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息子から学ぶこと

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子育てをする中で考えたこと、感じたことのマガジンです。
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記事一覧

母になって10年

我が家の3月はお祝い月間。 ふたりの息子たちの誕生日というイベントの月だ。 自分が年を重ねて、子育てをする中での山や谷をなんとか越えたりする中で、健康の大切さを感じるようになる。 我が家は、息子たちそれぞれの誕生日アルバムをつくっていて、0歳の時から毎年1ページ息子の写真と父と母にそれぞれからのバーステーメッセージのカードを書いて、アルバムに貼っている。 そのメッセージを書く中で思うのは、次の1年も健康に大きくなってほしいという願いだ。 そんな風に毎年1ページづつ増

美容院でみえる兄弟のちがい

我が家の息子たちは、生まれたときGoogleフォトが同一人物に間違えるくらい顔が似ていたけど、小さい頃からちがいを感じることが多かった。 大きくなるにつれ、ふたりの個性のちがいがよりくっくりとしてきて面白い。 息子たちと一緒に美容院に行く。 いつもの美容院、いつものお姉さん。 ふたりとも慣れた雰囲気で椅子に座ってリラックス…というか、家にいるかのように自由に過ごす。 最初にカットしてもらう長男は、お姉さんに「今日はどうする?」と聞かれて、「いつものツーブロック」と即答

長男の頼もしい後ろ姿

こんな日がくるとは、と思う。 今日はそんな日だった。 いつも遅刻ギリギリで出発していく小4長男。 めずらしく早起きして朝ご飯を食べ終わり、ソファでYouTubeをみていた長男が、「ヒマだからもう行くわと」と、いつもより早くフリースクールに向かう後ろ姿を玄関で見送る。 今日は4年生最後のフリースクール登校日だった。 3年前はいよいよ学校に行けなくなり、行くのをやめるという決断があり、2年前は毎日家にいる生活でこれからどうなるのだろうと思っていた。 1年前は、週2のフ

「それ知ってる!」が、興味のきっかけになる

先日、3歳次男と病院に行ったときのこと。 先生がいろいろと説明してくれているのを神妙な顔で聞いていた次男。 説明の中で「白血球」という言葉がでてきたとたん「ぼく、はっけっきゅうしってる!わるいやつをやっつけてくれるんだよ!」と先生に目をキラキラさせて言っていた。 長男がはたらく細胞のアニメをみているのを横で一緒にみていたらしい。よく知ってるなーとおどろいた。 また別の日、とつぜん小4長男に「ぼくの血液型は何型なの?」と聞かれた。 説明をしていたらいろいろと疑問がでてき

冬に食べるかき氷

3月にはいったとはいえ、まだコートが必要な寒さだというのに、3歳次男が「かき氷する!」と言う。 いやいやさすがに早いでしょと思って、「もうちょっとあったかくなってからにしたら〜」なんて言いながら家事をしていた。 そのうち気が変わるのではないかという気持ちがあったのだ。 ふと気づくと、次男はひとりで冷蔵庫まで大きな椅子をせっせと運び、背伸びして冷蔵庫の上のほうにあるかき氷のシロップを出し、製氷皿から氷を出していた。 彼は本気だ。 ねんのため「かき氷食べるの?」と聞いてみ

好きで楽しいこと

大会をひかえた小4長男が練習のために走りたいというので、夕方仕事を早めに切り上げて付き合うことに。 一緒に大きめの公園に行き、走るコースを決めながら距離を測る。 長男が本番の距離にあわせて3周走るというので、タイマー係をすることに。 それまでポケモンを捕まえながらゆるゆる歩いていた長男がちょっと真剣な顔になって走りはじめる。 タイマー係の私の前を通りすぎるときはニコニコ。 肌寒い中、半袖の長男は軽やかなフォームで走る。 あっという間に3周。 最後はスピードをあげ

手をつないで空を見上げて

朝、3歳次男と手をつないで保育園に向かって歩いていたら次男が「今日はお空まっしろだねー、きのうと一緒だね」と言った。 空を見上げたら、ほんとうにまっしろなくもり空。 「ほんとだ、まっしろだねー。今日は青がないね」と答えると、次男は「この前はわたあめみたいなくもの日があったねー」と言う。 あの日だ、と思い出すと同時に、次男と手をつなぎながらみたその日の青空を思い出す。 2月とは思えないくらいすっきりした青空だった。 次男は最近、朝起きると最初に「今日ほいくえん?」と確

「学ぶ」の前に必要な興味をもつというプロセス

小4長男がフリースクールでやって楽しかったから家でもやりたい!ということで、カンジモンスターズというカードゲームを買った。 名前の通り、漢字をテーマにしたカードゲームらしい。 定時をすぎて、あとちょっと終わらせたい…とねばっていたら長男が部屋にやってきて「ママ、一緒にカンジモンスターズやろう!」と誘われる。 週末に父子バトルをしていたけど、私はまだプレイしていなかったのだ。 残ってる仕事は翌日に回すことにして、夕飯の準備を長男に手伝ってもらうことで早めにすませ、次男が

3歳次男の絵を描くのが楽しい気持ち

毎日、保育園から帰ってきた3歳次男のリュックにはたくさんの作品がはいっている。 たくさんのお絵かきした紙や、ノリやハサミをつかってつくった工作物。 こんなに毎日書いたり作ったりしているんだなぁと思う。 毎日みていると、少しづつ描くものが変わっていくのがみえておもしろい。 クレヨンや色鉛筆をつかって描くことが楽しくて線を書いていた時代から、描きたいものがでてきて車や電車(本人の説明によると)を描くようになり、車や電車を丸や四角で表現するようになる。 ぐるぐると書いてい

コネクティングドッツ的な学び

小4長男がいきなり問題を出してきた。 「反対の意味で2面性のある絵を書いている作家は誰でしょう?」 え、だれ? 知ってる画家の名前をあげてみるけど当たらない。 本棚にあった図鑑NEOの「はじめての絵画」をひらいて、これ?とか聞いてみてもわからず、おてあげすぎてヒントをもらって調べて、答えがわかるまでに30分ほどかかった。 なぜいきなりそんな問題を出してきたかというと、フリースクールでアートをテーマにした授業があったようだ。 図鑑を一緒にみながら「これ知ってる!」とい

息子たちとの料理と、生活の中にある学び

週末、野菜たっぷりの餃子が食べたい!と思いいたって、夕飯は餃子パーティーにすることにした。 「餃子を一緒につくってくれるひと〜」と募集してみたら、息子たちが「はーい!」と立候補してくれた。 シンプルな野菜と肉と餃子と、エビと大葉入りの餃子をつくることにして、タネをつくって、いざ包む! 粘土遊びの延長のような感じで3歳次男がつぎつぎと包む(が、めちゃくちゃタネがはみ出てる!だいたん!笑) 餃子の皮を1枚取って、スプーンをつかってタネを置き、ユビデ餃子の皮のまわりにお水を

長男の焼き立てピザパン

朝5時半、起き出した小4長男が「朝だよ」と声をかけてくる。 平日は起こされるまでのんびり寝ていることも多く、数日前に「フリースクールの日はなんでこんなに眠いんだろう〜」と言っていた人とは思えない早起きである。 長男の早起きの目的は、ピザパンをつくること。 ピザパンは長男の得意料理。 毎週木曜日のお弁当はだいたい長男が前日に準備したピザパンを大人が早起きして焼いている。 だけど、お弁当じゃなく久しぶりに焼き立てのピザパンが食べたい!というので、前の日の夜に一緒にパン生地

安心をたしかめる、朝と夜の習慣

先日、息子たちと忍者修行に行ってきた。 先輩忍者からさまざまな忍術や武器の使い方を教えてもらい体験するその時間、お調子者で怒られてもへっちゃらな3歳次男が家ではみたことがない真剣で緊張した表情だった。 その奔放さに最近は手を焼いているのだけど、保育園でも彼は彼なりに保育園に適応して過ごしているわけで、家での次男はめちゃくちゃ安心して過ごしているんだろうなと思った。 なんというかそれは、現実として困っていることは解決しないけど、親としてはちょっとホッとする発見でもあった。

考えていることを伝えること

小4長男と話していて、彼が自分の考えたり感じたことを言葉にして伝えるのがうまくなったなぁと思ったからそう伝えたら、「思ったことをすぐ言うのと、そうじゃないのはどっちがいいの?」と聞かれた。 おもしろい質問だなと思った。 どう思う?どっちだろう?と、ふたりでいろいろと話をした。 長男が「いまぼくは何を考えてるんだろうって考えたりする」と言っていて、変なところ似てるなぁと思う。 こんな話を、こんな風に、一緒に話せるようになったんだなぁとなんだか成長を感じる出来事だった。