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準備期に必要なこと

以前、ピリオダイゼーションのサイクルについてコラムを書きました↓↓


簡単に説明すると、トレーニングの効果を獲得するためにはシーズンを通して同じトレーニングをやるのではなく、時期に応じて適切なトレーニングをやりましょう!

そして、適切なトレーニングを適切な時期に行うことで、ケガの防止、オーバートレーニングの防止、トレーニングを単調にしないなどの効果が得られます。ということを書きました。

ピリオダイゼーションによって時期を区切ることはできました。
ただこれに合わせて、どの時期に何をやるのかを詳しく決めなくてはいけません。

それが、トレーニング周期です。

トレーニング周期については様々な考え方がありまして、

☆準備期・試合期・移行期

☆筋肥大・基礎筋力・最大筋力・パワー・維持・アクティブレスト

☆準備期・第1移行期・試合期・第2移行期


こんな感じで色々なパターンがあります。これについては競技レベルやチームの状態、指導者の意向などによって変わってきます。

ざっくり説明すれば、試合前に体の土台を作って試合に最高のパフォーマンスの発揮、維持をしてちょっと休憩しながら次のシーズンに向けて体を作っていく。こんなイメージかと思います。

今回はこの中でも最もオーソドックスな一番上の、準備期・試合期・移行期の中の準備期について詳しく見ていきたいと思います。

どの時期も大切ですが選手が試合期に向けて最高のパフォーマンスが発揮するには体の土台となる部分が非常に重要だと考えています。

この時期に体の土台を作れればその後の競技に向けたトレーニングでより力を発揮しやすくなります。


準備期には大きく分けて2つの時期に分けることができます。

・一般的準備期
・専門的準備期

一般的準備期は一般的な運動能力向上を強化します。先ほどから書いている、体の土台となる部分です。筋力強化、筋肥大、有酸素能力の向上などスポーツをする上での走る、ジャンプ、投げる、蹴るために繋がるトレーニングをしていきます。

ここで重要なことはトレーニングの強度としては質より量を高めることです。

例えば、低強度での有酸素運動や軽量~中程度のウエイトトレーニングなど強度はそんなに高めなくとも量を多くして基礎体力をつけていきます。

順序としてはおおまかに有酸素能力向上、筋肥大、最大筋力向上と順序だてて行っていきます。



専門的準備期は一般的準備期で作った土台をさらに強化し競技動作を意識させたトレーニングを行います。ここで重要なことは一般的準備期とは逆で量より質を高めることが重要です。

この時期にやるメニューとしては、全力スプリントや高強度のプライオメトリクス、高強度・低回数のウエイトトレーニングを行います。

さらに、実際に競技を行いフォームの修正なども行っていきます。この専門的準備期を経ずに試合期に突入すると体を動くのにいまいち結果が出ないという状態に陥ってしまいます。必ず試合期に入る前に競技感覚をつかみましょう。

ただ、この時期に注意してほしいのは競技動作をウエイトトレーニングにも取り入れるということです。

例えば、ピッチャーが野球ボールの代わりにメディシンボールを投げるなど、こういったことは肘や肩を痛める原因になる可能性があるの、競技は競技、ウエイトはウエイトと割り切ってトレーニングをしましょう。


<まとめ>
・準備期には一般準備期と専門準備期が存在する

・一般準備期は基礎体力、専門準備期は競技にむけたトレーニングを行う

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