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プロのお花屋さん

お花を渡す。
そんな出来事がある度に思い出す出来事があります。


学生時代。
そそっかしい自分がしたミスをプロのお花屋さんに出会った話です。

今日もふと、
お花屋さんの相手を想った行動に
大きく救われた事を思い出しました。

・・・
イベントスペースを借りてイベントを実施したことがありました。
その際、結婚が決まった人やお子さんが産まれた人など3組ほどにお花をプレゼントすることが当日決まりました。

慌てて近所のお花屋さんを探し出し、少ない時間の中でお花を用意してくれないかと電話&直接相談。

その中で1店、地域に根付いたお花屋さんに引き受けていただけました。

イベントが始まる数十分前、
出来上がったお花を受け取りにいくと
3組だと思っていたお花が1組しかなかった。

自分たちの下手くそな説明に加えてに
「結婚、出産祝い」と3000円で支払ったものが、
本来の「3組に1000円ずつ」というオーダーから「結婚出産祝いで3000円」にすり替わってしまったのです。


マズイ...間に合わない...。

焦る自分にお花屋さんは
「あそこのイベントスペースだよね?
渡すタイミングまでに届けに行くから!」
と、声をかけてくれた。

そしてイベントの終盤までに、見事なお花を届けていただき、無事3組をお祝いすることが出来ました。

・・・

後になって考えると届けてもらった見事なお花はどう考えても1000円で買えるような出来ではなかった。
お花屋さんのサービスとして自分たちに贈ってくれたものでした。

注文ミスのリカバリー。
配達と金額以上の見事なお花。

たった1日、常連でもない小さな客の為にここまでしてくれるお花屋さん。

どうしてここまでしてくれたのだろう?

それはきっとこのお花屋さんが
"花を贈るプロ"だから。

結婚や出産祝いはそう何度もある出来事ではない、
そして地域に根付いたイベントスペースでの実施、
そうなればきっとこのお花は重要な意味を持つ。
そしてこの目の前にいる学生もきっと花を受け取りに来る余裕はないだろう。
そこまで考えて気を利かせてくれたのだと思います。

その行動全てに、感謝しています。



こんなサポートが出来る人って素敵だ。

自分は今、社会人として同じだけの行動が取れているだろうか。
こんな風に自分の仕事で感動してくれる人は居るだろうか。

今の自分を時々振り返る。
そんな時のひとつの指針にしたい。
小さなやさしい記憶です。

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