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息子から学ぶこと

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子育てをする中で考えたこと、感じたことのマガジンです。
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2021年2月の記事一覧

息子から、もらうもの。

その日、わたしはつかれていた。 朝から予定は狂いまくっていたし、0歳次男が寝そうになるたびにインターホンがなったり電話がかかってくる。 眠たくてぐずる次男をなんとかあやしていると、一緒に遊んでほしい長男がおこったりすねたりする。 そのたびにためいきを重ねる。 気持ちはわかる。 ふたりとものニーズにこたえてあげたい。 でも、わたしの身体はひとつしかない。 どちらかには「ちょっと待ってね」と言わなければいけない。 こたえてあげられない、というのはそれはそれで心のエ

ママは命令ばっかり。

思えば小1の息子は、3歳とか4歳のときから自分の選択権について明確な意思があった。 「ママはいつも命令ばっかり!」と言われたときの衝撃は、いまでも覚えている。 寝る時間だよと声をかけると「なんでぼくは自分で決めれないの?ぼくはまだ寝たくないのに」と言うようなこともたびたびあった。 例えば、遅刻しないように保育園に行くこと。 早寝早起き。 バランスよくご飯を食べること。 そうしなきゃと思ってたり、そうした方がいいと思っていたりしたけれど、それまで息子に意思確認したり

小1息子はコンテンツリッチな時代を生きている。

小1の息子にとってつい最近まで「テレビ=アマゾンプライム」だった。 firestickは音声検索もできるから、保育園の頃から自分で見たい番組を探していた。 最初の頃はなかなかうまく認識してもらえなくて「ぽけっともんすたあ」とか「ようかいうおっち」と何度も何度も言っていた。 いわゆるテレビ(地デジ)を認識して、見るようになったのはとても最近のこと。 それまではときたまついてた地デジの番組を、もう一回みたい!戻して!と言っていって録画してないしもう見れないよ、と説明が必要

協力とかルールを守るとか。

息子が小学校にはいってもうすぐ1年になる。 小学校と保育園は違いだらけ。 その中のひとつがお便りに出てくる言葉だ。 「協力」とか「ルールや約束を守って」という集団行動についての言葉があきるほどでてくる。 そしてとにかく「〜させてください」という使役表現のオンパレード。 編集の仕事をしているから言葉が気になる質ではあるのだけど、それにしてもちょっとおなかいっぱいになるくらいの頻出加減なのだ。 今年度は休校期間に自宅学習があったこともあって、学校教育について「?」ばか

みんなで一緒がいい。

小1息子とふたりきりのお出かけをした日。 「ママとふたりでうれしい」という答えを思いきっきり期待して、つないだ手をぎゅっとしながら「今日はふたりだね〜たのしいね〜」と声をかけた。 あれ?返事がない。 「ふたり、たのしいね!」もう一度言ったら「うん、まぁ4人みんなのほうがたのしいけどね!」と言われた。 ええええーーーそうなの? いつも0歳次男がいて、「ちょっとまってね」なときも多くて、久しぶりのふたりの時間。 ちょっとがっかりもしたけど、次男のことをじゃまに思ったり

すっかりお兄さん、だけど。

小1になった長男は頼りになる。 0歳次男が泣いていたらあやしてくれたり、うんちしてたら教えてくれる。 一緒に買い物に行くと、「ぼく力もちだから!」と荷物を持ってくれる。 自分でできることもとてもふえた。 ひとりでトイレに行って、ひとりで着替える。おなかが空いたら冷蔵庫をチェックしてアイスを食べる(そしてわたしがこっそり食べようとしていたアイスに気づかれる) 0歳次男がいるからよけいにむかしはぜんぶお手伝い必要だったのになぁと思ったり、自分でできることを自分でしてくれ

家族アルバムに名前をつける、という作業。

おわった!今年も無事に完成した。 毎年つくっている家族アルバム。 夫と付き合うようになって毎年記念日にアルバムをつくるようになった。 そこに長男が加わり、去年は次男が加わった家族アルバム。 毎年大量の写真から(スマホになってほんとうに写真の量がふえた)、写真を選定し、デザインを決め、編集し、コメントをいれるのはそこそこ時間がかかる。 正直めんどくさい。 それでも、毎年アルバムをつくり続けているのは結婚式のカメラマンさんの一言がきっかけだった。 撮影してもらってデ

母になって、苦手なもの。

母という肩書きがふえて6年。 苦手なもののひとつが、「〇〇しないと子どもがかわいそう、はずかしい。(だから〇〇させたほうがいい)」というアドバイスみたいなやつだ。 この手のweb記事はいわゆるWELQ事件である程度は検索でひっかかりにくくなってきたけれど、それでもいまだにある。 はじめての子育て、とくに0〜3歳の時期はわからないことづくしで子の発達にあわせて新しい課題がうまれ、検索して情報を得る機会がとても多い。 そうして、こういう記事に出会っちゃうのはだいたい困って

相手のタイミングをただただ待つということ。

「えっ食べるの?ほんとに?」 自分で「食べる?」と聞いたくせに聞き返してしまった。 小1息子は偏食男子で、食べられるもの、食べたいもののストライクゾーンがめちゃくちゃせまい。 そして気に入ったものはずっと食べ続ける。 1歳の頃はずっと「バババーー!(バナナ)」と、バナナがないとおこっていた。 その後、たまごかけご飯期やぎょうざ期などをへて最近はぜっさん唐揚げ期。 保育園の給食のおかげでだいぶ食べられるものは増えたけれど、いつもとちがう味付けも苦手で(冷凍の唐揚げも

赤ちゃんの世界は発見と喜びに満ちている。

子育てのイメージというと、笑ってる赤ちゃんをお母さんが抱っこして微笑んでいる風景で、そんなイラストがいたるところにあふれている。 まだ歩かない時期の赤ちゃんは1日泣くか寝るかがほとんどなことも、新生児期の赤ちゃんが笑うのは実は生理現象だと知ったのは子育てがはじまってからだった。 赤ちゃんを抱っこするときというのは、赤ちゃんが泣いてへろへろなときか授乳でふらふらなときで、赤ちゃんをみて微笑むことができるとしたら赤ちゃんの寝顔をみてるときが多いというのもあとからわかった。

「ぼくのことはぼくがきめる」と息子は言った。

息子と同じクラスの小学1年生の男の子に、なぜうちの小1息子は早退することを自分で決めているのかと聞かれた。 その何日か後。 天気もよくて、0才次男も靴をはいて歩けるようになったし、公園に散歩に行きたいなーと思った。 長男に「お散歩行かない?」と声をかけたら、「ぼく外に行きたい気分じゃないんだよね〜」と言われる。 かなしい。 「いまみてる妖怪ウォッチ見終わったらっていうのはどう?」と提案してみる。 「うーん、べつに行きたくないんだよなー」とまたふられる。 今日はあ

小1息子のお店「がかがかがか屋」オープンから6ヶ月たったから店長にインタビューしてみた。

iPadをゲットした小1息子が、夏休みに自分で描いた絵のグッズショップをはじめて6ヶ月がたった。 自分が描いた絵のTシャツが着たい、という息子の話からはじめたお店。 ありがたいことに身内以外にも商品を買ってくれる方が現れて(ほんとうにびっくりした)、いまでもときどきズッキュン(いいね的なもの)されたり、買ってくれる人がいて、そのたびに息子はとても喜んでいる。 息子のお店「がかがかがか屋」イラストは現在36種類。 Tシャツ、コップ、マグカップ、ステッカー、スタイなど、1