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たかが着ぐるみ、されど着ぐるみ①

先日、着ぐるみ「らびっこ」の誕生の記事を書きました。

子どもに恵まれなかった私は、生きる意味を
なくしていましたが、そんな時に、出逢ったのが
東村山市がほぼロケ地の映画「あん」でした。
制作の時に、ちょっぴりお手伝いもしましたが
できあがった映画を見たときに、、泣きました。
亡き樹木希林さんが主演で、ハンセン病回復者の
お話です。東村山市にはハンセン病療養所があり
今は回復者さんが住んでいます。
映画「あん」は、生きる意味を問う映画です。
「私たちはこの世を見るためだけに、聞くために、生まれてきた。
この世は、ただそれだけを望んでい。
・・だとすれば、何かになれなくても、私たちは生きる意味があるのよ。

この言葉に、泣いて泣いて・・。
本当にこの出逢いは大きかったです。

そして、商工会で知り合った納豆メーカーとのコラボで
「こども納豆」を共同企画開発をして、イベントなどの
お手伝いをするときに、「らびっこ」が世に出ました。
※こどものことで悩んだ私が、コラボで開発した納豆の
ネーミングが、色々提案しましたが、
先方の意向で、なんと「こども納豆」に。

こども納豆。4年後に惜しまれながら終売。涙

そのうちに、ママさんイベントにもお誘いを受けて
出店するようになりました。
子どもの顔もママさんの顔もみたくないと荒れていた私でしたが
着ぐるみ「らびっこ」に子どもたちが抱き着いてきて
色々質問されるので、どうしたものかと思いましたが
「いくつなの?」「女の子?男の子?」
これは、もう答えてしまおうと思って
「永遠の三才だピョン。女の子だピョン」と・・。
それから、しゃべるキャラクターになりました。

子どもたちと話しているうちに、私は着ぐるみの中で
何かが変わったんですよね。
自分を取り戻してきたんです。
そして、こんなことを思いました。

人間は本来、生まれてきたときに「無償の愛」を
持って生まれてきたんじゃないかと。
それを受け取るのは親だったり周りの大人だったり。
ちゃんと受け取れて、はじめて成立!
子どもが大人になったときに
「親から無償の愛を受けて育ちました」
という言葉がでてくるのかなあと。

こんなことを強く思ったのでした。
私は、イベントで出逢った子どもたちから
無償の愛を受け取りました。

そして、着ぐるみの中の人になって
自分をとり戻しましたよ。


子どもに囲まれる「らびっこ」

そして、私は、この時に再生したのです。
子育ては、本当に大変。そこは申し訳ないけれど
ママさんたちにお任せすることに。
それでも子どもたちは未来の宝ということでは
「私は、女性と子どもたちを守る側のために生まれてきたんだなあ」
と、、強く思ったのでした。

着ぐるみは、たかが着ぐるみでも、人の心を少し前向きにしてくれる
「されど着ぐるみ」なのではと思った瞬間でした。

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。




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