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一度は行きたいあの場所 辻井伸行さんのクラシックコンサート

ここ数年、願っていた夢がまたひとつ実現!!
ピアニストの 辻井伸行さん ×オルフェウス室内管弦楽団の コンサートに行ってきました!

美しすぎる音楽に触れ、魂がふるえ涙があふれ、マスクの中がナイアガラの滝状態。 余韻がさめないうちに、HSP視点でこの感動をシェアしたいと思います♬

↑こちらをポチっとすると音声が出ます。


まず、コンサートはチケットを取るところから始まりますよね。

チケット代(S席15,000円、A席12,000円 ×2枚)と、平日19時開演の会場にたどりつくまでに往復4時間以上かかる問題が。どうする?!自分。

クラシックは大好きで、無料の演奏会や、親子で楽しめるお手頃なコンサートは 何度も行ったことがあるのですが、25,000円以上出すのは 初めて。

こんなしょぼい私の給料で、こんな金額使っちゃっていいのかな?!しかも転職したばっかりなので、有給もない。

時期も2月なので、 雪が降ったら交通網が麻痺して会場にたどり着けないし、インフルやコロナにかかってチケット代がパァになる可能性もある。

脳内でいろんなシュミレーションをして、1ヵ月くらい迷って… でも辻井さんのピアノの音の粒は本当に綺麗で、ぜひ一度生で聴いてみたい! 今回のコンサートは、会場と日程によって曲が違うんですが、2/7は大好きなショパンのピアノ協奏曲!!キターーー!!という熱い思いが勝って、ポチっ。

結果、すごく良かったです!!世界最高水準の方の演奏は凄まじかった。
辻井さんはもちろんのこと、オルフェウスのメンバー全員がソリスト級の実力の持ち主。

オルフェウスはアメリカ・ニューヨークを拠点とする、あえて指揮者を持たない室内管弦楽団。リーダーは昔から持ち回り制(‼)らしいです。

すごくレベルの高い個人が、お互いを信頼し合って創造的進化を遂げている。民主主義的な実験集団みたいな感じですね。

格調高い名門オーケストラのように、法人の社員や半公務員のような身分の演奏家が、この業界には多いイメージなんですが…

オルフェウスは一人一人が独立したアーティストかつ、特定の組織に属さないフリーランス的な生き方をする芸術家の集団なのかなという雰囲気を感じました。

年齢も、性別も、国籍もバラバラ。演奏スタイルもパッション全開で、全身で弾くスタイルの方もいれば、静かに超クールな仕事をする方もいる。

ファッションもわりと自由で、フォーマルな方もいれば、動きやすくて演奏しやすそうなオシャレ服の方もいる。でも、黒とゴールドで色は統一感があって、ほどよい自由さがとっても素敵♡

以下、ネタバレリーナあります。ご了承ください。

演奏中は席の移動も入場も不可。早めに席について、携帯の電源を切って開演を待ちます。


プログラムは・・・ショパンづくし!

〇ショパン/ミチ・ウィアンコ:ショピニアーナ組曲
誰もが知っているようなショパンの名曲が選ばれ、編みこまれており、大人も子どもも楽しめました。オルフェウスのみで、21人編成だったかな。

〇ショパン/ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21
ここから辻井さん登場で、ひときわ大きな拍手が。オルフェウスは人数が増えた気がします。

休憩
ピアノは休憩中も調律が入ってました。
音楽やってるHSPのうちの子「高音が微妙に狂ってた」。

〇ショパン/ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
大好きな名曲。もう素晴らしすぎた。オルフェウスは26人編成だったかな。ティンパニ(日本人奏者)も入りました。

アンコール

〇ショパン/幻想即興曲
〇ショパン/エチュード10-4

超絶技巧の斜め上を行く、異次元の世界。人間が弾ける速さの限界を超えた神速ながら、音は本当に一粒一粒がクリアで綺麗。
辻井さんの心拍数を測定したら、多分「透明な世界」に入ってるはず。
子どもと思わず目を見開き、顔を見合わせる。
隣の席の方は泣いていました。うん、もう涙が勝手にとび出ますよね。


ピアノ協奏曲第二番は、曲の入りから辻井さん、全身で音楽を表現(ピアノの出番はまだないけど)。
瑞々しくエレガントなショパン、生音の100,000,000本ノック。

オルフェウスはオーケストラのような大音量ではないものの、さすがソリスト集団。本当に一人一人の音が美しくて、一人で3人分くらい響く!!
驚異的。人数が少ないからこそ、よく聴こえるし、際立つ。

これを聴かないまま生きなくてよかった。
チケット代は、全然高くなかったよ。
それだけの価値が十分にあった。
5階席の上までいっぱいお客さんが詰まってるのも、納得だった。
自分をこの場に連れて来れてよかった。

保護者としても、音楽をやっている子どもの教育上、すごくよかったなと思います。私と同じように、小学生・中学生・高校生…制服着たお子さんと一緒の親御さんもたくさんいらっしゃいました。

辻井さん、ニコニコお辞儀をする可愛らしい時と、ゾーンに入って尋常じゃない集中力で打鍵する時のギャップが‼

たくさんのファンがつくのも納得。

人間は、ここまでの生き方が出来るのか。
ここにたどり着くまでに、どれだけの努力をしてきたのか。
日常のこまごましたことが、ぶっ飛ぶ素晴らしさでした。感謝しかないです。

HSPのいいところ、深く感動できる。
音に全霊で同調できるので、余韻が長続き。
聴いた音楽を脳内でリピート再生できます。

素晴らしい音のシャワーを浴びて、魂のスペシャルトリートメントになりました。

年齢とともに、音楽の好みって変わってくるじゃないですか 。
10代20代の頃は結構ガチャガチャした音楽好きだったんですけど 、年齢を重ねるにしたがって、クラシックは本当にいいよな~と。

これからも、年1回ぐらいは素晴らしい音楽のプレゼントを自分にしたいな♪
そう思えた最高の時間でした。

しっかし、辻井さんハードスケジュール。
2/3宮城、5・6東京、飛行機移動で、7愛媛。
9広島、10大阪、11鹿児島。
疲労がたまっているところに、ピアノ協奏曲1番・2番・アンコールのフル出場wow!

これからもどうぞお身体を大切に。
世界の至宝のご活躍をお祈りしています。

辻井さんのコンサートは続きますので、迷ってる方は是非に♡

ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

では、また。

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