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    私が今まで遊んできたゲームの中で最も印象に残ったゲームたちと、それにまつわる私の思い出や感じたことを、とりとめもなく書き綴るシリーズ。

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プレイしていたのは私か?彼女か?『NEEDY GIRL OVERDOSE』(私とゲーム#4)

※この記事は『NEEDY GIRL OVERDOSE』のネタバレを含みますのでご注意ください。 ・はじめにプレイを決めるまで このゲームを知ったきっかけは、実況動画であったように思う。新しいはずなのに古き良きインターネットを感じさせる雰囲気や、「病み」や「メンヘラ」といった概念に対する自分の関心から、プレイしてみたいとはずっと思っていた。しかし、ホラーな演出やショッキングな展開の多いゲームはプレイしたことがなく、自分に最後までプレイすることができるのかどうか分からず、なか

    • 大学生が『MOTHER』『MOTHER2 ギーグの逆襲』『MOTHER3』をプレイしてみた。(私とゲーム#3)

      ※この記事は『MOTHER』『MOTHER2 ギーグの逆襲』『MOTHER3』のネタバレを含みますのでご注意ください。 【はじめに】『MOTHER』シリーズをプレイするまで 私は、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズが大好きである。『ブラック・ホワイト』でその面白さに気付いて以来、リメイクも含めて良しとするならば、2作目『金・銀』から最新作『スカーレット・バイオレット』までプレイしてきた。 あるとき、『ポケットモンスター』シリーズは『MOTHER』というゲームに影響を受

      • 「文章力」と「文才」についてそこそこ本気で考えてみた。

        突然だが、私は周囲からよく「文章力がある」「文才がある」と言われる。今回は、「文章力」「文才」とは具体的にどういうものなのか、考えてみたい。 1. 前置き一般的に、「本を多く読む人は文章力が高い」というイメージがあると思う。本は文章のお手本とも言えるからだ。しかし、私は本をそこまで多く読む訳ではない。大学のレポートを書くために学術書を読んだり、夜寝る前に好きな作家の小説を読んだり、その程度である。休日は丸一日本を読んで過ごす、なんてことはしたことがない。しかも、大学生になる

        • 3年前の

          この時期になると思い出すことがある。何度もnoteに書こうとしてはやめていた、あのときのことだ。 私は祖父のことが好きではなかった。祖母に自分の身の回りの世話をすべてさせて、感謝の言葉1つなく「当たり前だ」と言い張る。それどころか、ひどい暴言を吐いたこともあった。足を骨折してもリハビリに励む様子はなく、とうとう祖父の日常生活は祖母と母とデイサービスに頼りきりになった。祖母と自分で努力をしようともしない祖父との言い争い、力加減の分からなくなった祖父がドアを大きな音を立てて開け

        プレイしていたのは私か?彼女か?『NEEDY GIRL OVERDOSE』(私とゲーム#4)

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          「コンプレックスそこがかわいいなんて」

          仲間と嫌いな人の話題になったとき、私は嫌いな人がいないという話をすると、思ったより驚かれる。 決して良い子ぶってる訳ではない。綺麗事を言いたい訳でもない。私は、その人のすべてが嫌いだ、その「嫌い」という感情が覆される可能性は今後一切ないと思ったとき、その人を「嫌いな人」と認定する。だから、「嫌いな人いる?」と聞かれたとき、そんな強い感情を持つほどの相手が思い浮かばないのである。もちろん、犯罪をした人とか、いじめをする人とか、性根が腐っている人は嫌いだが。 小学生の頃、私は

          「コンプレックスそこがかわいいなんて」

          私の好きなゲーム実況者

          ※この記事は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のネタバレを含みますのでご注意ください。 私が「ゲーム実況」というジャンルに出会ったのは、中学1年生のときである。 当時、私は某通信教育の教材として、生まれて初めて自分用のタブレットを手にしたばかりであった。もちろん、本来は学習用タブレットであるので、私はそれを使ってちゃんと勉強に励んでいたが、YouTubeを見ることもまた楽しみであった。テレビやゲームなどといった娯楽に関して厳しい家庭ではなかったものの、それ

          私の好きなゲーム実況者

          直線定規

          今「あなたは自分を好きですか?」と聞かれたら、私は何て答えるだろう。 私の好きな音楽家、長岡亮介さんはとあるインタビューで、「自分を好きでいるために大切なことは何ですか?」という質問に対し、「無理をしないこと」とおっしゃっていた。私はそれを聞いて、確かにそうだと思った。 「無理をしない」とは、一体どういうことだろうか。 私は、小学生の頃は、明るく元気で目立ちたがり屋の子どもだった。新しくクラブ活動を創設したり、応援団に入って副団長までやったり、クラスでは輪の中心にいるこ

          直線定規

          きっかけは父の一言だった。 「人のせいにするな」 夕食の時間。家族に私のぼやきに付き合ってもらう時間になることも珍しくなかった。そんなこと家族にしか言えないから。その日も、軽い気持ちで「だって〇〇のせいだもん」と口にした。そこで父から返ってきたのが、その言葉だった。 ムッとした。私はちょっと共感してほしかっただけなのに、そもそも半分くらいは冗談の気持ちだったのに、そんなに真面目に返さなくても……。じゃあ、それはすべて私のせいだって言うのか?そのとき私が話していたことは、

          『マジックミラー』

          私は最近、作詞に興味関心がある。 文章を書くのが好き、音楽を聴くのも演奏するのも好き、おまけに絵を描くのも好き……となると、何か1つ作品がつくれそうな気がしている。周囲からも、そのエネルギーを何かに加工して形にできたら面白そうだよね、と言われる。そのために、色々と勉強してみたいという意欲が湧いている。 そこで、まずは好きな歌詞についてまとめてみようと思って、真っ先に思い浮かんだのが、大森靖子『マジックミラー』のこの歌詞だ。 好きな歌詞というよりは、自分もこんな歌詞が書け

          『マジックミラー』

          反復横跳び

          「あなたのコンプレックスは何ですか?」と聞かれて、真っ先に思い浮かぶのは、父である。 「お父さんがコンプレックス?」と不思議に思うかもしれないし、これを娘である私が言うのもおかしいかもしれないが、父はいわゆるイケメンなのである。顔が整っているのである。ちなみに母も可愛らしい顔立ちをしている。何を言っているんだ自分。 幼い頃は、自分の容姿を父と比較して優劣をつけたことなんてなかった。しかし、ある時「あの子の親は顔が良いけど、あの子自身は……」というような会話を小耳に挟んだこ

          反復横跳び

          「推しは推せる時に推せ」

          遅くなってしまったけど、自分への戒めも込めて。 五彩緋夏ちゃん。 私がひなちゃんと出会ったのは、大学1年生のとき。 私のTwitter(当時)のタイムラインに、ひなちゃんがYouTubeを始めるきっかけとなった、ビフォーアフターのツイートが流れてきた記憶がある。人ってこんなに変われるんだと興味津々で、ひなちゃんの動画を見始めた。今思えば、そのツイートは私が大学に入学する1年近く前にされてバズったもので、このタイミングでタイムラインに流れてきたのは運命だったのかもしれない。

          「推しは推せる時に推せ」

          私と映画#2『秒速5センチメートル』

          ※この記事は、映画『秒速5センチメートル』のネタバレを含みますのでご注意ください。また、この記事は、2022年11月1日に公開し、その後非公開にしていたものです。今読み返すと非常に恥ずかしい部分もありますが、それは当時の私が思っていたことであるのは確かなので、なるべく修正せずに再公開します。 これは、映画の一番最初のセリフである。私が小学生だったときは、桜の花びらの落ちるスピードなんて気にしたことがなかった。しかし、校庭の桜が散り始める頃、落ちてくる桜の花びらをキャッチする

          私と映画#2『秒速5センチメートル』

          私とゲーム#2『ゆめにっき』

          ※この記事は、ゲーム『ゆめにっき』のネタバレを含みますのでご注意ください。また、この記事は、2022年11月1日に公開し、その後非公開にしていたものです。今読み返すと非常に恥ずかしい部分もありますが、それは当時の私が思っていたことであるのは確かなので、なるべく修正せずに再公開します。 みなさんは夢をよく見るだろうか。将来に見るほうではなくて、寝ているときに見るほう。 人は寝ているとき必ず夢を見ているらしいが、夢を見たことを覚えていない人も多いのではないか。私は、内容は気が

          私とゲーム#2『ゆめにっき』

          私と映画#1『おんなのこきらい』

          ※この記事は、映画『おんなのこきらい』のネタバレを含みますのでご注意ください。また、この記事は、2022年9月21日に公開し、その後非公開にしていたものです。今読み返すと非常に恥ずかしい部分があり、また自分を卑下することはなくなりましたが、当時の自分の気持ちをなかったことにはしたくないので、なるべく修正せずに再公開します。 以上に引用したセリフは、映画『おんなのこきらい』の冒頭で登場するものである。私はこのセリフがすごく好きだ。いくらかわいいものを食べたって、私自身はかわい

          私と映画#1『おんなのこきらい』

          私とゲーム#1『ポケットモンスターブラック・ホワイト』

          ※この記事は、ゲーム『ポケットモンスターブラック・ホワイト』のネタバレを含みますのでご注意ください。また、この記事は、2022年9月21日に公開し、その後非公開にしていたものです。今読み返すと非常に恥ずかしい部分もありますが、それは当時の私が思っていたことであるのは確かなので、なるべく修正せずに再公開します。 このシリーズは、私が今まで遊んできたゲームの中で最も印象に残ったゲームたちと、それにまつわる私の思い出や感じたことを、とりとめもなく書き綴るものである。そのため、ネタ

          私とゲーム#1『ポケットモンスターブラック・ホワイト』