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学校で使える色んな論法

久しぶにご飯論法という言葉を目にしたので記事にしてみました。

ご飯論法

これは、議論の際に追求を逃れるため、わざと論点をずらして回答することです。「朝ごはん(朝食)は食べましたか?」という質問に対して、実際はパン(朝食)を食べたにもかかわらず「ご飯(米)は食べていません」と答える例からこの名前がつきました。ご飯論法という名称は法政大学の上西充子教授のツイートがきっかけです。2018年国会で加藤厚生労働大臣と野党の答弁を聞いていた際、その議論の噛み合わなさを、上記の「朝ごはん」の例を用いて比喩しました。

出典:2018年5月6日上西充子教授のツイート


ツイートは話題を呼び、ブロガーの紙屋高雪さんが「ご飯論法」と命名。その年には、「現代用語の基礎知識選ユーキャン新語・流行語大賞」トップ10に選出され、二人は共同受賞されました。


〈ご飯論法を学校で使ってみよう〉
生徒:「先生、今日頑張ったから宿題無しでいいですか?」
先生:「そうだな。皆の頑張りに免じて宿題は無しにしよう」
生徒:「やったぁ!!」
先生:「じゃあ、追加課題を配ります」
生徒:「・・・(ほぼ宿題やん)」

きな粉餅論法


これは、明らかにその人がやったという状況が揃っていても、直接的な証拠にはならないと言い張って、追求を逃れることです。きな粉餅論法という名前の元となった例え話は次の通りです。
ひとつだけあったきな粉餅が無くなっていた時、その部屋の中にたった一人でいた人間の口にきな粉がついていたら「あの人がきな粉餅を食べたな」と思うでしょう。しかし、その人に「きな粉餅をたべたでしょう」と聞くと「食べていない」と答えます。そこでさらに「口にきな粉がついているよ」と追及すると「口のきな粉については現在調査中です」と答えるのです。


〈きな粉餅論法を学校で使ってみよう〉
      ー授業中ー
生徒:「先生、板書の完璧の璧が、壁になってますよ」
先生:「いえ、これはミスではありません」
生徒:「えっ完全に間違えてるよ」
先生:「うん、なぜ私が璧を書けなかったのかその理由、皆で考えてみよう」

ストローマン論法(かかし論法)

これは相手の意見を捻じ曲げて捉え、それを論破する論法のことを指します。ストローマンとは、日本語で藁人形のこと。倒しやすい相手の比喩として用いられています。相手の意見の全体ではなく一部分だけを切り取って扱うことで、極端な印象を持たせたり、本来の意味とは違う印象を持たせたりして、論破しやすくするのです。
例えば「子供を道路で遊ばせるのは危険だからやめた方が良い」という主張に対し、「子供を家に閉じ込めておけだなんて、ひどい意見だ」と反論するイメージです。

〈ストローマン論法を学校で使ってみよう〉
    ーロングホームルームー
生徒A:「そろそろ席替えやりましょうよ。先生」
生徒B:「え〜やだ。今の席が気に入ってるから席替えしたくない」
先生:「生徒B。自分が気に入る場所があるというのは大切なことだよ。でもそれによってなりたくも無い教卓の一番前の席になって我慢している人もいる。その人の席を替わるという楽しみを君は奪うのか」
生徒B:「うっ(確かに)。わかったよ。席替えしようよ」
先生:「わかってくれたのなら良かった。じゃあ文句の無いように出席番号順の座席に戻そう」
全員:「え〜〜〜〜〜〜」


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