言葉集め 風声鶴唳

風声鶴唳

 読み──ふうせいかくれい

 意味──おじけづき、わずかなものにも恐れ怯えるさまの例え。

 風声は風の音。鶴唳は鶴の鳴き声。
 古くは中国の故事が元。敗軍の兵が、風の音や鶴の声を、敵の追撃と思い恐れたことから。

 さて、鶴唳というのは始めて聞いた。特に唳だ。

 唳──なく。鶴や雁の鳴き声。

 ……もはや専用の文字ではないか。だが、小説で「鶴唳が細く響いた」なんて書かれていたらかっこいいかもしれない。

 余談──この四字熟語を知った経緯として、音楽ユニット『ずっと真夜中でいいのに。』の楽曲『正義』がある。
 歌詞に「青い風声鶴唳 押し込んで」という部分があり、改めてこの意味を考えると、「若さゆえの恐れや不安を押し込んで」という感じになるのだろうか。

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