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「ヴィーガンズ・ハム」感想


こんにちは。
どくのうまみと申します。

映画ヴィーガンズ・ハム、観ました。

以下、ネタバレを含みます。

あらすじ

主人公は精肉店を経営する夫婦。ある日、店がヴィーガンの集団に襲われる。後日、車の運転中に犯人の一人を見つけた夫は、怒りのままに轢き殺し、証拠隠滅のために店で解体する。
翌日、妻は手違いでその肉をハムとして売ってしまうが、これが意外にも大好評で…

感想

面白い。
ヴィーガン、殺人、カニバリズムという笑っていいのか?というテーマではあるんですが、私はところどころで声を上げて笑っちゃいました。ブラックユーモアを観て思いっきり笑いたいという人にはオススメです。
(人体解体シーンがあるので、グロ系が苦手な方は注意してください。)

冷め切った夫婦仲が、殺人・解体という(興奮を含んだ)共同作業と共有された秘密によって改善されていく過程に、なるほどな〜と思いました。なんだこの感想。
いや実際、殺人とまでいかなくとも、そういう同じ目標に向かって行動することや、秘密を共有することって関係の構築や改善に一役買うと思うんですよね。大学で心理学を学んだ者として、自然な流れだなぁと感じました。

あと、これは実際に映画を観てほしいんですが、夫婦がテレビで動物の狩りを観るシーンがあって、それがすごく好きでした。
その狩りの映像と、夫が同じような動きでヴィーガンを追い詰め殺害する映像が交互に流れる。狩りを終えた動物が獲物を食べるシーンの次には夫婦がヴィーガンの肉を食べるシーンが流れる。そして動物が交尾するシーンが流れ、その後に夫婦が…。

この演出が、最高でした。


※この先、ラストシーンへの言及があります。


それから、妻が観ていた連続殺人犯紹介番組で、夫婦が紹介されるシーンもよかったですね。

振り返ればベタな演出にも思えますが、
私は先の展開をあまり考えずに観る派なので、
「お〜こうなるんだ!」
という驚きと感動がありました。

あと最後の方で夫婦喧嘩になったとき、妻が
「私は殺してないわ」
みたいなことを言うんですが、
「おまっ、ず、ずりぃよそれは!」
って思いましたね。そりゃ夫も怒るよ。

まとめ

そもそも人肉が美味いわけないだろとか、ヴィーガン殺されるほど悪いことしてないだろとか、そんなのは野暮です。

イカれた夫婦がイカれた理由で人を殺してるのを観て、ゲラゲラ笑える傑作です。

Amazon Prime Videoで観られますので是非。

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