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ナンなん前回の続き 19/47

人生で初めてナンを焼いてみた。
前回からの続きである。
薄く引き伸ばした生地をナンとなく形を整え、
それっぽい感じにしてフライパンで焼く。

フライパンは中火で、オリーブオイルを少し引いて
焼くのだが、インド料理屋さんで食べるナンは
タンドール窯と呼ばれる窯の壁面に生地をくっつけて焼く。

インド料理屋さんに行くとキッチンに置いてある
壺のような形をした縦型の窯。
シェフが伸ばした生地をペタペタと窯の内側に
貼っている姿を見たことがある人もいるのでは?


実は、このタンドール窯、日本の神田川石材商工という会社の
製品が国内でのシェア率トップを誇る。


神田川石材商工は1920年にドイツ式のパン焼き石窯の製造から
スタート。
2代目社長がパンの石窯の次の製品を探していた時に
タンドール窯と出会い、「これだ!」と試行錯誤しながら
オリジナルのタンドール窯を制作。
1968年のこと。
当時、東京にはまだ3軒しかインドレスランが無い時代。

出来た製品をお店に売り込みに行くも
「ウチは南インドの料理を出すお店だから要らない!」
と断られた。

そう、タンドール窯は北インド料理で使われるもの。
それでも諦めずに「インド料理にはタンドール窯」の精神で
売り込みを続け、ついに南インド料理店でもタンドール窯を
導入するというミラクルが。

1人の男の勘違いと熱意によって日本で
ナンが広まったらしい。すごいね。
日本でナンが広まった背景にそんな物語があったとは。
詳しくは

さて、時は流れ、家のフライパンでも
簡単にナンが焼ける時代。

ぷくぷくと生地が盛り上がって来たらひっくり返す。
生地を薄く伸ばしたほうが早くぷくぷく状態になり、
早く焼けるが、モチモチのナンが食べたい方は
少し厚めにした方がいいかも。

こんな感じ。
さて、このナンをどのカレーに付けようか?
一つだけだとナンだか勿体無いな〜ということで
今回は三つ一気に行きたいと思います!

まずは、豆のカレー、ダールから

袋の写真にもナンとの2ショット。
これはもう間違いないでしょう。

ダールにナンを付けて食べてみる。
メキシカンのブリトーに近い感じもある。
これは安定の味。

美味しい。これはライスよりもナンの方が
断然合うと思う。辛くないし、箸休め的な感じで
他のルーも紹介したいと思います。

続いて、ビートルズのメンバーを思い出すような
「パニールマッカニー」

パニールとはインドでよく食べられている
カッテージ風チーズのこと。
豆腐のような形をしていて、結構濃厚な味わい。

味は美味しいが、チーズが苦手な方はちょっと
厳しいかな。かなり濃厚なので注意して。

「濃厚豚骨ラーメンのスープ」的な感じで
レンゲが立つではなく、ナンが立つ!
これはレトルトではなく、本場のインドカレー屋さんで
食べてみたい。
パニールマッカニー!

そして、最後は
「サグチキン」

今回のカレーは名前のインパクトが強いな・・・
サグと聞いてThugという英語に変換してしまった。
Thugというのは凶悪な、悪、チンピラ、という怖いイメージの言葉。
ギャングスターラッパーの生き様をThug Lifeなんて表現する。
(Thug Chickenだと凶暴な弱虫になるね)


実際にThug Lifeというタイトルの曲をBROCKHAMPTON
他のアーティストも歌っている。日本ではUVERworldも。

中でも2pacNasと一緒にやっているThugz Mansionって曲が好きで
よく聞いてたな。これ、ぜひ聞いてみて。

おっと、音楽の話になるとつい脱線が長い。
「サグチキン」の話だ。

インド料理においての「サグ」は「菜の花」のことだが、
日本ではほうれん草を使ったカレーをサグカレーと言うらしい。
ほうれん草・・・となるとルーの色は・・・

「緑」想像してたよりも濃い緑!
写真だとカレーというより「もずく」のように見えるが
カレーです。
これもなかなか上級者の感じ。

では、いざ参らん!
ふむ、思ったよりもあっさりしている。
ん、辛いぞ。これは結構辛い!!
スパイシーなカレーだけどクセになる。

それにしても、一気に3袋を勢いづいて開けてしまったが、
さすがに食べきれず。
そして、ナンとルーの配分も難しかった。
だが、ナンは作るのも簡単だったし、3、4人で
カレーパーティーをするにはピッタリだと思う。

令和の時代、タコパ、ピザパに加えてナンパも
オススメである。

ご馳走様でした。
19/47


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