見出し画像

盲目的香水遊び。

香水を、ブランド名も名前も説明も何も見ずに香りだけ嗅いでどう感じるかを試すのが好きで、よく友人とそれをやる。

最近だと、京都のルシヤージュさんやノーズショップさんで、あるテーマに沿って(フルーツの香りとか秋の香りとか)様々なブランドのムエットを10枚くらい送ってくれるイベントを開催してくれるので、その時に試す。
ブランド名も香水名も説明書きも何も見ずに香りだけ嗅ぐ。

そうすると結構、駄菓子屋のガムやんけ…とか、ファンタかよ…とか、こんなんつけるとかありえんわっつーのがけっこうあるが、それらが話題にされてたり、超高いやつだったりするんよな。

でも、10枚あるうちの2〜3枚くらい、あーこれはちゃんと作られてるな…ってうっとりしたり感心したりするのがあって、そこのブランドをチェックしていく。
ちゃんと作られてるな、なんて上から目線で、なーんも香水も香料も勉強したことないのに生意気だがな。
どこのブランドだってちゃんと作られてるだろうから、結局調香師の好みとかブランドのコンセプトに自分が合うか合わないかってだけだと思うけど。

今や香水ブランドは星の数ほどあるから、全部なんて試せない。でもその中でも、妥協せずしっかりと考えて作られていると自分が感じるプロダクトを応援したいので。

凝った香水名とか香水に添えられた物語とかポエムとかに、うっとりするような人間では私はまっったく無い、残念ながら。
私はそれらを大人の中二病と言っているッッ(大人病といった方がいいのか?よく出てくる言葉は官能的、遊び心、解放などなど)。
どういった思いが込めて作られたのかはもちろん尊重するが、それに惹かれたり引っ張られたりはしない。
若い女性の気ままな感じを表現しましたーと言われても、私には堅苦しい女上司の香りにしか感じられないってことはいくらでもある。
他人から与えられたイメージよりも、自分がどう感じるかの方を大事にせざるを得ないよね。香りは常に自分にダイレクトに影響を与えるから。

ひとつの香りに対して、どう感じるかはほんっっとうに人によってまっっったく違うから、そこが1番面白いんよな。

ブラインド香水遊びを、香水が特に好きでは無い、慣れていない、香水のコの字もない人に頼み込んでやるとかなり面白い。
うちは旦那がそれにあたるので遠慮なくやる。

そうすると、歴史的名香と言われてるミツコとかNo.5とか、案外嫌じゃないって言うんだよ。
現代の香りに慣れてると、複雑で重々しくて、使う場面どうしようかな……と結構難しい類なんだけど。
旦那の好みなだけかもしれないが……
とても興味深い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?