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人事のキャリアについて考えてたら、オリラジ藤森さんってすげえとリスペクトが高まった話

採用担当を採用するために、noteを10本書く「帰れま10シリーズ」の2回目です。前回の記事は人事としてのスキルを何で差別化するか?主に"What"に書きましたが今回はそのスキルをどう獲得するか?"How"について考えていきたいと思います。

エクサウィザーズというAIスタートアップで人事をしております、半田と申します。採用・労務・人事企画と幅広く人事を募集しておりますので、興味のある方は@Yoritaka21 から連絡ください。

5000字くらいの記事で読むのに10分くらいかかると思うので、忙しい方向けのまとめとして、結論を先に載せておきます。

「スキルの未来予想」にも、「努力」にも自分は自信がない!けど、いいキャリアを築きたい!そんなあなたはオリラジ藤森さんを参考にしよう

タイプ別に戦い方を考えてみる

ちゃんと説明していきますね。まずは以下の質問に答えてみてください

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厳密に言えば未来予測などはそもそも不可能なのですが、大まかに世界が向かう方向にあたりをつける、という意味合いです。未知のマーケットを予想して、時間というリソースを投資するという意味では株式投資のニュアンスに近いかもしれません

未来予測に自信のある人は、潜在マーケットで勝負すべきですし、そこにいまいち自信が持てない人は、ある程度ニーズが見えている顕在マーケットで戦うことになります。

次に、努力の自信の有無ですが、自信のある人は自力で頑張る方向で一旦考えてみましょう。「いやそんなにマッチョじゃない」という人も大丈夫です。他力に頼りましょう

マトリックスにするとこんな感じです。

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このマトリックスで、最近youtubeでよく見かけるエンターテイナーたち、オリエンタルラジオ藤森さん、メンタリストDaigoさん、ひろゆきさん、キンコン西野さんに例えながら説明していきたいと思います。4人とも大成功してますがその成功に至る道のりは、それぞれ違っているように見えます。それぞれの戦略は下記のようなイメージです

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それぞれのタイプについて説明していきたいと思います。

「未来予測に自信はない」し、「努力続ける自信もない」タイプ:愛され力と素直さで波に乗れ!(オリラジ藤森路線)

この層が一番多いと思います。差別化のヒントはオリラジ藤森さんです。その圧倒的な愛され力と柔軟性に加えて、天才・中田敦彦(あっちゃん)の横にポジションをとり、分析力にたけた戦略家のダメ出しにもめげず、あっちゃんがプロデュースする時折訪れるビッグウェーブに素直に乗れちゃう行動力で今は唯一無二のポジションを築いています。最近読んだ『プライドレス』では「こだわらない」「逆らわない」「競わない」と公言しており、なるほどなーと思いました。愛され力が高いから打席数が増え、柔軟だから、なんでもまずやってみる分、成長が早い。

もちろん藤森さんの人間性もあると思うのですが、自分はこのタイプはとにかく環境が大事だと思います。基本的に人事の人って、みんな勉強熱心でいい人が多いと思うんですよね。藤森さんがあっちゃんという天才を相方にしたことが最大の差別化だったように、伸びそうな会社の船に乗り込むのが最大の差別化ではないでしょうか。人事の経験値は、コーポレートアクションの多さにかなり依存します。社内外に愛されながら「なんでもやります」精神の素直さと柔軟性で会社の成長と共にスキルを獲得し、差別化するポイントを作りに行く。

「ベンチャーで人事全般経験したいです」ってよく聞きますし、リクルートにいた頃の僕もそうでした。ただ、この路線って意外と数年後の仕上がりが差別化がしづらいレッドオーシャンなんですよね。人事全般の解像度が荒すぎた数年前の自分に言ってあげたいのですが、経験値は増えていくと思うのですが、実は会社の数だけそういう人事はいたりして、競合もたくさんいるので、何で差別化するのか?を意識しないと、意外と数年後の戦い方が難しい。ここで圧倒的に大事になるのは、どのベンチャーにいくのか?誰のツッコミを受けるのか、です。このタイプの方にアドバイスをするとすると、「どの船に乗るか」の検討と情報収集に全力を降れということです

「未来予測に自信はない」けど「努力を続ける自信はある」タイプ:"激戦区でガチ勝負"メンタリストDaiGo路線

次はニーズが高まってる部分にガチンコで答えに行く、「How to Win」で差別化タイプ。人物をイメージするとメンタリストDaiGoさんをあげます。僕はニコニコ動画の「心理分析してみた!」の頃から有料会員だったのですが、DaiGo師匠は圧倒的なインプット量と、一人で延々と喋り続けるパフォーマンスという圧巻の模倣困難スキルを武器に、サブスクサービスや動画市場で圧倒的な存在感を出しています。「読書まとめ」というジャンル自体に目新しさはありませんが、事実youtuberがこぞって参戦しますが、DaiGo師匠や先述のあっちゃんが先回りしてるこのマーケットはさほど果実は残ってないのではないでしょうか。正直、すごすぎで真似できません。

人事に例えるとするならば、確実に「エンジニア採用」だと思います。エンジニア採用のスキルは獲得困難ですが、ニーズは圧倒的に高いです。圧倒的にニーズは高い一方で、意外とみんな飛び込んでこないマーケットです。

注意しておかなくてはいけないのは、この路線はかなり茨の道だと覚悟しておくべきということです。ニーズは顕在化してる分、競争も多いですし、スピードと質の勝負になります。エンジニアが勉強をし続けるのと同じように、エンジニア採用も勉強をし続けなくてはなりません。行動量と継続性が求められるので、受験勉強などや体育会系出身で努力で成功を勝ち取ってきた人や「やると決めたらどんな厳しい競争でも勝ち抜く」という成功体験あるタイプはこっち目指すといいかと思います。

「未来予測に自信がある」けど、「努力を続ける自信はない」タイプ:"先回りしてレバレッジ"ひろゆき路線

最近切り抜き動画でよく見かけますが、ひろゆきさんは、世の中のニーズを見抜く目が圧倒的だと思います。彼は成功者について、「多くの場合において、成功者は「ただそこにいたから」という面白みもない理由で誕生します。 でも、本当の成功話を語る人がほとんどいないため、人々は相変わらず才能や努力を賛美している」と説明しています。要するに、成功するには努力とかしないで、ポジショニングで勝っちゃおうぜ、ということだと解釈しています。

これができれば苦労しないよ、と凡人の僕は思ったりするんですが、肩の力を抜きながら、成功を手にする道は確実に存在していると思います。また働き方に制約があったりする環境ではより一層自分の時間の投資先をシビアに見極める必要があるので、この思考のエクササイズ自体には価値があると思います。

無理やり人事で捻り出すとするならば、例えばブロックチェーン・量子コンピューティングなど、遅かれ早かれ市場に受けられそうな要素技術や、そのうち市場が爆発しそうな業界や行ったり、スキル切りで行くと、今後の世の中でニーズが高まりそうなスキルに一点突破するとかでしょうか。フリーランスや副業などをチーミングするプロデュース/チーミング、シニアの退職勧奨、リカレント系の育成とかもありそうですね

この路線でいくならば、無理をしない範囲でヘルシーに経験値を貯めつつ、ニコニコビールでも飲みながらのんびり待ちましょう。(偉そうなこと言ってますがただの個人的な予想です。自分は自信ないのでこの戦い方はできません)

「未来予測に自信もある」し、×「努力を続ける自信もある」:"道無き道を切り拓く"キンコン西野路線

ひな壇芸人から足を洗い、絵本作家というコンテンツで勝負しにいき、世の中に叩かれながらコロナ化にも関わらず「えんとつ街のプペル」という映画をヒットさせてしまう。僕はオンラインサロンの会員で動きをチラ見してますが、圧巻です。行動量が半端なく、「逆張りのセンス」×「根性」という両軸で「未来は現実にする」というのを地でいくメンタル・フィジカルタフネスの路線です。

人事で言うと、既存の人事がなかなか持ってないスキルを高いレベルの両立させに行く路線ですかねぇ。人事×エンジニアリングとか、採用×マーケ とか、人事×ファイナンスとか... 

この戦いって、孤独な戦いなので、一緒に戦う仲間が必要だと思ってます。コミュニティを使ってのスキル獲得は非常に興味のあるテーマですが、またいつか書いてみたいと思います。僕自身は今かなりマーケットからホットな「採用」というスキルに残された寿命については思うところがあり、それについては議論したい人は焼肉食べながら話しましょう。(緊急事態あけたら本格的に開催します!)

効果を最大化するために、適切な修行相手と「精神と時の部屋」に入ろう

おそらくなのですが、ほとんどの人がオリラジ藤森路線をとると思うのですが、その場合考えるべきは、そのスキルを伸ばす「強度」です。仕事でもスポーツでもそうだと思うんですけど、凡人であればあるほど、環境が大事。健全なスタンスさえ持ってれば、「仕事のレベルはこれでいいか」と思うバーがいかに高いかが重要になってくるのではないでしょうか。サッカー選手が海外に行くと球際強くなるのと一緒で、生きてくためには、必死になるしかない。なので、若いうちは石にかじりついてでも、仕事のレベルが高い人、と一緒に過ごすのが大事だと思います。(デュエルモンスター遠藤航を見てください)

振り返ってみると、リクルートに転職した当時のエンジニア中途採用チームはindeedの日本の開発拠点の立ち上げということで、様々なバックグラウンドの人間が中心に集められていたチームでした。

その中で、凡人だった僕は、元DeNAのとにかくIQが高すぎる上司に壁打ちに付き合ってもらい、トップクラスのエンジニア紹介の実績を持つ人材紹介会社の社長に一からエンジニアのレジュメの読みかたを教えてもらい、元P&Gのマーケの方に必死に考えて持ってたプランを「お前の言ってることは戦略でもなんでもない」とバッサリ斬られたりする日々を送りました。

入社して半年くらいは周りが周り全員キラキラして見えて、「給料に見合った仕事ができていない」「コンプレックスしかなくて辛い」と昔からの友人に弱音を吐く始末でしたが、ただ、そこで過ごした時間は確実に自分の足腰を鍛えてくれましたし、「才能やスキルや経験値で圧倒的に劣る自分が彼らに囲まれて生き残るには?」と考え続けざるをえない環境でした。

また、エクサウィザーズにきた理由の一つが元DeNAの会長だった春田さんや、リクルートで有名だった石山さんと一緒に仕事ができることで、彼らのラインに食らいついて仕事をすることは、相当覚悟がいることでしたが、大企業では1年に一回できるかできないかの修行が毎週できると思って飛び込みました。

実際に毎週の経営会議でレビューを受けたり、企画を一緒に考えたりすることは、長い目で見たときに戦闘力向上に寄与するのではないかと思ってます。ドラゴンボールでいうところの「精神と時の部屋」のような感覚で、環境は極めて過酷だけど、部屋の中の一年が、外界の一日に相当するような感覚です。

自分の戦い方を見つけて、生き残ろう

まとめると、自分のタイプによって戦い方は変わるので、各々のスタイルで強くなろうという話でした。整理すると、下記のような感じでしょうか。

「未来予想にも努力にも自信ない」→オリラジ藤森路線。仕事、打席数と愛され力で勝負。乗る船だけ間違えないように注意

「未来予想には自信ないけど、努力には自信ある」→メンタリストDaigo路線。激戦区を最速で勝ち上がる

「未来予想には自信あるけど、努力したくない」→ひろゆき路線で、伸びそうな業界や、ニーズの高まるであろうスキルを獲得し、優雅に待つ

「未来予想にも自信あるし、努力にも自信ある」→キンコン西野路線で、逆張りしながら血の滲む努力でマーケットを自ら作る

次回に続きます。また、本日の火曜日19:00-のイベントでもそんな話をしたいと思いますのでぜひ!

※強調したいのは、オリラジ藤森さんやDaiGoさんが未来予想の力がないというわけではないですし、オリラジ藤森さんやひろゆきさんが努力していないという意味ではないということです。とは言え、書いてて藤森さんにめちゃ申し訳なくなったので、貼っておきます

ひとりでストレスフリーに「ととのう」ソロサウナtune、いつも利用させてもらってます。https://www.solosauna-tune.com/

もはや何の記事だか分からなくなりましたが、長々とお読みいただき、ありがとうございました。今後もこういったネタを発信していくので、こちらからフォローよろしくお願いします!



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