段図抄日記 2022年8月22日~28日
これなに
先週分
8月22日(月)「青と赤」
■寝起きで柿の種。よくない。現代川柳関連の文章をネットで読み漁るなか、小池正博さんの「川柳十戒」を見つける。自分の興味が向いていた箇所すべてがあらかじめ明文化(もちろん数兆倍のクオリティで)されていてすがすがしい。
▼川柳十戒はタイトルそのものの文章があるわけではなく、『回転木馬』誌の小池さんの記事「川柳の言葉をめぐる十五章」を柳本々々さんが箇条書きでまとめた記事にあったもの。同時期にべつの雑誌でなされたというなかはられいこさんの発言も引きつつ柳本さんはまとめる。
8月23日(火)「ゴロ合わせ」
■残響スタジオでSeason28をさくさく収録。帰り道で川柳スパイラル掲示板に上がっていた創刊5周年の集いの入選句を読む。自分の書いた句との再会が新鮮。客観視するのに必要なのは必ずしも時間ではなく、要は「距離」なんだな~、と。
▼スマホのメモに書いた句を、手書きで紙に写してまた見て、ツイッターやインスタグラムでテキストデータ・画像データにしてまた見て、その他のサイト(川柳スパイラル掲示板)に載っているのをまた見て、このへんでようやく自分とじゅうぶんに距離がとれたなと、まじりっけなしの客観視ができるようになった。だから、距離だ。その距離を自分の中だけでとれるとべんりだろうな~と思うが、それができなくても、川柳はそもそも十七音しかない(短詩型はだいたいそれくらいしかない)んだから、たとえば小説とくらべると距離をとるのは容易だ。可搬性に富む?という言い方が近いかも。先述のように多数のプラットフォームを渡り歩かせるのにも勝手がいいし、ボールに書いて遠くに投げて物理的な距離をとるのもかんたんだし。
8月24日(水)「美容室」
■しじみさんのたこパ芝居の稽古を見守りに。ひとりでこつこつ進めるのが苦手じゃない人なので心配はない。密にはしないと意気込んでいた。「川柳本アーカイブ」から「バックストローク」誌をパラパラ拾い読みするのと並行で洗濯物を雨で濡らす。
8月25日(木)「物件さがし」
■いろいろあって1年ぶりの飲酒。0.5%の微アルコール飲料「ビアリー」を。0.5とはいえノンアルコールとはぜんぜんちがうんだなあ。あとネーミングが嘘みたいに決まっているなあ。様子を見ながらゆっくり飲み終わる。まあ、飲めました。
8月26日(金)「コラージュ」
■zoomで短詩型(短歌・俳句・現代川柳)の作家3人によるトークショー「船コーン」を。それぞれのジャンルに抱いた印象はたぶんそれぞれの作家に抱いた印象でしかない。単純化してしまわないよう気をつけたい。自分は川柳がいいです。
8月27日(土)「禅」
■「川柳本アーカイブ」から「MANO」を通読してみようと第8号から。すこし先んじて「バックストローク」を拾い通読したが、短詩型白帯の者がゼロから読んで界隈のムードごと把握して楽しむには紙面の規模が大きかったかも。対して「MANO」は同人5人ほど。
8月28日(日)「意匠としての階段」
■先日の「船コーン」に参加していた榊原紘さんの歌集『悪友』を手に取る。サファリパークのレストランロケをしていたダイアン津田さんが「こういうとこ美味いからな~」と言っていて、反射的に「そんなわけないだろ!」と言ってしまった。
※来週はもう書きません
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?