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仁川(韓国)日記④ 韓国でインフルエンザにかかってしまったら…

 久しぶりの投稿がこんな話題でなんだか、トホホではありますが… 
とにかく今年は油断できないインフルエンザの流行を決して無視できないことを実感した次第です!それで、少しでもお役に立てれば?
と思いつつ、経過を思い出して記録してみることにしました。

 まず、最初の兆候の現れはというと、それは確か、かなり久しぶりに近所のマンション団地の老人亭に 無料給食で「ジャジャン麺(韓国風ジャージャー麵のこと)」を提供する ボランティア活動に行ってからでした。
 老人亭というのは、高齢者の憩いの場?日本で言ったら団地内にある老人福祉施設?というか、日本の場合は介護が必要な場合は「老人ホーム」系統に分類されてしまうのだと思いますが、韓国でも介護が必要だと介護施設や、ホームケアサービスの対象になる(やはり介護等級による)のです。
なので、まだその必要がない、自立して生活できる同じマンションに住む 高齢者同士が平日に集まるところを指します。

1.最初の症状は?
2.その後の経過は?
3.病院に行く目安は?
4.治療中の経過は?
5.今回の経験のまとめ

1.最初の症状は?
 最初の症状は とにかく疲労感でした。そして筋肉痛、また やや喉が痛い?いわゆる 風邪の引き始めの症状と言えます。ちょっとその日は朝家を出た時に既に寒い中、大荷物を持ってボランティア活動に出かけたため体力を消耗したからか?というのもあって、38度ちょっと発熱してしまいました。それで、とにかく早めに休むことにして、息子がバイト帰りに買ってきてくれた市販薬(解熱作用がある風邪薬)だけ飲みました。

左は市販の風邪薬、右は葛根湯(お湯に溶かして服用)

2.その後の経過は?
 その市販薬を飲んだ翌日は、わりと熱も下がって落ち着いてはいたのですが… 今度は 喉の痛みが増して来ました。
この喉の痛みが油断できないのは、ほぼ2年ほど前に 家族全員がコロナにかかってしまった時のことを思い出してみても、やはり喉の痛みがひっかかりました。キットでは陰性だったけど、姑も自宅にいたので、耳鼻咽喉科で検査したところ陽性になり、その後、近くの保健所に確認に行きましたが、既に 100mくらいすごい列をなして検査待機者がいたことを思い出します。
そのトラウマ?のせいか、喉の痛みはかなり不安になりました。

3.病院に行く目安は?
 それでも、天候も寒い中、病院に行くのは、食事療法をしてきた私としては、あまり本意ではなかったのですが…
しかし、今回は病院に行くしかないなと思わされたのは、その日にオンラインの授業があったので、その時間に準備は整えたのにもかかわらず、結局は意識をなくすほどの状態になってしまい、その時間に参加することができなくなってしまったのでした。しかし、その日にすぐに病院に行けるほどの体力もなく、翌日は土曜日で午前中の診察になりますが、診療確認証を出してもらうためにも 近くの家庭医院(内科と耳鼻咽喉科などを兼ねた町の医院)に行ってインフルエンザとコロナの検査を同時にしました。

徒歩5分位のところにある こじんまりとした いわゆる町医院

 今は既に保険対応でないので、本来は 各2万5000ウオンの検査費用なのですが、二つを同時にすることで1万ウオンの割引?で4万ウオンにしてくれました。幸いコロナは免れましたが、やはりA型インフルエンザが判明してしまいました。でも、早めにわかってよかったですね!という女医の院長さんの言葉に少し励まされた気もしました。

4.治療中の経過は?
 とにかく5日間は安静に…というか、外出禁止でした。とは言っても、一番の心配は、やはり 家族に移さないようにということでした。食事はもちろんタオルなども個人タオルを準備して、ドアノブから冷蔵庫など、手が触れるところを消毒して、ビニール手袋をして、もちろん家でも マスクは必須です。

今回初めて服用するのでかなり緊張したタミフル…

 個人的に、少々不安だったことの一つに タミフルという治療薬のことがあります。韓国でも青少年がこの治療薬の副作用で亡にくなったとか、日本でもタミフルを飲んでいた中学生が飛び降り、転落死したというニュースによって異常行動の副作用はずいぶん有名になったようですが…
実際に 担当の女医さんからも、2日間くらいは副作用で「ベランダから飛び降りようとするようなこともありうる」みたいな衝撃的な前置きをされたもので、かなりびびってしまいました。

ちなみに以下のような症状が出たら使用をやめてすぐに医師に相談するように厚生労働省のホームページにも記載されているのですが…

動悸・血圧低下、蕁麻疹・息苦しい
白目が黄色くなる
全身の皮膚の発赤・ただれ・水ぶくれ・口内炎・結膜炎
尿量の減少・むくみ
出血しやすい
血便
意識がぼんやりする、意識がなくなる、うわごとを言ったり興奮したりする、普段と違うとっぴな行動をとる、幻覚が見える

(厚生労働省:タミフル使用上の注意より)

 このような症状が具体的に出たわけではなかったのですが、ただ、やはり薬の副作用なのか?集中力はかなり落ちてしまった感じで、自宅にいるにもかかわらず、たまってしまった原稿に手を付けることもできずにいました。後は今思うと少しどす黒い血便?も出たような…(とはいえ韓国では 服用を途中でやめるような具体的な指示は全くないのですが…)
とりあえず、朝夕に2回飲むようだったので、とにかく寝る前に飲んですぐに寝てしまおうという気持ちで、歯磨きしてあとは寝るだけという状態で飲むようにしてました。とはいえ実際 最初のころは緊張もあってかすぐには寝付けなかったり、喉も痛いし 喉が渇いて起きてしまったり、夜中に咳き込んだり、結構苦しかったことを思い出します。

5.今回の経験のまとめ
 今回、初めて「A型インフルエンザ」にかかってみて気が付いたことは、コロナに比べて、潜伏期間が短い?だいたい症状が出てから3日間がピークではないかという感じでした。タミフルもかかってから48時間以内に服用することで その効果が期待されるように、それ以降はウイルスが減っていくのであまり効果がないということかもしれません。
 それでも、3日過ぎたら劇的に良くなるというわけではなく、既に1週間を過ぎた今でも、わずかに喉の痛みや乾きが残っている状況でもあります。
確かに5日を過ぎたら、かなり楽にはなったような気もしますが、それでもやはり倦怠感も残っていたし、無理は禁物だと思いました。

普段ほとんど病院に通ったり薬をこれほど飲むことはなかったが…

 幸い 家族には感染しなかったようで(今のところはですが…)やはり、家でも徹底して感染対策をすることは必須だと思いました。
 しかし、いくら注意しても やはり免疫力が落ちてしまえば、体力が持たないと思うので普段の生活(食生活や睡眠時間など)を省みることも重要だと思わされました。普段から人込みではマスクを着用はしていたものの、今思うと布マスクでした。
 やはり ウイルスを予防するには、鼻まできちんと隠れる KF94以上のマスクの着用と 外から帰宅した時の「うがい手洗い」を徹底すること!やはり当たり前の基本を忘れない事の重要さを実感させられる経験となりました。


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