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【ウィキペディア】2023/12/14 滋賀文教短期大学での講義

2017年に、京都府立図書館にてOpenGLAM JAPANさんによるウィキペディアタウンサミットという催しがありました。

有山先生がちょうどその日近くに誕生日だったので「どこかのタイミングでみんなでおめでとうをいうのはどうだろう」と進行役の方に伝えたことを思い出しました。

有山先生は現在は滋賀文教短期大学で教鞭をとられており、国文学科の学生さんたちの「ボランティア」に関する授業に、今回呼んでいただいたというわけです。

今期のウィキメディア財団からの助成金は、当初予定よりも支出を抑えたせいで、滋賀まで日帰りするくらいの額が残っていました。
これを使い切るには? と考えていたころで、グッドタイミングなお誘いをいただきました。

東京から滋賀に往復するにはそれなりの交通費がかかってしまいます。大学としてもゲスト講師にそんなに費用は出せないのは当然です。なので双方にとって本当にちょうど良いタイミングでした。

新横浜から米原に泊まる新幹線に乗り、JR琵琶湖線で田村駅へ

めっちゃいい天気

ここからすたすたと歩いて10分くらいのところに滋賀文教短期大学があります。

途中に田村神社という立派な神社がありました

天気がいいと神社を撮影してしまう人の図

有山先生のおごりで学食のピラフをいただき(美味)、オープンスペースのような素敵な場所で授業をやるので、準備をします。

ええ。大学の写真は撮り忘れました。

1時間半の中で、ワークショップを含めた内容にするために、

あらかじめガイドページを作成しました。
授業以降、もしウィキペディアの編集に興味を持ってやってみようかなと思ってくださる学生さんがいたら、このページを見てもらえればいろいろ役に立つかなぁと。

今回も、ポケモン、ディープフェイクなどの話から、情報の成り立ちについての説明をし、「ビルボード一位、全米一位」と書いてあっても、中身が違う場合があるんだよ

という、短大生にも身近に感じやすい題材で、説明しました。

ランキングの話もして、クイズっぽくこたえてもらいました。

出典付けのデモンストレーションは

1943年(昭和18年)4月1日 - 坂田郡長浜町神照村六荘村南郷里村北郷里村西黒田村神田村が合併して長浜市が発足

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E6%B5%9C%E5%B8%82  より引用

この部分に、大学図書館にある長浜市史 第8巻をつかって実際に出典を付けてみました。
ウィキペディアに書いてある文章に出典がつくことによって、その情報の確からしさが増し、読者が出典にたどり着ける道筋を作ることができる
と強調しました。

そしていつもの、出典付け練習。

今年は猪谷千香先生の本をたくさん宣伝したような気がします。

予定していた、実際に大学の記事に出典を付けてみるところまでは時間の都合でできませんでしたが、情報を取扱いや、出典の大事さ、なによりも学生さんが勉強し、体験しているボランティアの精神でウィキペディアができていることはお伝え出来たのではないかと思います。

ボランティアは実際に何かを手伝ったりする実践的なものをイメージすることが多いと思いますが、ウィキペディアのように日本語版だけでも140万の記事があるということは、2001年からの歴史のを顧みれば、誰かの手によって一日に約170個ずつ記事が作られているということになります。

ウィキペディアとは、ボランティア精神のすごさを感じられる例でもあるのです。

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