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理系or文系?~理系出身公務員が見る世界~

こんばんは。
最近、ChatGPTのDALLE-3でお絵描きばっかりしています。(この記事のイラストも描いてもらいました。かわいすぎる。)

さてさて今日は雑談です。
私は理学部出身の理系女子なんですが、今までずっと"理系コンプレックス"をこじらせてきました。
※"理系コンプレックス"とは・・・理系なのに理系科目が不得意なため、私はどうせ理学部で学んだことを活かした仕事はできないという悩み。(造語)
しかし、昨年度「データサイエンス」というものに出会って勉強していくうちに、人生で初めて「理系でよかった」と思ったんです。
そんな私が、理系文系について考えたお話です。

理系・理学部に進学したいきさつ。

私は母が英語教師なので、小さい頃から英語を勉強していました。
おかげで高校までテストやセンター試験で英語で苦労することはありませんでした。
そんな環境で育ったので、当時の将来の夢は必然的に「キャビンアテンダント」か「英語教師」。
しかし、高校受験のタイミングで運命は大きく変わります。

私が志望した高校には普通科とは別に「理数科」があり、
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されていました。
どうせ受験するならSSHにと母に理数科への出願を勧められ、よくわからないまま受験。結果は合格でした。(英数理が1.5倍になる傾斜配点だったんですが、英語だけがよくて奇跡的に受かりました、、理系科目関係ない笑)

入学してから気づきました。自分の場違いさに。
入学した時点で、「〇〇大学に行って〇〇の研究をしたい」「医者になりたい」「建築士になりたい」。SSHを選んで受験してきたクラスメイトたちには将来のビジョンがありました。
一方の私は、想定外の理系進学により将来の夢を失い、一時期は「アイドルになりたい」と考えるくらい将来のビジョンが無、でした。。。笑

理数科なのに数学も理科もできない。テストの点はクラスで下の方をずっとさまよっていました。"理系コンプレックス"のはじまりです。

学校がいやになりながらも、文転するのもなんだかもったいない気がして、大学も理系で進学することになりました。
やりたいことがないので理論系で行くしかなく、進んだのは「理学部」。
物理専攻ですが、他にも数学や情報の授業が必修でありました。

大学と、今の職場。

大学でも"理系コンプレックス"は続きました。
1年で必修の線形代数の授業を落とし、情報の授業はあまりにわけがわからな過ぎて宿題が終わらない(ちなみに私の高校では情報の授業がSSHの授業(理科の実験)になってしまっていたので、事前知識0で急にプログラミングは辛かったです笑)。。
コンプレックスが少しマシになったのは研究室に配属されてから。
太陽電池の研究をしていたんですが、これがすごく楽しくて、卒業前にはアメリカの学会に行くぐらい熱中して研究しました。周りと比べず一人でもくもくとできる環境は、気分的に楽でした。
学校以外ではサッカーの学生団体を立ち上げたり、コンサル会社のインターンでカフェを運営したりしていました。どちらも広報担当としてSNSで集客したり、イラレで広告を作ったりしていました。このスキルは今でもとても役に立っています。

そんな学生時代を過ごした私が選んだ仕事は「市役所の職員」。
周りが開発職やSEになる中、私は理系をあきらめることにしました。

消えたコンプレックス。

就職して最初の2年くらいは、ただただ事務員として働いていました。
3年目。職員の異動などもあり担当替えをする中で、上司の「理系だったよね?」のひとことでシステム担当に。
システムからデータを出すためにAccessを習得したり、ベンダとのやりとりがあるのでITパスポートを取ってみたりする中で、少しづつ学生時代に得たスキルが役立つようになりました。

そして昨年度から、データ利活用推進担当としてデータサイエンスの勉強を始めました。
データサイエンティストといえば理系なイメージがありますが、求められる能力は「データサイエンス力」「データエンジニアリング力」「ビジネス力」の3つ。文理両方の知識や能力が必要です。

このことを知った瞬間に感じました。「人生が収束している」と。
大学で物理・数学・情報を学んだこと、職場でシステムに関する勉強をしたこと、分かりやすい資料づくりや依頼主の業務を理解するスキル、身につけてきたすべてがデータサイエンスに必要なものです。

ここで初めて完全に"理系コンプレックス"が消えました。
頑張って勉強してきてよかった。私でも誰かの役に立てるんだと。

結局のところ、世の中2つに1つじゃない。

と、ここまでつらつらと書いてきましたが、私が言いたいのは「理系はいいぞ」ってことじゃないんです。あくまで私個人にとっては理系に進んでよかったという話です。

世の中が「理系」と「文系」の2つだと思って、残りの半分を捨ててしまうのは非常にもったいないです。
データサイエンティストという仕事もですが、両方の能力が必要な仕事はこの世にたくさんあります。

私は家族に理系出身者がいなく、家でPCも触らせてもらえず、当時はスマホもなかったので、学問として勉強しなければ「理系」特に「情報」は全部捨てていたと思います。
ただ、今はみんながスマホやPCを使い、AIも当たり前に使われるようになってきました。10年前だったら情報に詳しい人しか持っていなかった知識を、今であれば専攻する学問に関わらずみんなが持っているんです。大学も文理の区分を取っ払った学部が増えていくかもしれませんね。

もしやりたいことが見つからない私みたいな人がいたら伝えたいのは
「とにかく何でもやってみろ!」
文系だから・・・理系だから・・・そんな言葉はナンセンス。苦手と思いこんでいたことも実は強みになるかもしれない、でもそれはやってみなければわからない。

アンテナ張って、好奇心と思い切りを大事に生きていきましょう。
長々と失礼しました。


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