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総合型選抜AO入試の小論文とは?

総合型選抜AO入試の小論文は、日本の大学入試における一つの試験方法で、学生の思考力、表現力、判断力などを評価するための試験です。AO入試は、学力試験だけでなく、面接、作文、小論文など、様々な評価方法を取り入れています。

小論文は、ある特定のテーマや問題について、自分の意見や考えを述べ、それを論理的に展開する文章を書く試験です。問題は、社会問題、倫理問題、学問に関連した問題など、幅広いテーマから出題されます。

小論文の評価は、以下の点に重点を置いて行われます。

  1. 論理性: 自分の意見や考えを論理的に展開し、筋道を立てて説明できているか。

  2. 根拠や例示: 自分の意見や考えを支持するための根拠や例を適切に提示できているか。

  3. 表現力: 言葉を適切に使い、読み手にとって分かりやすい文章を書けているか。

  4. 判断力: 問題に対して、自分自身の判断を示し、その判断に至る過程を明確に説明できているか。

総合型選抜AO入試の小論文では、これらの点に注意しながら、効果的な文章を構築することが求められます。

小論文が高得点になる要素とは?

総合型選抜AO入試の小論文では、多くの受験生が、質問に対して明確な答えを提供することに苦労しています。質問の意図を完全に理解し、それに対して直接的かつ明確に答えることは、小論文の最初のステップであり、高得点評価につながる重要なポイントです。

高得点につながる要素として、適切な証拠や例の提供も大きな一因です。受験生は、自分の意見を支持するための適切なデータ、事実、例を挙げる必要があります。多くの受験生は、不適切な例を挙げたり、根拠が不十分な答えを提供したりして高得点につながるチャンスを逃しています。

さらに、その証拠や例が、どのようにして答えをサポートするかを説明することも重要なポイントです。受験生は、提供した証拠や例が、なぜその質問に対する答えとして重要であるか、そしてその意見がどれほど妥当であるかを明確に説明する必要があります。

上記のポイントを押さえた上で、全体の文章の構造を仕上げてゆきます。小論文は、序論、本論、結論の3つの部分で構成されるのが一般的です。しかし、多くの受験生は、字数を埋めることに専念しただ描き終えることに重きをおいています。

これらの課題は、受験生がAO入試の小論文で良い評価を得るために克服する必要がある重要なポイントです。次のセクションでは、これらの課題を効果的に解決することができる強力なツール、「ACEライティングメソッド」をご紹介します。

3ステップで総合型選抜AO入試の小論文解決

ACEライティングメソッドは、文章を構築する際に非常に効果的なフレームワークです。これは、「Answer(答え)」、「Cite(引用)」、「Explain(説明)」の3つのステップから成り立っています。この方法は、小論文の質問に対して明確な答えを提供し、その答えに対して適切な証拠や例を示し、そしてその証拠や例がどのように答えを支持するかを効果的に説明するためのものです。

  1. Answer(答え)

    • 質問に対して直接的かつ明確な答えを提供することが求められます。これは、小論文の主張となり、全体の小論文の中心的なアイデアを示します。質問が「あなたはなぜその大学に入学したいと思いますか?」の場合、このステップでは、その大学に入学したいと思う具体的な理由を明確に述べます。

  2. Cite(引用)

    • あなたの答えを支持するための具体的な証拠や例を提供することが求められます。これには、個人的な経験、事実、統計、専門家の意見などが含まれます。先ほどの質問の場合、この大学に入学したいと思う理由を支持するための、あなたの過去の経験や実績、その大学の特定のプログラムや施設、などが挙げられます。

  3. Explain(説明)

    • あなたが提供した証拠や例が、なぜあなたの答えを支持するものであるかを説明することが求められます。これは、読者にあなたの答えの信憑性や妥当性を示すためのものです。例えば、あなたがその大学の特定のプログラムを挙げた場合、そのプログラムがあなたの将来の目標にどのように役立つか、なぜそのプログラムが他の大学のものと比較して優れているかなどを説明します。

このACEライティングメソッドは、総合型選抜AO入試の小論文で求められる文章構築の課題を効果的に解決するための強力なツールになります。この方法を使うことで、あなたの答えを明確で、根拠がしっかりしていて、説得力があるものに仕上げることができます。次のセクションでは、このACEライティングメソッドを実際の総合型選抜AO入試の問題にどのように適用するかについて詳しく見ていきましょう。

総合型選抜小論文で使えるACE手法

ACEライティングメソッドは、総合型選抜AO入試で効果的に使うことができます。以下は、ACEライティングメソッドをAO入試の文章構築に適用する際のガイドラインです。

  1. 理解: まず、質問をしっかりと理解することが大切です。質問の意図や求められていることをしっかりと把握しましょう。

  2. プランニング: 次に、あなたの答えと、その答えを支持する証拠や例を考えます。それをもとに、小論文のアウトラインを作成します。

  3. ライティング: アウトラインに基づいて、小論文を書きます。この際、ACEライティングメソッドの各ステップに従って、文章を構築します。

以下は、実際のAO入試の問題に対するACEライティングメソッドの適用例です。

ACEを使った構築例

 あなたはコミュニティサービスが重要だと考えますか。その理由はなぜですか?

  1. Answer(答え)

    • はい、私はコミュニティサービスが重要だと考えます。これは、個人が社会に貢献し、コミュニティ全体の幸福を高めるための重要な手段だからです。

  2. Cite(引用)

    • 私自身、高校時代に地域の清掃活動に参加した経験があります。その活動に参加することで、地域の環境が改善され、住民からの感謝の声が多く聞かれました。

  3. Explain(説明)

    • この経験から、コミュニティサービスは、個人が社会に貢献し、地域の幸福を高める効果的な方法であるということが理解できました。また、これは私自身にとっても、他者を助け、社会に貢献することの喜びを感じる良い機会となりました。

日本では、多くの学生にとって感想文の書き方が馴染み深いですが、ACEライティングメソッドは、感想文のスタイルとは異なり、より構造化されたアプローチを取ります。これにより、小論文がより明確で、論理的で、説得力のあるものとなります。

AO入試小論文の練習と改善方法

ACEライティングメソッドを学ぶことは大切ですが、それだけで十分というわけではありません。この手法を効果的に使えるようになるには、実際に練習を重ねることが不可欠です。以下は、練習と改善を通じて、効果的な文章構築のスキルを高めるためのプロセスを紹介します。

  1. 課題の分析

    • 求められている課題に対する調査を十分にし、問題に対する知識を深めます。

  2. 小論文を組み立てる

    • 次に、実際に自分自身で小論文を書きます。この際、ACEライティングメソッドの各ステップに従い、意図的に文章を構築します。

  3. フィードバックの取得

    • 書いた小論文に対して、他の人からフィードバックをもらいます。これには、友人、家族、先生、オンラインのライティングサービスなどが利用できます。AIによるフィードバックは、中立的にかつ構造分析を明確にできるため有効です。

  4. 改善

    • フィードバックを受け取ったら、それをもとに小論文を修正し、改善します。書き直しは1課題につき3回程度行うのが理想です。


ACEに沿った高評価の例

課題: あなたは自分のコミュニケーション能力をどのように高めましたか?

Answer(答え)
私は、積極的に人前で話す機会を作り、フィードバックを受け取ることで、自分のコミュニケーション能力を高めました。

Cite(引用)
例えば、学校のプレゼンテーションやディベート、地域のイベントでのスピーチなど、多くの機会で人前で話す経験を積みました。

Explain(説明)
これにより、私は自分の弱点を知り、それを改善するためのフィードバックを受け取ることができました。また、実際に人前で話す経験を積むことで、自信を持ってコミュニケーションを取ることができるようになりました。

ACEに沿わない低評価の例

課題: あなたは自分のコミュニケーション能力をどのように高めましたか?

Answer(答え)
私はコミュニケーション能力を高めました。

Cite(引用)
私は多くの人と話しました。私は人と話すのが大好きです。

Explain(説明)
だから、私はコミュニケーション能力が高いと思います。

悪い例では、答えがあいまいで、具体的な証拠や例が不足していて、説明も不十分です。これに対して、良い例では、答えが明確で、具体的な証拠や例がしっかりと提供され、その証拠や例が答えをどのように支持するかがきちんと説明されています。

以上のように、ACEライティングメソッドを練習し、改善することで、あなたの文章構築のスキルを高めることができます。

総合型選抜AO入試のAI小論文添削

総合型選抜AO入試の小論文を評価する場合、大学によってそれぞれのガイドラインがあります。日本では共通のガイドラインが存在しないため、大学によって採点方法がまちまちです。ここでは、一般的な小論文採点基準となるACEライティングメソッドで人工知能AIに分析をさせます。ガイドラインに沿ってあなたの小論文が人工知能AInいどのように評価されるか見てゆきます。(AIなので偏見なく公平な立場で評価します。)

あなたの小論文をAIで添削


課題: 犬はなぜ吠えるのか?

悪い例
犬は吠えることがあります。なぜなら、犬は動物だからです。うちの犬も時々大きな声で吠えます。犬は私たちの友達であり、家族の一員として扱われます。私も犬が大好きです。家の中で音を聞いたり、他の動物や知らない人を見たりしたら、犬は吠えます。

悪い例のAI小論文添削

犬は吠えることがあります。なぜなら、犬は動物だからです。

犬じゃなくてもライオンでも吠えるよ。なんで犬が動物だと吠えることになるの?

うちの犬も時々大きな声で吠えます。犬は私たちの友達であり、家族の一員として扱われます。私も犬が大好きです。

そうですか。。。それで?

家の中で音を聞いたり、他の動物や知らない人を見たりしたら、犬は吠えます。

そうですか。。。で、犬はなぜ吠えるんでしたっけ?知っている人にも吠えますよね? 

  • Answer: 15/35
    答えは不明確で、"犬は吠えることがあります。なぜなら、犬は動物だからです"という主張は、犬がなぜ吠えるかについての具体的な理由を提供していません。

  • Cite: 10/35
    "うちの犬も時々大きな声で吠えます"という証明は、犬が吠える一例を示していますが、犬がなぜ吠えるかという問いに対する具体的な答えを提供していません。

  • Explain: 15/30
    "家の中で音を聞いたり、他の動物や知らない人を見たりしたら、犬は吠えます"という説明は、一部の状況において犬がなぜ吠えるかを示していますが、これは犬の吠える行動の全てを説明するものではありません。

合計: 40/100

この例は答え、証明、説明のいずれもが不十分です。主張が明確でなく、具体的なエビデンスや説明が欠けているため、読者にとっては満足のいく答えとは言えません。

採点: 40点 C判定

良い例
一般的に犬は、何らかの感情や意図を伝えるために吠えます。例えば、興奮、恐れ、警戒、または領域を守るために吠えることが知られています。このような行動は、犬が自身の意図や感情を周囲に知らせるための一種のコミュニケーション手段として機能します。

良い例のAI小論文添削

一般的に犬は、何らかの感情や意図を伝えるため吠えます。

なるほど。何か意図があって吠えているんですね。なぜ吠えるのか?の理由をまず明確に表示しています。

では、どんな時に吠えるんでしょうね。

例えば、興奮、恐れ、警戒、または領域を守るために吠えることが知られています。

わんわん。って吠えている時って色々な理由があるんだ〜。なるほど。

このような行動は、犬が自身の意図や感情を周囲に知らせるための一種のコミュニケーション手段として機能します。

犬が吠えるのは何かを伝えるための手段だったんだ〜。なるほどねー。

  • Answer: 30/35
    答えは明確で、犬がなぜ吠えるかという問いに対する答えを提供しています。ただし、他にも犬が吠える理由はあるので、少し一般化し過ぎている可能性があります。

  • Cite: 30/35
    証明は具体的で、犬の吠える行動についての一般的な理由を提供しています。ただし、これらの理由は非常に一般的で、特定の状況や例外については触れられていません。 

  • Explain 29/30
    説明は証明を十分にサポートし、犬の吠える行動がコミュニケーション手段として機能する方法について理解を深めます。

合計: 89/100

全体的に優れた例ですが、一部の状況や例外についてはカバーされていないため、その主張が一部の読者にとっては不十分に感じられるかもしれません。

採点: 89点 B判定


あなたの小論文をAIで添削

日本の教育は、"読み、書き" に対し、アメリカの教育は、"書き、読み" で文章を書く機会が多いと感じます。幼稚園では毎日ジャーナル(日記)を書くのは定番な宿題です。小学校では、リサイクル問題、差別の問題など社会的な問題について小論文を書くようになります。

このような背景から、アメリカでは小論文を採点するガイドラインが明確にあります。そのため、誰でも小論文評価が公正にできるようになっています。近年日本で大学入学試験に小論文を課す大学が増えています。しかし、明確なガイドラインがない日本の教育では、小論文採点は読み手によって大きく変わってきてしまいます。

今回その点に注目し、アメリカで採用されているガイドラインに基づいた小論文評定をAIでできるようにしました。このプログラムを使い基本構造をしっかり組み立てることができるようになります。


AI教授および採点について


このコンテンツは、人工知能AIモデルを利用しガイドラインに沿って小論文採点をしています。AIによる採点結果は、参考情報として提供されるものであり、公式な評価や採点結果として認識されるものではありません。しかしながら、小論文自動採点はすでに大学入学試験でも導入されており、AIのもつ公平さ分析力により構造の組み立てを正確に把握。人間では難しい中立かつ客観的な視点で評価するということが可能になってきます。人の持つ特有の感情とAIの持つ正確性を組み合わせることで効率的に高品質な小論文を書くことができる時代となっています。

判定については、人工知能が算出するものですので参考程度にとどめていただきご利用ください。また人間のような柔軟な判断が苦手なため、誤字脱字の判断は人間に委ねることをお勧めします。

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