5分で分かる!税金とデモ


ニュースやインターネットで政府の税金の使い方について不満を表明するデモや運動の話を聞いた方は多いと思います。


そんな彼らを『何もせず文句ばかり言う身勝手な人達』と非難する声もあります。


しかし、彼らは本当に『身勝手な人達』なのでしょうか。


【税金=政府のお金ではない】


そもそも税金とは、市民達が共同体の暮らしを良くする事を目的とした事業を行うにあたって必要な資金を調達する為の制度です。


つまり、市民ひとりひとりが少しずつお金を出し合って何万もの市民達がシェアする共有財産を作るわけです。


【納税=偉い人達への上納金ではない】


近代の民主主義国家における『納税』とは『市民達が少しずつお金を出し合って集めた共有財産を役所に預ける』という事です。


よって、税金はあくまでも『市民達のお金』であり『国・政府・役所のお金』ではありません。



【市民全体の生活向上が税金の最大の目的】


上記のように税金は『市民達の共有財産』であり、納税は『市民達の共有財産を役所に預ける』という事に過ぎません。


市民達がデモ等で国や政府に税金の使い道について文句を言う理由はこうです。

『市民達の生活を良くする為に預けたお金を、ちゃんと市民達の為に使え!』



※分かりにくい人達の為に例を書いておきます。

①…スポーツサークルのメンバーでお金を少しずつ出し合って備品を買う為の資金を準備します。
②…その後、サークルのリーダーがみんなから預かった資金で新しい備品を買う時に『メンバー達に相談せず、何を買うかを自分で勝手に決めて』お金を払ってしまいました。(本当ならもっと優先的に買わなければならない備品があったのに、リーダーが勝手にサークルのお金を使ってしまったせいで買えなくなりました)
③…当然、サークルのメンバーは怒りますよね。市民達が税金の使い道で政府に怒るのはこういう事なんです。


今回のポイント…

ポイント①…税金はあくまでも市民達の共有財産であり、国や役所のお金ではない。
ポイント②…納税とは市民達の共有財産を役所に預けることであり、偉い人達にお金を上納することではない。
ポイント③…市民達が自分達の生活の為に役所に預けたお金が、市民達の為に使われないと不満が出てくるのは当たり前。デモはその不満を国に伝える行為であり、正当な行為。


今回はこんなものでしょうか。では、また!

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