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スタートアップ人事が2022年読んで面白かった本10冊まとめ

年末恒例の2022年に読んだ本ベスト10を紹介していきます。Twitterに投稿しましたが、こちらにも追記してきます。ちなみに2020年はこちら。(2021年サムネだけ作って未公開の状態だったのを発見しました。笑 気が向いたら公開するかもしれません)

❶THINK AGAIN

変化の激しい時代で、考えること・学ぶこと以上に貴重な"認知スキル"について書かれた天才アダム・グラントの最新作。激動の2022年にあって「既存の考えを新たな観点から見つめ直すことがいかに大事であるか」を説いたこの本を1位に選ばせてもらいました。分断が進む世の中を日々感じますが、「自分が間違っているかもしれない」前提に立ち、予測不可能な状況に仮説をたて論争を恐れずに対話しいかに正しい方向へ進んでいくか。本自体は分厚めですが、章単位でも良いので、全てのビジネスリーダー、人事、教育者などの方へ、おすすめしたい一冊です

❷ヤングケアラー 介護する子どもたち

家族の介護が原因で思春期に勉強も恋もスポーツもできない子たどもたち。家族への優しい気持ちがある人が、追い詰められて肉親を殺してしまい、そして「殺さざるを得ない状況」と執行猶予がつく世界。自分は知らないことが多すぎる。読んでいると苦しくなり悲しくなり、現実から目を背けたくなります。価値観が揺さぶられるし、色々な言葉や考えが薄っぺらく、空虚なものに感じる。超高齢社会はこれまで人類が味わったことのない感情に初めて向き合う世界です。このタイミングで日本人に生まれたことの意味を考えさせられた一冊

❸人を選ぶ技術

HR人材は必読の書。ビジネス×ヘッドハンティング×スタートアップ投資と三刀流を実現している「人を見るプロ」小野さんがそのメソドロジーを余すことなく公開してくれています。人事でなくても、採用面接を担当する人が一冊だけ本を読むとしたら間違いなくこれ。年間数百人は面接し続けて5年以上経ちますが、採用の面接は限られた時間の中で、相手のどの部分を、どんな質問で、どう切り取るかはかなり技術が必要ですどこまで行っても終わりがなく最終的には見極める側の人間力が問われる「道」のようなもの。その奥深さと楽しさを再実感させてくれる本です

❹八つの日本の美意識

社外取締役の元ベインの日本代表火浦さんに勧められて読んだ本。「日本人は美のために生きている。哲学ではなく、美意識で生きている」という説を建築物・都市・美術・組織風土などを具体例に解説していきますが、とにかくなるほど!の連発です。すごく平易な文章で、そこまで長くないのですぐ読めます。この本を読んだ後は建築物や美術や文学などの見方が変わってきて面白いと思います。日本人らしさをメタ認知できるいい本でした。ちなみにkindle unlimited対象です。

❺運動脳

運動することで集中力や想像力を高まってストレスに強くなるということが書かれた本。週2-3回、朝2-30分くらい走る10代の子どもや高齢者への劇的な効果も期待できる。この本のおかげで定期的に運動する習慣をなんとか継続できました。「運動しろ」的な結論の本は、もうたくさん読んだよ、知ってるよ、けどめんどくさいんだよ!と言う気持ちになるのですが、意図的にエナジードリンク的使い方をしています。読むたびに「運動しないとなぁ」と重い腰を上げてます。今年は特に体力の衰えを感じたので、来年はちゃんと鍛えたい。

❻オシム 終わりなき闘い

22年逝去された元日本サッカー代表監督のオシムさんの晩年の本。大学時代にユーゴスラビアの問題を調べていたのですが、ボスニア内戦から20年たった今も現在進行形で民族間で課題を抱えていることを実感できる。戦争が始まるのは一瞬でも、憎しみと恨みの連鎖は20年続いていくということを時を超えて再実感させられます。そんな中でも宗教や民族の壁を越え、誰からも尊敬され、惜しまれながら死んでいった偉人でした。W杯でクロアチアに興味を持った方は、旧ユーゴの歴史の勉強がてら読んでみてもいいかも。ちなこちらもunlimited

❼シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント

レバレッジがきく現代で、運に頼らずにリッチになるための人生論・幸福論です。アメリカでは有名らしい。「自分のプロダクト化」という概念が刺さりました。"自分らしさ"を発揮しながらスケールさせる。フレーズベースでまとめられてるのでいくつか紹介します。

・知識労働者はアスリートのように働く。訓練と全力疾走、それから休息と再分析
・「苦しみの目録」が自分の履歴書。本当の履歴書とは、君が経験してきたすべての苦しみを並べたもの
・「時間がない」は、「それは優先事項じゃない」の言い換え

❽限りある時間の使い方

忙しさの正体は「何もかもはできない」と認められていないこと。道のりは苦しいのですが、時間の有限性を意識して、それを嘆くのではなくて自覚的に選択できる喜びと考えると、苦しさや焦りから解放されるという主張は実感値がすごくありました。「時間について考えることは生き方について考えること」だなと感じました。この本でマインドチェンジを行いつつ、時間を有効に活用し人生の幸福度を上げるための具体的なアクションプランは

ユア・タイムも目を通しておくと、23年はいい時間の使い方をできるかもしれません

❾デュアルキャリアカップル

欧米では「男女が等しく仕事にも家庭にも積極的に関わることで充実した人生を送れる」というデュアルキャリア・カップルの価値観が主流に。世の中にキャリア研究はたくさんありますが、パートナーとの関係性に着目する視点は切り口は斬新です。以前はパートナーのキャリアについて「インディペンデント」派だったんですが、自分のキャリアと同じくらい真剣に自分のパートナーのキャリアを考えるようになりましたし、めっちゃ支援するようになりました。DINKSカップルには特におすすめ。夫婦・カップル二人で読むのもいいかと

➓書く瞑想

自分は瞑想に深く入れないんですが、これはかなり効きました。「感情/気分/エネルギーを上げたもの、下げたものをひたすら書く」という放電・充電ログ。15分で紹介されてますが、短縮して5分でやってます。数ヶ月後に見返すと、自分のパターンが認識できてきます。自分のエネルギーを奪うものを遠ざけ、エネルギーになるものを認知して意図的に取り入れる。
これを続けていくと幸福感が自然と上がりますし、自分を客観視して色々な感情に気がつくことができます。これのおかげで感情認知能力が上がり、EQスコアも上がりました。新年の習慣に是非!

2023年は読んだ本について発信を強めていこうと思っておりますので、よろしかったらTwitterのフォローもお気軽にお願いします。

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