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段図抄日記 2022年8月8日~14日

なにこれ

ラジオポトフの今田がツイッターおよびインスタグラムで日々更新している謎企画、都市型キャプション文芸「段図抄」の1週間の記録をまとめました。今田の日記と併せてどうぞ。

先週分

8月8日(月)「カートゥーン」

撮影日:2022年5月27日

■月水金土と週に4日あるラジオポトフ更新日。予約投稿ではあるが、無事に投稿されるかどうか毎度はらはらしている。予定時刻にわざわざ配信サイトを覗けば予約の意義が薄らぐ。「よかった~、無事に配信されてる」と胸をなでおろすのはいいが、かなりどうでもいい内容を配信しておいて胸をなでおろすもなにも。

8月9日(火)「連絡通路」

撮影日:2022年5月20日

■収録日。ふだんあまり使わない駅でひさしぶりの知人とすれちがう。「こんなところで珍しい」という言い回しを思い浮かべかけた刹那「ふだん使わない駅なんだからふだん会わない人に会う可能性は高くなっている。べつに珍しくはない」と思いなおしてシンプルにただ「あっ!」と言った。

8月10日(水)「直角三角形」

撮影日:2022年5月24日

■やや緊張してあるメールを送る。本屋で小池正博編著『はじめまして現代川柳』を購入。一気に読んだがまだまだ読める。川柳をかなりわかった気になって危険。つまりおもしろい。

8月11日(木・祝)「手描き」

撮影日:2022年5月17日

■TBSラジオ『Session』は放送部特集。荻上チキさん楽しそうでなにより。学園祭のようなにぎやかな放送。明日は『アシタノカレッジ』でチキさん高校時代のラジオドラマが流れるらしい。

8月12日(金)「Nのために」

撮影日:2022年5月28日

■ほぼ満腹で焼肉屋。わけがわからないままランチセット大盛りを完食してわけがわからない。ケーキ屋ででかいチョコレートムースも完食。国破れて山河ありの心境かは知らない。ネット句会(現代川柳の)に出るぞ!と決めてちょこちょこ書き始めている。なんて奥深いんだ。

8月13日(土)「井草ものがたり」

撮影日:2022年7月12日

■radikoで昨夜の『アシタノカレッジ』を。荻上チキさん高校放送部時代のラジオドラマ。ポッドキャストを始めてだいたい半年、オーディオコントも作ったりしているので手にとるように味わい深い。へんな言い回し。

▼引き続き現代川柳を考える。スマホのメモと『はじめまして現代川柳』を行ったり来たり。ほか、ネット上の評論や講座?系も拾い読み。句を作ることはむろんだが、それ以上に「鑑賞」の周辺がおもしろそう。あるいは句を作ることじたいは「スイッチを押す」ていどでしかないのかもしれない。『はじめまして~』の冒頭部で小池さんは言う。

現代川柳には「現代の川柳」とは異なるニュアンスがある(中略)文芸としての川柳を志向する作品を「現代川柳」と呼んでおこう。遊戯性は深い意味では文芸と無縁ではないし、川柳は文学か非文学科には議論もあるが、「川柳は遊び」という軽い意味のとらえかたはしないでおきたい。

小池正博『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房、2020)

 ひとことで「これが川柳だ!」とは言わず、35名の現代川柳作家を1人ずつざっと解説し、それぞれの句を列挙することで読者の中に現代川柳を浮き彫りスタイルでインストールする本。解説文(≒鑑賞文)は短くエレガントで、妙にまっすぐな文体は別役実を思わせて親近感がある。
▼映画も小説もコントも演劇も、「じっさいにやってみるとほかのものがよく見えるようになる」という実感はあったが、現代川柳においては、実作と同等またはそれ以上に「鑑賞」が理解の手立てとして存在感を持つ。鑑賞することが詠むことそのものを取り込んでいるような。いや、書いていてなんのことかよくわかりませんが。

8月14日(日)「表彰台」

撮影日:2022年5月10日

■現代川柳を作る。お笑い映画演劇アニメ、観る作る新しく知る、など、これまでに経験したこと・工程が川柳と接続可能な気がしてしまうが、それが現代川柳の豊かさゆえなのか、自分が「接続可能と思いたがっている」のかは微妙。これ以上はやってみないとなんとも。

※来週はもう書きません


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