見出し画像

27歳という若さで駆け抜けていったあなたへ

初めてTVでお見掛けした時は
また不思議な男の子がでてきたなぁ~だった。
原宿系(?)の原色をちりばめた格好をしてサポーター?を頭に巻き
元気いっぱいだった。
おばちゃんには若い!!!の一言しかなかった。
そのうち彼女ちゃんと一緒にTVに出てて
かわいいカップルだね~とみてた

結婚して彼女ちゃんがお嫁ちゃんになり
お子さんが生まれ、よきパパにあなたはなっていった。
覚えてるのはお嫁ちゃんがお子さんの付きっ切りになり
お肌のお手入れをする時間もない時に
肌が乾燥しちゃうから!って自分が率先してお子さんの面倒を見てたこと。
そこまで気が付く人なんていないよ、偉いなぁと思ってた。


またデビューして間もない頃に仕掛けられたドッキリ。
わたしはYouTubeに上がってたので見た。
嘘を付く上司に理不尽に怒られるアシスタントの女の子が泣き出した時の
あなたの態度。
わたしは長いものに巻かれてしまうタイプなので、こんな風にはっきりもの事を言えない。
とりあえず場を収めちゃえとばかりに理不尽な上司に何も言えないし、
もっと最悪なのはその上司に何か言えば嫌われて次の仕事が来なくなると
自分の身ばかり考えて、その上司にへらへらしてしまう。
そんな自分が見えて、情けなくなった。


いつもは笑を取る役目なのに、理不尽なことにたいしては
きちんと対応するってすごいよ。

可愛いお嫁ちゃんと大切なお子さんに囲まれて幸せなんだろうと思ってた。
けど、夫婦を解消したとニュースになり性認識が女性とカミングアウト。
びっくりしたけど、そうだったんだねとどこかで納得しちゃった。
でも、お嫁ちゃんのことは本当に大好きだったのは見てて分かってたし
お子さんのこともすっごく大切に思ってたのも見て分かってた。

カミングアウトしたあなたは見る度どんどん綺麗になっていった。
おばちゃんにはそのスピードが速すぎてみる度綺麗になり過ぎてて

そのスピードのまま走り抜けていっちゃった。

ある日のニュースであなたの訃報を聞いた。


もっと一緒の時間を過ごしたかった。
勝手に見てる側だったけど
あなたは人生の色んな意味での先生だった。

さみしくてあなたの友人のYouTubeで
あなたが大好きなお友達と一緒にご飯を食べて楽しそうにお喋りしている姿ばかりを見てるよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?