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アトラエ的採用広報について考えてみた

どうも、世界中のヒトや組織の可能性を拡げたい、川上(@_YukiKawakami)です。このnoteでは、アトラエという少数精鋭組織ならではの特徴を踏まえて、ベストな採用広報について考えてみたプロセスを公開したいと思います。

アトラエというチームの歴史や特徴については、直近投稿した以下のnoteがわかりやすいかと思います。ご興味のある方は、是非ご一読ください。


Public Relationが苦手(かも)

なんとなく感じてはいたのですが、アトラエは Public Relation が苦手だと思いますw

具体的には、自分たちに対する正しい認知を醸成したり、自分たちの考えや想いを外部に発信し続けることが得意ではなく、不器用な集団だと認識しています。

きっかけは、就職活動の時に、世の中の多くのサラリーマンが本当につまらなさそうに働いている姿を見たことでした。毎日満員電車に揺られて通勤して、新橋で酒を飲みながら愚痴を言って、土日に家に帰ったら奥さんに邪険にされて、子供はなついてくれない。こんな人生で幸せなのかな、いや僕はこういうサラリーマンにはなれないな、と思ったんです。そんなサラリーマンになるくらいだったら、友達とラーメン屋をやった方が楽しそうに思えました。


では、この「ビジネスはやりたいけれど、サラリーマンにはなりたくない」という矛盾をどうするんだと考えたときに、自分で会社をつくるしかない、という考えにいきつきました。しかも、世の中と同じような会社をつくっても、世の中と同じサラリーマンを生み出してしまうだけなので意味がありません。友達とやっているラーメン屋やバンド・スポーツチームのように、関わる人がイキイキと楽しみ、幸せを感じながらビジネスをやれるチームを作ろうと。

起業家のミッションは「関わる人を幸せにする」こと

アトラエは、ある種"社会へのアンチテーゼ"から生まれた会社だと思います。ただのサラリーマンになりたいわけではなく、信じる価値に挑戦し続けるチームを、ビジネスというフィールドで作ることに意味を感じています。

結果として、「万人ウケしたいわけではない(一般社会に合わせない)」という湧き出る想いが裏目に出て、「わかる人にわかってもらえれば良い」という影に隠れたスタンスのまま成長してきた可能性があると思っています。

また、"フォロワー数"や"Impression数"をあまり好まないカルチャーもあるのかな、と思います。事実、X(旧Twitter)をはじめ、世の中のPRがうまい会社は、全社員での発信等を行っている中、弊社はあまり表に出てきませんw

僕自身はこの状況を、「コトを成し遂げれば認められる」というような、Product Led Growthのような志向性のメンバーが多いと捉えました。このような”職人肌”な特性を受け入れつつ、アトラエらしく採用広報を盛り上げるにはどうしたら良いのか?を考えました。

ちなみに、Progate COOの宮林さんと先日飲んでいた際に、「夏子の酒みたいだよね〜」と言われました。即読みましたが、「モノづくりに人生を賭ける」「こだわりへの執念」は、アトラエっぽいなと思いました。もしよければ、マガポケから無料で読めるので是非w

アトラエ的採用広報の抑えどころ

リアルにできるだけこだわる

工数をかけられないという裏事情もありつつですが、できるだけアトラエのありのままを伝えることができるのがベストだと考えており、最近はインタビューしたものをそのまま書き起こして記事にしていたりします。

これによって、できるだけ社員にも工数をかけず、ありのままの状態でリリースまで最速で持っていけるようにしています。(以下の記事も同じやり方です)

特に、書き起こしの作業はかなりめんどくさいものだったので、以下の手順で一定自動化するようにしています。

  1. FFmpg で mp4 から mp3 への変換( local 環境で変換 )

  2. Gradia で mp3 からテキストデータの抽出( Colab で変換 )

30分ほど の動画データが 5分ほど で抽出できるだけでなく、Whisper の large-v2 モデルはかなり精度が上がってきているので、インタビュー動画の音声をそのままテキストに変換したい方にはオススメです。

↑興味のある方はこちらの記事を参考にしてください

「Atrae is Me.」を誰もが体現できるようにする

アトラエにはコアバリューとして、「Atrae is Me.」という考え方があります。これは、『一人一人がアトラエのオーナーとして、自らこの会社を創っていくのだ』という思想が込められた言葉です。

手前味噌ではありますが、全ての社員が「なぜアトラエなのか?」に対しての自分なりの回答を持ち、それを体現して自らアトラエのど真ん中を創っていくことができる組織は世の中になかなかないと感じます。

実際に、過去は社長でもなく事業責任者でもなく、一人一人がアトラエの会社説明会を実施するという取り組みをやってみたこともあります。誰もがアトラエのオーナーである(Atrae is Me.)ということは、誰もがアトラエの顔(= 経営者)として、目の前の人を魅了することができるということでもあります。

アトラエの輪郭を感じられること

以前こちらのnoteでも触れさせていただいた通り、Being(ありかた)は一貫しているものの、Doing(なすこと)は離散している特徴があるため、Doing(なすこと)の1つや2つの表層に触れたタイミングで「あ、違うかも」と誤解されない努力をする必要があると思っています。

「アトラエらしさ」は表層に表れづらいものである

そのため、アトラエという会社を理解していただくには、アトラエという会社の輪郭を掴んでいただくことが重要だと考えています。具体的には、弊社オフィスのバースペースに遊びに来ていただいて空気感を肌で感じていただいたり、あえて候補者の方とは特性や志向性が異なる方との対話を楽しんでいただいたりと工夫しています。

その施策の一つとして、社員同士が「PeopleTech」や自身の興味関心について語り合っている内容をPodcastでも配信しています。(最近配信が滞っていますがw)こういった複数人での対話の中から、アトラエ内の関係性や、向き合っているイシューや興味関心の離散も感じてもらえるのではと考えています。

弊社内では、このように抽象度が高い議論を、「どうやったら世界中の人々を魅了する会社を創れるのか?」という1点ただこれだけを目的に、ひたすら語り合える仲間たちで溢れているのも特殊だな、と思います。もしご興味あれば、いつでもアトラエメンバーと語りましょう!

終わりに

個人的には、採用広報は採用活動において「漢方薬」のようなものだと思っています。コンテンツを的確なタイミングや候補者の方に届けることができれば確かに狙ったCVRを上げることに繋がるとは思いますが、マクロで見ると、短期で成果が出る施策でもないですし、なかなか手が回らない施策でもあると思います。

ただ、社会に発信するのが苦手であったり、100人を超えて落ち着いている会社だと誤解されている(と、たまに聞く)といったアトラエの課題や現状を正しく見つめた上で、ヒトや組織の可能性を死ぬほど信じて向き合っている僕らだからこそ伝わる方法で、一人でも多くの方を魅了できるように採用広報も頑張っていこうと思います!


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