせるようになると思います。
    前職で上司だった、10Xの小迫さんの記事も置いておきます。

このように、安心できる状況を作るため自ら動くことで新しい環境に馴染み、少しずつ成果が出ていくと少し肩から力が抜ける瞬間が来ると思います。その時は自分を褒めてほしいですし、私もその時が来たら自分を褒めたいと思います。

転職に悩んでいる方々へ

不安もあり、悩みもあると思いますが、世の中には色んな企業がありまして、その企業は様々なフェーズで様々な悩みを持っています。
自分の経験を活かせるかどうかは話を聞いてみないと分からないものが多いと思いますので、まず話を聞いてみましょう。

転職に踏み出す勇気は、そのあと自然と湧いてくるものです。
そのときには、この記事をぜひ思い出してください。

そして、タイミーは色んなポジションで募集していますので、良ければぜひ、エントリーしてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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