【忍殺】ニンジャの強さのランクに関する考察【ゲニン】

「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」ゲニントルーパーは十字砲火スリケン投擲でクマを攻撃する!……ゲニントルーパー……彼らはタイクーンのもとに集まったならず者たちであり、カラテ修行を積んだ結果、ニンジャとなったニュービー達。圧政の尖兵であった! 31
(エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャより)

 第四部が始まって三年。遂にシーズン3が開始され、新たなるニンジャスレイヤー、マスラダ・カイの新しい旅路が始まりました。
 今回のニンジャスレイヤーは、やおら大幅な弱体化を喰らいました。
 サンシタの憑依ニンジャを爆発四散させるためにかなりの力量を使い、カラテビーストの黒帯クマを相手にしても、ニンジャの中でも高度な技であるサマーソルトキックをクリティカルヒットさせながら首を飛ばすどころか撃退程度に留まる始末。
 戦闘の描写はウキヨであるコトブキ程度、下手をすればそれ以下とも取られかねない実力になってしまったニンジャスレイヤー、マスラダ。彼が果たしてどんな再起をするのでしょう。1シーズンに渡る「フー・キルド・ニンジャスレイヤー?」こそがシーズン3の肝になるのかもしれません。今から非常に楽しみです。

 さて、そんな最中今回シーズン3の初っ端から気になる存在が見受けられました。
 冒頭に語ったツイートの中に出てきた、「ゲニントルーパー」です。

 ゲニントルーパーは、タイクーンの圧政のもとに産まれた元ならず者であるが、カラテの研鑽を積むことでニンジャとなった者たちであると地の文では語られました。
 この作品におけるニンジャは絶対的な存在です。基本的にモータル(作中におけるニンジャではない一般人)の上を常に行き、ケリキック一つでモータルの首を飛ばし、縦断を見てから躱す反射神経、あらゆる点でモータルを超える実力を持ったカラテの半神的存在。それこそがニンジャです。
 しかし……

「た、助かった……」リアムはモミジの木によりかかり、胸の傷を押さえた。「GRRRRR!」クマがカウンターパンチでゲニントルーパー一人の首を刎ね飛ばした。ナムアミダブツ!「イ……イヤーッ!」「イヤーッ!」残る二人はスリケン投擲を継続!怯むクマ!更に、その時!「イヤーッ!」 32
「アイエエエエ!」「アイエエエエエ!」樹液ファーマー達が悲鳴を上げて腰を抜かす中、その者は尊大に斧の血を拭った。「くだらん獣めが」その者の装束は白くない。明らかにゲニンとは異質のアトモスフィアを持っていた。ゲニンがオジギした。「オツカレサマデス、ヘヴィフィード=サン!」 34
「イヤーッ!」「グワーッ!」拳!ゲニンは殴り倒される!ヘヴィフィードは不機嫌そうにメイプルサケをヒョウタンで飲み、どろりとした目で睨んだ。「獣ごときに俺のカラテを使わせやがって不甲斐無いクソニュービーめが」「スミマセン!」ゲニンはドゲザ!その後頭部を踏む!「クズめが」「ハイ!」35

 あれ? 弱くね???

 ニンジャ…ニンジャですよ?
 物語の開始当初から存在し続け、読者諸氏には恐れられ、登場人物に数多くの失禁をさせ続けたきた恐怖存在、それがニンジャでしょう?
 何でクマごときにやられてるのさ!? いくら黒帯したクマだからって!

 しかも訓練したニンジャということは、いわゆる「憑依(ディセンション)ニンジャ」ではない、つまり修練と共にニンジャとなった「リアルニンジャ」でありましょう。
 それがまさか憑依ニンジャに足蹴にされる始末!
 今までのリアルニンジャといえば、主人公であるニンジャスレイヤーですら爆発四散近くまで追いやり、主人公のライバルであるダークニンジャがわざわざ表舞台に立たなければ倒せなかったような連中!
 そんなリアルニンジャが、まさか憑依ニンジャにこんなにも屈するとは!
 一体この作品にどういう事が起きてしまっているのか!

 そんな感情を抱いた方が私含め多かったと思いますので、ここに「ニンジャのランク付け」に関する考察資料を示したいと思います。
 宜しければお付き合い頂けると幸いです。

1.そもそもニンジャってどうやってなるの?

 ニンジャになるには幾つかの方法があります。
 
 ◆鍛錬を積み、メンキョを得て、ハナミ儀式を行うことで肉体にニンジャソウルを宿す。
 
 これがいわゆる「リアルニンジャ」になるルートです。

「あれは、美しく晴れた春の日……」女は記憶を辿るように言った。「そう……桜が咲き誇る、晴れた日だ。お前には想像もできないだろう。大気汚染も重金属酸性雨も無かった。空気は澄み渡り、フーリンカザンを全身で感じ取る。静かな風の中で、私はセンセイとハナミを行い、メンキョを授かった」 13
(ホワット・ア・ホリブル・ナイト・トゥ・ハヴ・ア・カラテ より)

 これは1部からの登場人物であるドラゴン・ユカノ(ドラゴン・ニンジャ)による証言です。この発言自体に嘘偽りがなければ、基本的にこうした儀式のもとでリアルニンジャは誕生します。
 そして、もう一つの方法。これは作中で多々確認されておりますので、お分かりですね。

 ◆キンカクから放たれたニンジャソウルが肉体に憑依する。

 作中に登場する多くのニンジャがこちらです。いわゆる憑依(ディセンション)をした後天的に産まれたニンジャですね。
 登場パターンはそれぞれです。死にかけたモータルに宿る。生きているモータルに宿る。強烈なショックの末に宿る。何にせよ多くの場合、彼らにとって運命の転換点になることが多いです。
 かく言う我らの主人公であるニンジャスレイヤーも、ナラク・ニンジャに憑依された憑依ニンジャとも言えますから、この作品の中核を担う大事な存在とも言えます。
(そのニンジャスレイヤーに滅茶苦茶に殺されるモブの役割も果たしているので仕方なし)
 基本的にニンジャになるルートはこのふたつしかありません…でしたが…

 ◆サツガイからニンジャソウルを付与される

 はい、例外中の例外です。自我を持ったオイランドロイドであるウキヨすらもニンジャ化せしめた悪魔の所業。
 ジツを授けるばかりだと思われていたサツガイガシャ、まさかのソウル対応です。これによってザルニーツァとカシマールは2個のソウルを持たされ、ミギ・ヒダリを驚異の殺戮マシーンに変え、シトカをジゴクに落とした最悪の能力でした。
 余りにも例外すぎるので今後登場するかは怪しいですが…しかし、ニンジャ化という手段の一つであることに間違いはありません。

 というわけで、ニンジャになるルートは実に三種類。
 しかし、これらのニンジャも当然質が産まれます。
 彼らは一体どれぐらいの強さになるのでしょうか? 

2.リアルニンジャって憑依ニンジャより強いんじゃないの?

 よく言われますが、リアルニンジャである時点で憑依ニンジャより強い、という認識は今も強く根付いております。特に4部になってからは多数のリアルニンジャが出たことも原因かもしれませんね。

ケイトー・ニンジャは既にドラゴン・ニンジャに二度打撃を加え、首を切断すべくチョップを振り上げていた。そこにフックロープが絡みついた。ケイトーは一瞥し、緋色の雷光を腕に纏わせ、焼き切った。ドラゴン・ニンジャは刃を繰り出した。ケイトーは指先で刃を挟み、止めた。 12
(アセイルド・ドージョー より)
KRAAASH!石床が亀裂を生ずる。「イヤーッ!」ムカデ・ニンジャはサツバツナイトの足首を掴んだまま更に振り上げ、叩きつける!KRAAAASH!「グワーッ!」「イヤーッ!」KRAAAASH!「グワーッ!」サツバツナイトはなかば床にめり込み、白目を剥いて不規則に震えた。 17
(アセイルド・ドージョー より)

 強い! 絶対に強い!
 二人のリアルニンジャの戦いを見るだけでそれがよく分かる描写です。
 サツバツナイトは当時弱体化していたとはいえ、フジキド相手に爆発四散直前まで追い込んだのはこれの前ではモーターガッタイぐらいのものでしょう。
(…もしかしてオムラが一番やばいのでは?)

 しかし勿論リアルニンジャがいつも必ず強かったか、というとそうでもありません。

グレーターダイカンは震えながらアイサツを返す。「ドーモ……ナラク……ナラク・ニンジャ=サン……ワンバ・ニンジャです……許し……」「イヤーッ!」「アバーッ!」オジギ終了からコンマ02秒後、ナラクの右手はワンバ・ニンジャの胸を破り、心臓を摘出していた。「信じられぬか」「アバーッ」57
(リヴィング・ウェル・イズ・ザ・ベスト・リヴェンジ より)
「これがデス・キリだ。ゴグウ・ニンジャ=サン」ダークニンジャはウィッカーマンを振り仰ぎ、言い放つ。「もはやこの世にお前の居場所は無い。お前の重ねた歳月の一切が無駄だ。呪われよ」「サヨ!ナラ!」ウィッカーマンは爆発四散した。 46
(ザイバツ・ヤング・チーム より)
「私はヤクザアサシンで、あの料亭の名は何であったか……総理大臣を傀儡するニンジャが同席しておった。私はそのとき非ニンジャであった。……それなりに骨が折れた事よな」「オヤブン」パラゴンが涙を流した。その目の前で、ポン・パンチのダメージを堪えていたユカノが膝をつき、倒れ伏した。31
(「キョート・ヘル・オン・アース」急「ラスト・スキャッティング・サーフィス」より)

 このように、憑依ニンジャがリアルニンジャを撃退・爆発四散させることもままあります。
 というか作劇の問題かもしれませんが、案外勝ちます。ユカノがよく敵にやられてますがつまりそういうもんです。リアルニンジャを一つ取って必ず憑依ニンジャより強いというのは言い切れないわけです。
 もちろん作中に出てくるリアルニンジャを撃退している憑依ニンジャは、誰も彼もが強力なニンジャです。憑依後にカラテの研鑽を怠らなかったニンジャだけがリアルニンジャを撃退している事実だけは覚えておくべきでしょう。

 しかし、作中に登場して負けたリアルニンジャも、決して憑依ニンジャに負けたからと言って「弱かった」という話ではありません。
 ゴグウ・ニンジャであるウィッカーマンはザイバツのマスタークラスであるミラーシェードを圧倒し、ブラド・ニンジャであるレッドドラゴンは嘗てのニンジャスレイヤーであるサツバツナイトと互角以上の戦いを繰り広げ、ローシ・ニンジャであるドラゴン・ゲンドーソーは日本最後のリアルニンジャの素晴らしさを裏付けるが如く、あのナラク・ニンジャを一時的にながら封印する偉業まで成し遂げました。
 リアルニンジャは十分に強い。しかし、それを上回る憑依ニンジャが現れる。それだけのことです。

 であれば、話をもう一度元に戻すべきでしょう。
 「なぜリアルニンジャであるはずのゲニントルーパーはあんなにも弱いのか?」

3.ゲニンの弱さを教えてよ!

 さて、シーズン3の初っ端から出てきたゲニントルーパー達は無様な戦いを繰り広げました。
 最初こそスリケン十字砲でクマに立ち向かいましたが、一人はあっさりと首を飛ばされ、もう一人は憑依ニンジャ(推測)に足蹴にされる始末。これでは今まで積み重ねてきたリアルニンジャの株も大暴落です。
 ですがこの弱さ、実は仕方がないことだと言えます。

「ですが未だに、ニンジャの入口に達した者は一人たりとておりません。数名のアドバンスド・ブラックベルト級がせいぜいです。脱落者も次第に増えております。このままではニュービーニンジャの誕生まで、あと十年……いや、それ以上の時を要するやも……」カシウスが答えた。
「さもあろう。だが忍耐こそが重要なのだ。余もかつて、十年近い幽閉生活を送った。その中で密かに復讐を誓い、カラテトレーニングを積んだのだ」「存じております」カシウスは大広間に飾られた数々の油絵を見渡し、歴史の闇とニンジャ真実について思いを致した。
「全てを失った状態から国を取り戻し、ドージョーを再建し、ニュービー・ニンジャを鍛え上げるには、長い年月を要するであろう。まして余がこれより生み出そうとしているのは、悲願たる百人のリアルニンジャの軍団である。どれほどの年月がかかろうとも、余は待つだろう……」
(クルセイド・ワラキア より)

 タイクーンの呼びかけに集まりカラテ研鑽を積んだゲニントルーパー。
 第四部の開始時期を考えれば、タイクーンの圧政は精々10年足らず、と想像できるでしょう。

 カシウスというニンジャ主導のもとに、リアルニンジャであるブラド・ニンジャ直々に組み上げられたドージョーでのカラテトレーニングですら、ニュービーニンジャを一人生み出すのに『10年以上』という予想を立てているのです。
 つまり、ゲニントルーパーが現時点で私達の見るリアルニンジャレベルの強さを身につける方法は2つ。
 タイクーンのカラテトレーニングがブラド・ニンジャのそれより過酷、かつ狂人に育てられる方法であったか。
 或いは、憑依ニンジャになるか。それしかありません。
 ですが当然後者の描写は感じられませんし、前者と考えるのも難しいでしょう。リアルニンジャからのトレーニングを受けているのはどちらも変わらないからです。

 ここで、ある重要な情報が一つ存在します。
 リアルニンジャというのは基本的に「過酷なカラテ訓練を積み、精神と肉体を鍛えた」もののみがなれるもののはず。であれば、ポッ出での憑依ニンジャに比べてば当然強い、というのが通常の認識であるはずです。
 しかし、このリアルニンジャには制度が存在しています。

レッサーニンジャは所謂ゲニンである。グレーターニンジャはレッサーニンジャを束ね、指揮監督する。彼らは名を持たない。厳しい修行や名誉獲得冒険を成功させ、アーチニンジャの座へ上り詰めたものだけが、クラン・シュラインでハナミを行い、名を授かり、城や荘園を与えられる。
(「ニンジャについて」リー・アラキ より)

 こちらは1部から登場しているリー先生の論文からのものです。
 つまり、ユカノや作中に登場する○○・ニンジャと呼ばれるリアルニンジャたちは「リアルニンジャの中でも強いニンジャ」であるということが解ります。
 更に、4部現在でドラゴン・ニンジャの弟子としてリアルニンジャへの道を目指すタイセン・シトシ氏のニンジャ名鑑にはこのように書かれています。

◆忍◆
ニンジャ名鑑#0018 【タイセン・シトシ】
ドラゴンニンジャ・クランの修行者。一般的に、未熟なリアルニンジャは憑依ニンジャよりも遥かに弱い。憑依ニンジャは憑依時に劇的な肉体変化を伴い、超人的な身体能力を身につける。リアルニンジャは修行を通してその力を得るのだ。
◆殺◆

 つまり、修行を始めた段階でモータルは「リアルニンジャ」と呼ばれるようになるのです。
 ですが、この場合のリアルニンジャは、いわゆる作中で○○・ニンジャと呼ばれるような強豪たちとは違う、肉体的には全くモータルと変わらない、「ニンジャの修行を始めた存在」でしかありません。
 故にシーズン3で登場した「ゲニントルーパー」は、「リアルニンジャでありながらモータルと変わらない存在」である、という推測が立てられます。勿論カラテトレーニングを積んでおりますから一般的なモータルとの強さは比べるべくもないでしょう。ですが、あくまでその実力はリアルニンジャでもレッサー、鍛えていたとしてもグレーターが精々。肉体にソウルが宿らない、つまりニンジャの肉体になっていない、という事になります。
 これではカラテビーストのクマに遅れを取っても仕方がありません。彼らは「ニンジャと呼ばれる、カラテを鍛えただけのモータル」なのですから。

4.結論

 以上のことから、強さと呼び名の上下の基準として次のような推測が立てられます。


 ↑ノーカラテ

 訓練を積んでないモータル
 訓練を積んだモータル
 ゲニントルーパー(レッサー
リアルニンジャ
 メジャーゲニン(グレーター
リアルニンジャ
 オイランドロイド(ウキヨ)

 ~ソウル憑依の壁~

 憑依ニンジャ
 カイデン(アーチ
リアルニンジャ
 神話級ニンジャ
 ニンジャスレイヤー
 サツガイ

 ↓カラテモンスター


 勿論、これはあくまで基準でしかなく、作中のニンジャはカラテの研鑽によって強さがいくらでも上下するでしょう。
 しかし、ニンジャソウルがその肉体に宿っているかは大きな差です。真っ当なカラテの練度に明らかな差が生まれるこの差を覆すことは最早常識を外れるしかありません(例:ヤクザ天狗・ゴッドハンドなど)

 第4部になり、リアルニンジャが復活し、多くのリアルニンジャがかつての時代を取り戻すかのようにドージョーを作り始めました。ドラゴン・ドージョーやブラド・ドージョーはその最たるものと言えましょう。
 果たしてその結果となる、名前をもらいソウルを宿す「アーチ・ニンジャ」となるほどの存在が生まれるかは解りません。カシウスの言う通り、ニュービーニンジャですら10年以上がかかる育成が必要であれば、AoMという時代はそのスタート地点に立ったに過ぎないのです。
 ゲニントルーパーの存在、そして想定していなかったその弱さはまさにそのAoM時代の象徴とも言えるのかもしれません。

 ドラゴン・ニンジャはタイセン・シトシを本当の意味でのニンジャに出来るのか。
 ブラド・ニンジャのリアルニンジャ100人の軍団は生まれるのか。

 混沌の時代は、始まったばかりです。




余談1

 ちなみに「リアルニンジャはソウルを持っていないのでは?」という意見がたまに見受けられますが、これは誤解です。リアルニンジャにもニンジャソウルはあります。

「……バトル・フォー・セキバハラ……最終戦争のために貴様らが行ったハラキリ・リチュアル……すなわちキンカク・テンプルへのソウル退避……リアルニンジャの敗北……江戸時代の訪れ……すなわち立ち枯れの時代……黄昏の時代……」そこで壁画は終わり、青銅の扉が二人の前に立ちはだかった。 40
(ギルティ・オブ・ビーイング・ニンジャ より)

 そもそもキンカクにニンジャソウルを貯め込む、という行為自体「ニンジャはニンジャソウルを宿しているから」という前提が上げられます。鍛錬で産まれようが、憑依で産まれようが、ニンジャはニンジャなのです。
 つまり私達ヘッズが作中で見るニンジャの大半が「ソウルを宿している」からこそ、リアルニンジャになりたてのモータル達を見た時に「ニンジャにしては弱すぎない?」という反応が出てしまうわけですね。
 ちなみにこのためリアルニンジャもしっかり爆発四散します。
(ハナミ儀式を経てニンジャソウルを宿すみたいな文章を公式で見た気がするのですが探し当てられませんでした…Plusの方でも良いのでわかる方がいらっしゃいましたら情報提供お願いします!)

余談2

 ここまで書いて思ったんですけど、つまり憑依ニンジャって全員アーチ・ニンジャの魂を宿してるってことですよね? だってアーチ・ニンジャにならないとソウルが肉体に産まれないもんね?
 その割にはサンシタみたいなニンジャたくさん出てきてやられまくったような…

ヤイバ・ニンジャはすぐに状況を把握し、両手首、両手の甲、両肘、両膝からカタナを飛び出させた。そして長い舌をのばして己の後頭部を舐めた。「ギヒヒィ……」「オハヨ、とりあえず……」「イヤーッ!」ヤイバ・ニンジャはモニュメントから下の街へ迷いなく跳躍した。そして殺戮を始めた。 33
(アルター・オブ・マッポーカリプス より)

 …アーチ・ニンジャなんて偉そうなこと言っても、所詮はモータルから簒奪と殺戮を繰り返した暴虐なニンジャにすぎないのかもしれませんねえ。
 かつてのニンジャたちは一体何のために肉体や精神を鍛えたんでしょう?
ヤイバ・ニンジャやワンバ・ニンジャのようなやつがいるってことは、「強くなって弱い奴らを嬲りたい!」とか「虐められた仕返しがしたい!」みたいな目的でニンジャを目指して、ロクでもないメンターからメンキョを授かった例なんてのも実はあるのかもしれませんね。
 失われたニンジャの時代は最早誰にも解りませんが、夢ぐらいは見せてほしいもんです。


※この考察は2019/06/10時点でニンジャスレイヤーの作中に存在するニンジャ真実などから読み取った情報であり、公式が発表する正しいものではありません。割と設定がフレキシブルに動くニンジャスレイヤーですのでこれまでの情報が今後ずっと正しいという保証もありません。
ニンジャスレイヤーはそれを許すコンテンツだと思っております。みなさま自身の楽しいと思う楽しみ方が一番正しいと思いますので今回のお話も適当に信頼してくださると幸いです。ラブ・リスペクト・アンド・ラブ。

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