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真理の沈黙 七つの原理 p134〜

p134本当の働きというのは全く何も求めるところがなくこの仕事に全身全霊を打ち込んで働くこと、そして何もかも空っぽの心になった喜んで進んで働くことである。

お金でも名誉でもなく、人が見ていようといまいと三昧・zoneに入ってもちろんイヤイヤではない仕事と自分が一体化しているように働けということだ。

倫理法人会では、ここを曲解して『たまたまついた嫌な仕事を天職と思って、無理無理喜んで働け』としている。そして、例によって『私が変わったので会社が変わりました』と宣いニコニコしている。

 ここが危ないのだ。倫理法人会には父親から中小企業を受け継いだ、いわゆる二世も多い。倫理ではまた『後継者塾』なるものを用意して彼らをフォローしている。その内容は素晴らしくても自分のものにする後継者は少ない。
※ここは倫理法人会のせいでも後継者たちのせいでもない。一般家庭に生まれ育った人が後継者になろうと言うなら、良い具合にフィットするだろうが
現実の経営者は生まれついてそうだから首を垂れて学ぶことは難しい。これは弁護士や税理士が法律や税務については『当事者感覚』を持てないのに似ている。

 世間のイメージとは違い、後継者は大変苦しいのだ。楽しいのは起業。それを維持継続するのはつまらない。世間や取引先・先代からの部下の目は厳しい。どれだけ頑張っても『先代はもっと・・』『バカボンがあ』と言われてしまうのだ。
 今の日本は経済成長時期でもない。消費税や社会保険分の負担は増えた。何億も借金があると、資金繰りだけで一生を費やしてしまうのだ。

 社長も生身の人間なのだ。少しぐらいの経済力やイイ女と引き換えに人生を浪費することは苦しい。

実際、後を取るより先代には自己破産してもらって自分は300万円借金からのスタートの方が楽しいだろうに。

 ※ハッピーハックは、承認欲求に喘ぎながら成功する社長が突然死などをすることから始まった。

p140

 鳴るは成るに通じます。〜自らが提唱する倫理運動の掛け声、心を込めて命いっぱいに呼びかけるその大声が、世界中に鳴り響かないはずがないとの自信をみなぎらせて丸山俊雄は〜

だが、現実には丸山先生の声は未だ世界には遠く響いていないのだ。その理由はなんだろう?丸山先生のお言葉が間違っているのか、それとも後継がその邪魔をしているのか?

p143

 私あるが故に、人我一体・天人不二・絶対無我・純一無私。ここに倫理の究極が据えられる。

これに対して 個によりて個にとどまらず天地に道みなぎれる我が命はや(歌集・天地)

 少し論点がズレるが、私は以前『魂の数』について悩んだことがあった。死ねば魂はあの世に行くらしいので、そうなると死者の魂はどんどん増えるのではないか?『魂は別れたり合体したりする』確かにこの仮説に立てば生きる者死んだものの数的バランスは考えずとも良い。

 まあしかし、自分が宇宙と一体だなどと言い出してしまえば・・そんか気もするし、個人のつまらない悩みや苦痛などどうでもよくなるわなあ。

 でも、そうだとして『徳福一致』を目指した丸山先生の初心はどこへ?

幸せに成る←不幸不服を解消する←くらしみち 

この流れはどうなった?これじゃあ、丸山先生の厨二病の人生観を言ってるだけだよなあ。

 ワンネス。だから君は幸せなんだよ・・そう言われてもなあ。聞いた瞬間は気分良くても終わったら鉛の味の現実が・・・ああ、だから倫理の会員は仲間の悪口を陰で言ってうさを晴らすのか?

 本音と建前・・・こういう宗教というか哲学は、そういう二重性を持たない方がいいよなあ。


最後まで、お読みくださりありがとうございました。




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