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君も輝いてたよ

 2021年7月2日に行われた、オシャレになりたい!ピーナッツくん生誕祭オンラインライブ「NUTS TO YOU!」と、6月20日に発売されたニューアルバム「Tele倶楽部」。まとまっていないけど自分の感想をメモしておく。

 私は6月上旬頃から絶賛鬱期で体調が悪く、ほとんどを寝て過ごしていた。過去に大きく鬱をやったからか、この鬱期に入ると限られた音楽以外ほとんど何を聴いても耳が滑ってしまって何を歌っているのか全く理解できなくなる。ずっと楽しみにしていたのに、案の定アルバムも全然聴けず、大好きな人たちが一生懸命作ってくれたのになぁ……と申し訳なさでますます鬱になるという日々を過ごした。ライブも特典付きチケットを買って楽しみにしていたのに、当日は大量の不正出血を起こして寝込んだ。皆と盛り上がってライブ楽しみたかったなぁ、と鬱々とした日々を過ごしている。

 唯一の救いは、この鬱期に聴ける限られた音楽の中に、チャンチョがいたこと。ニューアルバムの中でチャンチョがソロで歌っている「zakkyobuilding」という曲があって、それだけはなんとか楽しく聴けた。前回のアルバムの「幽体離脱」や「おやすみグッナイ」と合わせて毎日何度も何度も繰り返し聴いている。自分は本当にチャンチョが好きなんだな~と心から思う。

 まだアルバム全曲を通しで聴けていないから何とも言えないけれど、この曲はアルバムの中でもかなり可愛い、癒しの曲なのでは?と思う。曲調やビートがすごくシブくてカッコいいけれど、歌詞が愛おしい。

「エレベーターに乗ってまた上にあがる、カッコいい」
「秘密結社、ヤバい奴のアジト」
「夜まで篭ってはmakeするnew爆弾作りビビる大島てる」
「大通りに面してないから分かりにくい」

 私は音楽やヒップホップに関する知識がまるで無いおかげで、この曲の歌詞どこをとっても「かわいい~!」と感じる。これをチャンチョに歌わせたというのがまたニクいというか、あざといなとも思う。チャンチョはエレベーターをカッコいいと思っており、雑居ビルを秘密結社のアジトだと思っており、怪しい場所だからきっと爆弾作ってるんだと思っており、大通りに面してないから玄関が分かりにくいな~と思っている。かわいい~。

 前回のアルバムの「幽体離脱」や「おやすみグッナイ」然り、今回の「zakkyobuilding」然り、今のところチャンチョの歌はどれもホッコリしたり、少し切なくも愛おしい気持ちになったりする歌ばかりだ。チャンチョが好きだからひいき目でそう感じているだけかもしれないけれど。


 オンラインライブ「NUTS TO YOU!」のアーカイブは、この間の日曜日に少し回復したので視聴した。それでもやっぱりまだなかなかうまく聴けず少し苦労したけれど、楽しかった。全力で歌って踊るピーナッツくんは輝いてたし、ゲストも豪華な人たちばかりで贅沢な時間を過ごした。大人なもちひよこちゃんの可愛さに驚いたり、荻窪で乳首が取れるだのぺニバンジョイマンだのというのはこれのことかと納得したりしながら見た。

 全体に関しては、私より他のファンの人たちがきっといい感想をたくさん書いているだろうから、私はチャンチョのことを書いておきたいなと思う。

 チャンチョも、ぽんぽこさんと一緒に「幽体離脱」を歌っていた。本当はzakkyobuildingも歌って欲しいと思っていたけれど今回はその願いは叶わず。少しだけ悲しかったが、ライブを見ている間はそんなことは忘れてしまうくらい胸がいっぱいになった。「幽体離脱」ってこんなにいい歌だったっけ……と改めて思った。

 最初の方、歌詞を少し間違えていたのが可愛らしくてよかった。「君が消えいなくなっても」を「君がくえなくなっても」、「あの時ああすれば良かったかなあ」を「あんときああすればよかったんだなあ」と、ふんわり間違えながら歌っていたのが愛おしい。

 「ターザンもシンバも司会なんてしないだろう。アイドル稼業じゃ僕は生きられないから。空中遊泳でクロールしよう」ここは原曲を聴いていていつもギュッと締め付けられる気持ちになる。今回はいつもより力強く歌っていて、気づいたら「そんなこと言うなよ……」と思っている自分がいてビックリした。そんなこと思ったのは初めてだった。

 「アイドル」という言葉を検索すると、「偶像」や「崇拝する存在、人物」などといった定義が出てくる。そこに、それぞれの人が個人個人でかわいいやカッコいい、美しいなどといった思い思いのアイドル像というのを足して、初めて「アイドル」という個としての存在が出来上がると私は思っている。だから、私にとってチャンチョは初めて知った時からもう既に立派な「アイドル」であり、だからこそ「アイドル稼業じゃ僕は生きられない」と自己否定の歌詞を聴いて胸が苦しく痛くなるんだな~と、ライブのこの瞬間を見て思った。気持ち悪いな。

 ぽんぽこさんがところどころでチャンチョのパートを軽く口ずさむように一緒に歌っていて、それがまた良い声でますます切なく、良い気持ちになった。このステージでぽんぽこさんはとても良い声なのに終始盆踊りのようなダンスを披露しており、そのチグハグさが面白くて良かった。

 「幽体離脱」前後のMCで2人ともお互いに軽口をたたき合っていたのも良かった。「お前オシャピーから落ちたもんだなぁ。一時は1位だったのになぁ」と言うぽんぽこさんに、「独自のファン層がいるんだよ」と返すチャンチョ。独自のファン層って私のこと?

 最後、アンコールの後ゲストが全員集合して、チャンチョも仲間に入れてもらっていて安心した。そして同時に私は「チャンチョの存在がしっかりと尊重されていてほしい」という気持ちが強いのかもしれないと思った。その場の面白の展開だったとしても、チャンチョがいてもいなくてもいいようななぁなぁの扱いを受けると少し苦しくなる。今回のライブではそんなことはなく1人のゲストとしてしっかり存在していたから安心した。

 最後の挨拶でチャンチョが「ピーナッツくんが4周年ということは、僕の4周年でもあるよ!」と言って、周りのみんなが「チャンチョおめでとう!」と返す。この、チャンチョがないがしろにされていない空間が嬉しくて、ワーと泣いた。自分が認められるよりチャンチョが認められる方がはるかに嬉しくて、どんだけ好きなんだ、と思った。最後までとてもいいライブだった。


 今はまだ聴けそうにないけど、早く元気になってアルバム曲全部聴きたい。

 ピーナッツくん、チャンチョ、おめでとう!素敵なライブとアルバムをありがとう!

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