Twitterで、「なりきり俳句バトル」に初参加させていただきました。

発端はこのツイートがTLに現れたところから始まりました。

出句ははじめに4句なのか、一回戦の一句なのか不明だったのでDMで問い合わせると4句とのこと…。

ちなみにテーマ詠でそれぞれ

第一回戦：「大工」

第二回戦：「人を守る仕事」もしくは「悪者」

準決勝：「歌に関係している人」

決勝：「シェフ」

というお題がありました。そこで7/16出句したのが、こちら。

自己紹介俳号　坂西涼太
所属結社　少年
俳句バトル初参加です。緊張してます。よろしくお願いします。

○大工
・打つ釘の音乱れなし夕立急

○人を守る仕事、悪役
・悪役兼ヒーロー変身解く酷暑

○歌に関係している人
・歌姫の鼾すこやかなる昼寝

○シェフ
・包丁を研ぐ中庭の星月夜

そして、迎えた第一回戦。

この句の「音乱れなし」は夕立の次第にアップテンポになる雨音を意識しています。が、あとから考えるとそこはかとない既視感がなくもないような…ちょっと発想がイマイチだったと反省です。

今大会ルールで、一回戦は二位以上が2回戦に駒を進めることができます。というわけで、どうにか一回戦を突破。

この句、イメージしたのは場末のヒーローショーみたいな風景です。着ぐるみの中は暑い。それも酷暑ときたら中の人は命がけなんだろうなぁ。でも、こっそり裏方を見てしまうと、なんと悪役からヒーローへと着替えをしているではありませんか。ちなみにヒーローが変身を解くのは①勝った時、②引き分け（多くは敵に逃げられる）、③負ける（強制解除）の3パターンです（TVの特撮モノの話ですが）。

ここで負けてしまったので、記録は2回戦敗退。

ちなみに投句していた残りの句は

○歌に関係している人
・歌姫の鼾すこやかなる昼寝

すこやかな鼾、は日頃子どもを寝かしつけたときに感じる安堵から。そういうのが歌姫のような多忙な人にあってもいいんじゃないかというイメージから。

○シェフ
・包丁を研ぐ中庭の星月夜

これはもう「シェフ」の三文字を考えたときに、考えるまでもなく降ってきた句でした。何かの元ネタが、あるいは潜在的にはあるのかもわかりませんが、ちょっと考えても思い出せません。しかし考えようによっては、昔話の山姥のような匂いも感じていて、個人的には滑稽さを微かに感じてしまう句でした。

なお、決勝戦のもようがこちら。レベル高い句同士でしたが、「油照」の強烈なインパクトに脱帽です。

おまけ。

なお、閉会式の中で

というわけで、入選をいただくことができました。

改めて、この場を借りて、運営にあたられた方々と参加者の皆様に御礼を申し述べて、「なりきり俳句バトル」の振り返りを終えたいと思います。

ありがとうございました！