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国税局をやめる その4

国税の職場を去ることになったきっかけである「違和感」について、引き続き述べたい。
が、その前に、国税の職場を含む官僚組織というものを私なりの視点で考察したい。

国税に限らず官僚組織というものは、上意下達である。すなわち、上が決めたことは、その下部組織は必ず、やらなければならない。

上が決めた命令について、内心不満に思ったとしても、従うことになる。これは、行政組織だけでなく、サラリーマンであれば、多かれ少なかれ、直面する現実である。

官僚組織を生き抜き、出世するためには、上の決めたことを忠実に実行し、成果を上げることである。学校に置き換えると、テストで良い点を取り、良い成績をとることである。

組織になじめる者は、楽しく仕事し、良い評価を得て、当然のことながら、出世していく。その反対も、当然ある。
仕事は楽しくやるに越したことはない。実際、仕事で良い結果を残せば、評価されるし、さらにやりがいのある仕事を与えられることになる。

サラリーマン社会も悪くないと思いつつ、2004年から、漠然と18年間、勤務してきた。

行政組織は、上意下達の組織であるが、上位の霞が関の官僚がしっかりしているため、合理的な判断を下すものと信じていたし、疑うことはなかった。パンデミックが、始まるまでは・・・。

2020年初頭から騒がれ始めたパンデミックは、まさに、「ショック療法」そのものであり、国民に、立ち止まってゆっくり考える隙を与えなかった。日本中、いや世界中が「パンデミック」に翻弄された。マスコミをはじめとする情報統制の怖さを、まざまざと見せつけられた。

そして、私が勤務する国税の職場も例外ではなかった。



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