雷神

現在、岡山県津山市にて、無農薬、化学肥料を使用しない自然農法を実践中。 米粉菓子づくり…

雷神

現在、岡山県津山市にて、無農薬、化学肥料を使用しない自然農法を実践中。 米粉菓子づくり「あっさ工房」を主催。 2023年2月、大阪国税局を退職。

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国税局をやめる

2023年2月に大阪国税局を自主退職した。 公務員の中でも、国税の仕事は特徴的であり、税金に特化したセクションである。 私が専門としていたのは、その中でもさらに特殊な「徴収」の仕事である。 税務署の仕事として、大きく分けると「課税」と「徴収」がある。 「課税」は、いわゆる「税務調査」を企業、個人事業主に対して行うことが仕事である。 一方、「徴収」は、税金を滞納した場合に、納税者(滞納者)から徴収することが仕事である。 公務員の中では、給与水準は高いし、有給休暇も沢山あるし、加

    • 世界の現実と未来について

      2024年の4月は、早くも過ぎようとしている。世界はますます混乱し、日本は、奈落の底に向かっているように見える。 円安は進み、政治は、国民を顧みず、フラフラとさまよい続けている。 新型コロナウイルス対策のmRNAワクチンは、たくさんの副作用による被害者を出し、国賠訴訟が始まった。 これから、さらに多くの人が亡くなるとワクチン権威のウイルス学者であるボッシュ博士は言っている。 世界各地では、戦争、紛争が繰り返され、核の使用の危険性が常にある。 ロシア、ウクライナ、イスラエル

      • 国税局を辞めて1年

        大阪国税局を2023年2月に退職して、1年経過した。 退職のきっかけは、コロナパンデミックに対する強烈な違和感であった。 結局、自分で調べた結果や考え方と周囲との間に溝、ギャップがありすぎることが原因であった。 国税局という職場や、そこに勤務している職員の資質は素晴らしかった。 職員は非常に勤勉で、使命感を持って職務に取り組んでおり、団結力も素晴らしかった。福利厚生も充実しており、職員は、しっかりと守られている。 一つ欠点があるとすれば、国の機関であることの裏返しとしての非

        • 君の名は。

          2024年が始まった。 新しい年の初めに、まず、神社に初詣に行った。 神社に行くのは、自分と向き合い、世の中と向き合うため。 祈りを捧げることは、とても気持ちの良いことだ。 初詣から帰宅し、久しぶりに、ビデオで「君の名は。」を見る。 言わずと知れた新海誠監督の代表作であるが、人智を超えた世界が迫ったとき、人はどうすれば良いかのシュミレーションになると思った。 隕石が地球に衝突するということを含め、われわれ人間には、どうしようもない「イベント」が起きることがある。 地震、津

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        国税局をやめる

          2023年を振り返って

          年末が迫ってまいりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 今年は、いろいろなことがあり、一つ一つのイベントが、遠い過去に起こったことのような錯覚に陥っております。  私事で恐縮ですが、私、雷神個人のことでいうと、今年の2月に大阪国税局を退職し、岡山県津山市に家族で引越し、農村生活を始めました。 「あっさ工房」というブランドで、米粉を使ったお菓子作りや、チンキ、バームの製造、販売も始めました。  なにもかも、手探りのまま、無農薬で米作りをしようと思い立ち、トラク

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          人類社会にとって役立つはモノとは

          2023年2月に、国税局を自主退職し、現在岡山県津山市で、米粉のお菓子作りや無農薬の野菜や米作りをしている。 最近の事象に限らないが、歴史を振り返ってみても、人類社会に役立つもの、画期的な発明や製品、理論等が、なぜか広まらない。 たとえば、洗剤の要らない洗濯機、野草ハーブを使った治療法、ニコラ・テスラのフリーエネルギー・・・数えれば、枚挙に暇がない。 なぜ、人類社会にとって必要なものが、広まらないのか。 それは、広まっては、困る人たちがいるからである。 洗剤のない洗濯機が

          人類社会にとって役立つはモノとは

          国税をやめる その12

          前回、元国税職員の立場から、国家財政を振り返ってみたが、財務省見解に対立する立場としてMMT(Modern Monetary Theory 現代貨幣理論)に基づく主張があることを述べた。 MMTとは何なのか。簡単に言うと以下のとおりである。 「自国通貨を発行できる政府は赤字国債を拡大しても、債務不履行になる事はない」 「財政赤字でも、国はインフレが起きない範囲で支出を行うべき」 「税は財源ではなく、通貨を流通させる仕組みである」 率直な感想を言うと、MMTの理論は感覚的に

          国税をやめる その12

          国税をやめる その11

          2023年2月に、大阪国税局を自主退職し、現在、岡山県津山市で、米作り、野菜作り、米粉菓子を作っている。 前職について、振り返ることは、自分を整理するうえでも役に立つ。 一方で、ひょんなことから、元国税の立場から、現代の国家財政(税制を含む)について、考えを述べる機会をいただいた。そこで、私なりに、我が国の財政について、調べ、考察したい。 しかしながら、私は、国税、それも「徴収」という特殊な現場の最前線に20年近くいたわけだが、国の財政となると、末端の国税職員では、手に負

          国税をやめる その11

          国税をやめる その10

          2004年から、2023年2月まで、国税の現場で「税金」と関わってきたが、国税徴収事務の中で、大きなウエイトを占める税目といえば、「消費税」である。 消費税、正式名称 「消費税及び地方消費税」であるが、1989年に導入され、当初の税率は3%、1997年から5%にになり、2014年8%、2019年からは10%へ引き上げられている。 わたしたちの国民が負担する税金、社会保険料は年々、増えており、家計を圧迫しているが、国民の大半はサラリーマンであり、所得税等は給料から源泉徴収さ

          国税をやめる その10

          夜と霧

          「夜と霧」という本を初めて読んだ。 名著であるとは聞いていたが、今まで読む機会がなかった。 たまたま、船木威徳さんのブログを見てて、「夜と霧」が無性に読みたくなった。 「夜と霧」の著者であるヴィクトール・E・フランクルは、ユダヤ人の心理学者である。第2次世界大戦中、ナチスドイツにアウシュヴィッツなどの強制収容所に入れられ、死と隣り合わせの生活を強いられたが、無事に生還した。このような状況の中で、フランクルは何を考えたのか。極限状態の中で彼が得たものとは何だったのか。 -第

          国税をやめる その9

          前回は、元職場について少し述べた。 私自身は、個人課税部門に4年在籍し、税務調査に従事したことがあったが、18年間の国税のキャリアで、「徴収」の現場の経験が長く、専門は、やはり徴収である。 マルサは、査察でイメージがつかみやすい。国税犯則法に基づき、脱税事件を立件し、刑罰を与えることを目的としている。査察が立件したのち、裁判所は、脱税事件に審判を下し、被疑者に対し、懲役や罰金が科されることになる。 徴収は、国税の滞納について、国税徴収法に基づき、徴収するのが仕事である。具

          国税をやめる その9

          国税をやめる その8

          「国税をやめる」というタイトルであったが、話が「国税」から離れてきたので、私の元職場「国税局」について、述べてみようと思う。 「国税」と聞いて、何を思われるだろうか。国税と言われて、私がすぐ思い出すのが伊丹十三監督の映画「マルサの女」である。調べてみると1987年に1作目が公開された独特な雰囲気のある映画で、その世界観は今も脳裏に焼き付いている。 主人公を演じるのは宮本信子、敵役の山崎努、上司の津川雅彦など、素晴らしい俳優が出演している。古き良き昭和の社会と強い権力を持つ怖い

          国税をやめる その8

          国税をやめる その7

          日々、生活をする中で、多くの国民が、大いなるウソの中で「だまされ」ているのであるが、それが、自分にあまり害のない「だまし」であれば、普通にスルーできる。 そのだましが、自分の「命」にかかわる事態だとしたら、真剣に考えざるを得ない。 全てを疑いはじめた私は、医療、食料、経済など、現在のシステムについて、情報を集め始めた。うまい具合に、社会のシステムは「支配者」と呼ばれる人々に都合の良いようにできている。 まず、コロナパンデミックから派生することとして医療に目を向けると、

          国税をやめる その7

          国税をやめる その6

          コロナパンデミックの始まりにより、強烈な「違和感」が日増しに強くなっていった。 「なぜ、無意味な感染症対策をするのだろう。マスクをしたって、ウイルスなんて、マスクの隙間から漏れるに決まってるだろう。飲食店が設置したアクリル板の仕切りだって、まったく意味がない。間隔をあけて、並んだところで、それが、感染症対策として意味があるのか。そもそも、新型コロナウイルス感染症とは、騒ぎ立てるような危険な疫病であるのか。」 さまざまな、疑問が頭の中を行き交う。 「国や行政、報道機関が、

          国税をやめる その6

          国税をやめる その5

          国税局は、国税庁の下部組織であり、そして、国税庁は財務省の下部組織である。 日本の財政を支える組織として、合理的で統制のとれた組織である。 国税の出先機関が税務署であり、各地に所在する。 私が過去に勤務したのは、税務署及び国税局である。 パンデミックになったということで、マスクをする、アクリル板で事務机を仕切る。密にならないように、間隔をあけたり、自宅勤務が推奨された。 一方で、メディアはコロナコロナと散々に、その危険性を煽る。今日は、何人感染したとか、病院の病床使用率

          国税をやめる その5

          国税局をやめる その4

          国税の職場を去ることになったきっかけである「違和感」について、引き続き述べたい。 が、その前に、国税の職場を含む官僚組織というものを私なりの視点で考察したい。 国税に限らず官僚組織というものは、上意下達である。すなわち、上が決めたことは、その下部組織は必ず、やらなければならない。 上が決めた命令について、内心不満に思ったとしても、従うことになる。これは、行政組織だけでなく、サラリーマンであれば、多かれ少なかれ、直面する現実である。 官僚組織を生き抜き、出世するためには、

          国税局をやめる その4