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進む先が、いつか交われば良いな。

先日、友人が1人でオンラインの音楽LIVEと1人舞台を実施しました。
その勇気ある姿に心打たれた感想と
彼を見続けていく中で感じた自分の気持ちをnoteに書いてみました。
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彼と彼の生み出す世界

まず、彼のことを簡単に話します。
彼は中高の同級生で約10年ほどの付き合い。
その当時から彼は演劇を続けていました。
彼自身、脚本を書くことも多くその魅力的な世界観に今も昔も引き込まれ続けています。

そして卒業し、それぞれの時間を重ねる中で
彼は現在、音楽と演劇の両軸でパフォーマンス・舞台を続けていました。
これまでも彼のLIVEや舞台には何度も足を運んでいましたが、今回は初のオンライン。
どんな形になるのか1人の友人として、ファンとしてドキドキしながら当日を迎えました。

そしてLIVE当日。
視聴している人はほとんどが彼の友人、そして友人の友人とのこと。
そんなこともあってか、アットホームで柔らかい空気が会場全体に流れます。

初の試み故、彼からも緊張の色は感じましたがそこは彼自身の小話と小ネタでカバー。
個人的に好きなのは演奏の前に彼がよく言うセリフ。

「楽器できる人は大概、『拙い演奏ですが聞いてください』とか言いながらすごい弾けるじゃないですか。僕の場合は有言実行するんで、聞いてください。」

こうして始まる彼の演奏は所々確かに拙い。笑
音楽の素人の僕がわかるほど、あぁここはミスったんだろうな、というように。

ただ、彼より演奏の上手い人はたくさん居ても彼と同じ空気感を表現できる人は居ないとも思う。

突如としてLIVEを開く決心に始まり、彼の持てる全てを使って1つのステージを完成させる力
同じことはそうそう出来るものではない。

トーク、音楽、演劇、所々突然ぶち込む一発芸。
そのトータルバランスで作る世界観、これが面白い。

彼の音楽に拙さはあるものの、その通る声や舞台上での表現、練りこまれた脚本など表現者としてのポテンシャルの高さは感嘆に値する。
プロやアマチュアといった境界は僕にはわからないが、彼しか創れない世界がここにはあるのだと思う。

マインドの面で考えても彼は"僕らが感じるようなハードルを易々越えていく"そんな姿を何度となく見てきた。
例えば、普通は音楽をやっていたとしても突然ソロLIVEを開こうとはなかなか考えない。
それもオンラインで。
そんな誰もが感じるハードルを簡単に越えていけること、それは間違いなく彼の強さで魅力なのだと思う。

そして彼の創る演劇も独創的だった。
感染症対策の為に、オンラインでの1人舞台。
しかし、そのオンラインの構造を逆に利用し、録画した動画や音楽を織り交ぜ、視聴者へ効果的に映し出す。

通常の舞台では出来なかった演出、この形態でなければ見ることが出来なかった新しい展開。
今回もハードルを易々と越えてきた。

やはり、彼は凄い…!!


進む先がいつか交われば良いな

僕はこれまで友人として、ファンとして彼を見てきた。
もちろん10年ずっと一緒にいたわけではないし、彼の全てを知っているとは思わない。

ただそれでも彼のことをこんなにも特別に感じる。

彼との思い出はたくさんある。
中学では2人で文化祭の演芸大会に出たり、彼が作った劇にも参加したことがある。
当時僕が感じたドキドキ感、未知の世界へ手探りで乗り込んでいく緊張感、
それらは彼と一緒だったからこそ、楽しめたし一歩踏み出せたという感覚もある。

彼の輝きはいつも僕の背中を押し上げてくれる。
そんな輝きを今回も目の当たりにし、形は違えどいつか彼と肩を並べられる存在でありたい、そう思うようにもなった。


僕の好きな言葉がある。

「拍手されるより、拍手する方がずっと心が豊かになる」

大好きな雑貨屋さんが大切にされてる高倉健さんの言葉。

僕はこれまで圧倒的に拍手を贈る側の人間であったと思う。
そのこと自体に後悔はないし、誰かに贈る拍手がこんなにもあたたかなものであることを、僕はこの言葉で実感することが出来た。

仕事でもプライベートでも自分が何か成果を勝ち取って拍手されることが大切なのではない。
自分が与えたもので誰かの世界が良くなる、広がる。
そんな風に考えればよい。

この考えは最近の僕の仕事にも影響が出てきている。
僕の仕事は営業、売る仕事を中心としているがこれも捉え方次第なのだと思う。
ただのセールスでなく、相手が変わっていく、より良い方向に進んでいく姿に手を貸す。
その為に僕は居る。

僕を通して何か変わっていくものがあるならば、
その変わっていく姿に、変わろうとする姿に僕は拍手を贈ろう。
傍観者でも、ただの観客ではなく、側で支えていける存在として。
そんなことを思えるようになった。


彼の舞台に話を戻すが、
彼に拍手を贈るたび、僕は彼が与えてくれたものの大きさを実感する。

先に述べた”いつか肩を並べたい”それも1ファン以上に彼の隣で何か出来たら良いな、そんな感情に起因するのかもしれない。

今の僕の仕事は直接彼の活動と交わるものではないが、
それぞれが進む先でいつか道が交わった時、
彼に与えてもらったもの、彼に贈った拍手の気持ちと共に隣に立てたら良い、そんなことを感じます。

いつも、素敵な時間をありがとう。

ライ

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