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シンガポール在住の外資系社畜サラリーマンが語る 【TOEIC】大学生におすすめの英語の勉強方法【800点】

大学生におすすめの「TOEICで800点を取る」ための勉強方法は?

シンガポールの外資系企業に勤務し、仕事と私生活の両面で英語に苦しめられた社畜系サラリーマン山田による、大学生におすすめの英語の勉強方法を学年ごとにまとめました。本記事はその中でも大学生が「TOEICで800点を取る」ための勉強方法をまとめています。

大学生が英語を勉強した方が良い理由については『シンガポール在住の外資系社畜サラリーマンが語る 【必読】大学生が英語を勉強するべき理由とメリット』を参考にしてください。

大学生が達成すべき英語の目標レベル

大学生が達成すべき英語の目標レベルとして『日常英会話の習得』と『TOEICで800点を取る』の2つが挙げられます。この英語の目標レベルについては『シンガポール在住の外資系社畜サラリーマンが語る 大学生が達成すべき英語の目標レベル』でまとめているので、そちらも合わせてご確認ください。

本記事では、大学生が『TOEICで800点を取る』という目標を達成するための英語の勉強方法を点数ごとに紹介したいと思います。なお、想定する大学生のモデルとしては、地方公立・私立中堅大学に通う、受験英語は得意でも苦手でもないレベルの理系学生をイメージしています。山田が数多く会ってきた一般的な大学生です。

大学生におすすめの英語の勉強方法 「TOEICで800点を取る」編

学年ごとにTOEICで800点を取るための勉強方法を学年毎にまとめました。既にTOEIC試験を受験されたことがある大学生の方も、最初からTOEIC試験の勉強方法を追いかけて欲しいと思います。

大学1回生向け おすすめのTOEICの勉強方法

【目標レベル TOEIC600点】おすすめのTOEIC勉強方法
・まずはTOEIC試験を受験する 
・現状把握と次の目標点の設定
TOEIC500点以下の場合 受験英語の復習
TOEIC500点以上の場合 TOEICフレーズの暗記

大学1回生の場合、大学入試試験で学んだ英単語を忘れないうちに、早速テスト日程を確認し、TOEIC試験に申し込みましょう。事前勉強もせず、ありのままの自分の英語力を確認するのが良いと思います。実行にあたり一番困難なことは、試験会場に行くことでしょうか。友達に受験を宣言するなどして自分を追い込み、まずは試験会場に到着することを目標にしましょう。

初回の受験では、TOEIC試験の出来る出来ないはどうでも良いです。ただ、必ず受験直後に「何が簡単で、何が難しかったか」を記録する習慣はつけて下さい。各大問毎に、その時の感情と合わせて、どんな問題だったか必死に思い出してメモを残しましょう。非常に面倒ですが、この勉強方法を行わなかったら、毎回のTOEIC試験の受験費用は死に金になります。 

一ヶ月も立たないうちにTOEICの点数と各項目の正答率が返ってきます。まずはここで、自分の受験直後の振り返りメモを見て、自分が感じていた「出来た具合」とのギャップを把握してみてください。その都度受験後に自分がどの程度出来たかどうかの感覚を試験毎に持つことが重要です。 

この時点でTOEICの点数500点を切っていた場合、少し後戻りしますが、受験英語の基本をやり直した方や良いと思います。具体的には「英語の読み方」を復習します。しっかりと基礎を構築しましょう。『富田の英文読解100の原則』がおすすめです。英語の基本的な読み方が分かりやすくまとまっています。

TOEICの点数が500点を超えていた場合は、まずはTOEICフレーズの暗記に取り掛かりましょう。おすすめの参考書は『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ 』です。TOEICは色々な単語集が出ていますが、単語集はこれ一択です。目標スコア関係なく、この単語集に出てくる単語はフレーズとセットで全て覚えてしまいましょう。 

基礎的な学力があって、TOEICフレーズを覚えたら、TOEICスコア600点前後に到達すると思います。大学1回生ではまずはこのTOEIC600点を一つの目安に頑張りましょう。

大学2回生向け おすすめのTOEICの勉強方法

【目標レベル TOEIC700点】おすすめのTOEIC勉強方法
・Part5の文法問題を徹底練習
・リスニング力の強化
・引き続き単語・TOEICフレーズの暗記

大学2回生になったら、分野別問題集(文法・語法)をひたすらやりましょう。おすすめは「1駅1題 新TOEIC TEST文法特急」シリーズと『TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リーディング1000問』です。これらも細切れの時間に勉強しやすいように構成されているので、出版されているシリーズを全てやりましょう。これにより、TOEICの文法・語法問題は瞬殺出来るようになり、その結果長文にかける時間が確保され、点数が一気に伸びると思います。途中のコラムもモチベ維持に役立ちます。頑張ってください。 

また、リスニングも点数が伸びやすいので取り掛かります。おすすめは『TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リスニング1000問』シリーズです。非常にボリューミーで、一通りのパターンは抑えられます。個人的にはこれを各分野毎に 2~3周すれば、TOEIC試験で出題されるリスニングや長文のパターンはマスター出来ると思います。

リスニングについては、『1.5倍速で練習すること』を強くおすすめします。TOEICはよく出来た試験ですが、リスニングのスピードは実際の英会話スピードに比べて、異常に遅いです。心配せずともすぐに耳は慣れるので、1.5倍速で練習することを強くおすすめします。その際「Audipo」アプリが非常に使いやすいです。

学習を通じて瞬時にイメージできなかった単語と熟語、フレーズはその都度覚えていきます。リスニング問題の定番表現(英辞郎で調べて例文で出てくるもの)は、音と合わせてそのまま覚えてしまいます。これらは英会話においても役に立ちます。ちなみに出会った語彙については、 全て覚えてしまいましょう。例外は許しません。 

2回生は大学生活の中でも一番時間があります。この時期にどれだけ貯金を溜められたかで、就活の時期までにTOEICで800点を取れるかどうかが決まります。頑張りましょう。

大学3回生向け おすすめのTOEICの勉強方法

【目標レベル TOEIC800点】おすすめのTOEIC勉強方法
・公式問題集 時間を図って挑戦
・毎月のTOEIC本試験の受験
・就活を意識したスケジューリングの実施

大学3回生になったら、TOEIC本試験を数多く受け、就活に向けてTOEIC800点を取りに行きます。夏のインターンの場合、5月のテストでスコアを取る必要があるので注意が必要です。また、冬のインターンや本選考に関しても、履歴書等の書類の提出は就活解禁の4月より早いため、就活を意識した早めのスケジューリングを行うのが鉄則です。

今まで使わずに確保していた『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集』や、『新メガ模試1200問 TOEIC® L&R テスト VOL. 1』を活用します。また、この時期は毎月TOEIC本試験を受験しましょう。TOEIC試験は周囲の受験者との偏差値で点数が前後するので、素人受験者が多い春秋の点数が伸びやすいです。

また、英語力も大切ですが、当日の体調次第や問題の相性によって点数も前後するので、この時期はとにかく数多くTOEICを受験するようにしましょう。しっかりと勉強を継続していれば、TOEICで800点を達成できているはずです。

大学4回生向け おすすめのTOEICの勉強方法

【目標レベル TOEIC800点以上】おすすめのTOEIC勉強方法
・3か月に1回のTOEIC本試験受験 点数維持
・TOEFL試験への挑戦
・ボキャビルの世界に突入

就活も終わり、ほっと一息ついていると思います。TOEIC試験の勉強と合わせて日常英会話の学習も順調でしょうか。大学4回生になったら、点数維持のTOEICの試験の受験と合わせて、是非TOEFL試験にも挑戦して欲しいと思います。

日本ではTOEIC試験が英語力を図る指標としてそのポジションを確立していますが、 世界ではTOEFL試験がそのポジションとなっており、私は全ての学生が在学中にTOEFL試験を受験し、世界で求められる英語力を把握する必要があると思っています。 

TOEIC試験は日本・韓国のビジネスパーソン向けに作られた英語試験で、MBA留学等、欧米において資格上の価値はほぼ皆無です。海外の大学/大学院の入学においてボーダラインになるのはあくまでTOEFL試験で、この試験を受験することで世界の大学生との英語力の比較をすることが出来ます。

TOEFL試験で扱われる文章は大学にて専門的な議論をするためのものであり、人類・宇宙・化学・社会等、その内容は専門的です。また、L/R以外にも、S/Wテストがあり、英語を運用する上での総合的な力が図れます。

英語学習を始める上、もしくはTOEIC学習などを通じて少し力がついてきたタイミングで、海外の大学で学ぶにはどういったレベルが求められるのか、一つ自分の中で指標が出来ると思うので、是非大学生の間にTOEFL試験にチャレンジしてほしいです。

TOEIC試験で800点を取るための勉強方法 まとめ

大学生におすすめの英語におけるTOEIC試験で800点を取るための勉強方法を学年ごとにまとめました。自身の数多くのTOEIC受験に基づく効率的な勉強方法がまとまっているはずです。是非参考にTOEIC学習を進めて欲しいなと思います。

シンガポール在住の外資系社畜サラリーマンが語る 大学生が英語を勉強するべき2つの理由と2つのメリット』でもまとめましたが、英語をじっくりと勉強する時間があるのは大学生の特権です。大学生が英語を勉強しないで良い理由は一切ありません。頑張って下さいね!

おまけ① TOEIC試験から学ぶ自分の行動パターン

TOEIC試験については、現在の英語力や戦略云々関係なく、必要な単語を覚えて、集中的に過去問や苦手分野の問題を解いて、複数回本番の試験を受ければ、正直現在の英語学力TOEICで500点を切っていても、が2年もあれば目標のTOEIC800点を取得出来るのではないかと思います。

しかし、どうせ時間をかけるのなら、楽しく効率的に勉強しましょう。TOEICは努力と点数が綺麗に比例する、完成度の高い試験です。学生の間に、TOEICの学習を通じて、自分なりのPDCAサイクルの回し方を体験することをおすすめします。

戦略とは「目的(結果)を効果的に達成するために立てるもの」ですが、 戦略を立てることで、自身の計画と行動時のギャップが分かります。それにより、自身に合った最適な行動パターンを把握できます。

そして自身の行動パターンを正確に把握することは、仕事を進める上でも、英語以外の学習をする上においても、非常に役立つ情報となります。TOEIC学習を通じて、計画に対して自分がどれくらい頑張ることが出来て、どれくらいサボってしまうのかを知っておきましょう。私がTOEIC学習を通じて一番学んだのは、自分の計画の見積もりの甘さかも知れません。 

おまけ② TOEIC試験のテクニックについて

TOEIC攻略本が数多く売られています。これらのTOEIC攻略本については、手を出すとしても1冊だけにしましょう。TOEIC試験はテクニックに走ってはいけません。730点くらいまでならテクニックで伸びますが、どうせ800点を超えたり、実践で役立つ英語力を身につけるためには、地道な英語力向上が必要です。

テクニックに走って地道に学習する気を無くしてしまうくらいなら、この手の書籍は手を出さないほうが賢明です。自分はテクニックに走って、1年以上遠回りした感がありました。

解き方の本については、本屋でいくつか立ち読みして良さげな本を探してみてください。自分が大学生時代の時はロバートハルキ氏の著書『TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術』を使いました。今でも評価が高いようですね。

どうしても数ヶ月以内に点数を取りたい場合に限り、この手のテクニック本に頼るのも仕方ないかも知れませんが、英語学習には地道な努力が必要です。近道をしようとせず、正攻法で努力を積み上げて欲しいなと思います。

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