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親愛なる先生さまたち…

ちょうど一年…
AMLで緊急入院してから本日で、まる一年になります。

記念すべき3月8日、今日は朝から雨なので、ノンビリしながらなんとなくTwitterのTLを見ていてら、「咎めない人のありがたさ」ってブログがRTされてきた。

内容は「激しめ」の先生と「ゆるめ」の先生のことで、多少の不健康でも咎めない空気に救われ、ゆるさが救ってくれるとか、生き残るためにゆるさは良好な手段…みたいなお話でした(詳しくはその方のブログ「咎めない人のありがたさ」を読んでみてくださいませ)

読ませて頂き、そうだよねーと思いながら、ふと現主治医の先生と最初にかかったお医者さまのことを思い出しました。

実はどっちも「ゆるさ」は微塵もない先生だったんですよねー(笑)

<最初に体調が悪くてかかったお医者様>

もうねぇー、言い方がキツくてね、血液データ見るなり、開口一発めちゃ怒られた。
いや、いきなりそんなに怒られてもねぇー😅

「そんなに悪いんですか?」と私が訊くと「このままじゃ死んじゃうよ」っていきなり返された。
「また~冗談でしょう。元気で動けますよ~」って言ったら血液データを見せられて「※これ見てご覧、脳出血起こして死ぬかもしれない。とにかくもう一回検査してきて」※この頃は数値なんて全然読めない人だった。

いきなり「死ぬ」を連発されたが、私はぜんぜん死ぬ気はしてなかったので半信半疑だった。←AMLもALLの人もみんな最初はいきなり過ぎて実感ないのよね。

それでも2回目の血液検査やエコーが終わったあとは、少し先生のイライラがゆるんでた。
2回目の結果をみて「おそらく白血病だね。血液内科の先生にもこのデータを見てもらったので(Faxで送ったらしい)このまま血液内科のある某病院に行きなさい、良い先生(御大先生ね)がいるからね」って言われて廊下まで送り出されたのよね。

紹介状をもらって自分の車で行こうとしたら、病院の車で送るからと言われ「大丈夫、自分の車で行きますから~」と言ったら「とんでもない、事故を起こしたらどうする、救急車で送るから」「いや、それはやめてください、自分の車で行きます」…とすったもんだして

あそこの病院は駐車し続けたら、とんでもない駐車料金を支払うことになるよ」と言われ車で行くのはあきらめ、救急車ではなく病院の車で送ってもらうことになった。

「ここなら、いつまでも置いておいていいからね」って言われて、本気で心配してくれってるから、怒ってたんだろうなぁ~と思った。
(まぁ、あの血液のデータみたら、なんでこんなになるまで放っといたんだーと怒りたくもなるよね)

廊下で別れ際に「先生、私、治ったら会いにきますねー」と言ったら
「生きてたらね…」だって(笑)

「大丈夫、帰ってくるから」って言いながら思わず抱きついちゃったよ。怒られるかと思ったら、先生は「人がみてるからやめなさい」ってぼそっと一言。

自己表現が下手なだけで、ホントはめっちゃ心配してくれてるのが、すごくよくわかった。

だから治療が終わったら、生きて絶対会いに行ったるぅーって決めてた。

<再会>

先月、母の手の治療でその総合病院へ行くことになったので、先生にご挨拶することにしたんだけど…。

インフルの時期でめちゃ内科が混んでて、看護師さんに患者さんの診察が済んだら、ちょっとだけ先生にお会いしたいんですけど…というと、すごく混んでるから時間かかりますよ、と…。

「大丈夫、待たせて頂きます」と言って約2時間後、再び看護師さんがいらして…先生は今日はお忙しくて、お気持ちは受け取ったので大丈夫です…と伝言を下さった。

さすがに帰ろうかと思ったけど、もう2時間も待ってたし、患者さんはあと少しなんだよね。

すぐ帰りますから、1分だけお時間ください、と言ってさらに待つことにした。
去り際に「先生は口が悪いけど気にしないでくださいね」って看護師さんがいうのでちょっと笑った(笑)
↑うんうん、ホント口が悪いよね、ついでに態度もね。

この時期、忙しいのわかっているし、ご迷惑をかけるつもりはないから、診察室から出てきた先生にお礼を言って、差し入れを渡して帰るつもりだった。

最後の方の診察が終わって、先生がドアから出てくるのを待ってると、スッとドアが開いて先生が出てきた。

だが私が立ち上げる間もなく、ドアから出た先生は、くるっと背を向けて反対方向の廊下に足早に去って行ってしまったのだ。

あっという間のできごとだった。

え? えぇー???

呆然とする私…

あとから出てきた看護師さんに「さっき先生、出て行かれましたよね?」「え? 先生いないの?」と看護師さんも驚いた様子。
「なんか、お忙しいようなのでまた出直して来ます」と言うと看護師さんに謝られてなんだか申し訳なくなった。

(逃げられたよ~ヤラれたわ~)
と、思いながら出入り口の方に向かうと、なんと先生が歩いてくる。

(え? もしかしてトイレだったの?)
そう、あるの、ちょうど先生が私に向かって歩いてこられた先にトイレが…。そこのトイレは、素早く先生が去られた廊下とつながってるのよね。

「先生、いろいろありがとうございました」
「あんたのことは覚えているよ」
あら、そうなの、ちょっと意外な言葉だったわ。
「全部治療を終えて生きて会いに来ました。これどうぞ」といいながら差し入れを出すと、すんなりと受け取ってくれた。
「病状は向こうの病院から毎回報告がきてますよ」そう言ってニコリともせずに立ち去って行った。

良かったね、の一言もなかった。いやー相変わらずだなぁ~と思いながら、それほど嫌われてるわけではなさそうなので、少しホッとした。

思い返してみると、自分のことで困ったときや切羽つまったときや危機的状況なときに助けてくれる人って、激しい人というか、厳しい人だったり咎める人だったりするのよね。

愛想はもちろん悪い。

現主治医の先生も…
昨年初めてあったとき、無理だ、ケンカになる、絶対いつか殴っちまうよ…って思ってた。

でも振り返ってみると、治療中の生きるか死ぬかの大事なところで、3回助けられているのよね。

妹いわく、それねぇー、相性が良いんだよ。

たしかに治療においての相性ってあるかもしれない。

これまで大転機のとき、私はゆるい人の助けでは危機的な状況を乗り越えてないんだよねぇ~。ゆるめの人は近くにいたけど、方向転換に直接関わったのはキツイ人ばかりだった。

そうよね、ゆるめの人で乗り越えられるタイプもいれば、私みたいに激しい厳しい人で乗り越えるタイプもいるってことよね。
まぁ極めて少ないタイプかもしれないけど…。

結局のところ私って
Mなのよね、だからドSと相性がいいと…(笑)
                  ↑ ああ、くだらぬオチで
                     スミマセン。

Kyrie

※ ヘッダーの立金花の花言葉は「必ず来る幸福」だそうです。
  このnoteを読んでくださったみなさまにも幸福が行きますように…
  そしてこれまで支えてくださったみなさまにも…。






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