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【フィルム作例】PORTRA400でゆく志賀高原

Kodakのプロ用フィルムとして言わずと知れたPORTRA400。非常に滑らかでクリアな写りのフィルムだ。少し黄色く被るのが特徴的だが、不思議なことに雪や雲などの白いものは真っ白に写ってくれる。

今回はそんなPORTRA400を私の愛機Nikon-NewFM2に詰めて白銀の志賀高原に行ってきた。

大阪に住んでいるので夜通しで高速道路を駆け抜けて日が昇る頃に志賀高原に到着。今回は焼額山プリンスホテルの西館に宿泊した。今回の旅では貴重な青空になることは分かっていたので早速カメラにフィルムを詰めた。

そこから荷物を預けたりしてからリフト券を買ってスキー場へ出かけたのだが、雨が降り始めた。カメラは出せないのでひとまずロッカーへ。

スキーから戻ったらチェックインを済ませ部屋へ。シャワーを済ませ食事の会場へ向かう。

欲の皮が突っ張っているので、ビュッフェではバカほどさらに盛り付けてしまう。


Kodakのフィルムでやってみたかったこと。食事とかのなんともない光景を撮ること。富士フイルムに比べてマゼンタやイエローが強いのでご飯が非常に美味しそうだ。

アンダーな部分も色かぶりやノイズも控えめでありつつフィルムらしさも兼ね備えている。


翌朝。夕食と同じ会場に朝食を食べに行く。結局朝食もいっぱい取ってしまった。



天気はやはり悪く、2日目も雨。少しだけ外に出てホテルを撮ってみた。その後ウエアを着てゲレンデに出たのだが、雨が止まず写真は撮れず。一瞬だけ青空が出たものの期待していなかったので部屋にカメラを置いてきてしまった。やはりカメラはいつも持たないといけないようだ。

部屋に帰ってきて時間があったのでフィルムの箱を撮ってみた。うん、Kodak。非常にKodak。

そして今日はホテルの外にある中華料理屋へ。一度寒風にあたり、外に食べに行くのが非常に良い。宿から出て外湯とか外のご飯を食べに行くというのが旅を感じさせる。歩いて行けるところにあると言うことは何もない。

美味しい中華料理を堪能して部屋に戻った。スマホをいじったり洗濯物を干したりしていたら夜も更けていった。



3日目朝。やはりご飯を取りすぎる。極めつけに茶碗を2つ。おかわりが面倒なので2つ持ってきた。


この日は学習してカメラを持ち出した。滑っている間はロッカーに避難させ、宿への帰り道で撮影することにした。雨が降ったり雪が降ったりすると高確率で雲海になるのだが、今回も発生していた。スキーをしていると雲海も見慣れたものである。


夜はホテルで食べた。ビュッフェはメインディッシュを選べる形式で、これまでは一気に取ってたのだが、今回からはメインディッシュとご飯、スープ、サラダだけ先に取るようにした。これがなくなったらあたかも今から食べ始めるかのように料理を取りに行く。

この作戦は大成功で腹が減った状態でメインディッシュを堪能できるだけでなく、ご飯がカピカピになることもない。一方でダメだったところは料理を取りに行くときには既に食べているのに、今から食べ始めるのと変わらないボリュームの料理を取ってしまうことだ。結局動けないほど食べてしまった。

残すのは大っ嫌いなのでちゃんと完食してレストランを後にする。そのままでは苦しいので少し散歩した。ラウンジの前を通ると、テーブルにはキャンドルが置かれており、奥にカウンターが見えた。レストランに行くときもカメラは持っているのですかさず構える。

すると、中にいた人(客)が出てきた。何か文句を言われるのかと思いきや、「フィルムカメラじゃないですか!」と声をかけられた。どうやらその方もFM2を持っておられるようで少しの間カメラ談義を楽しんだ。フィルムカメラを持ち歩いている人も少ないので、見かけるだけで嬉しくコミュニケーションのツールにもなる。FM2のおかげで立ち話になったことは以前にもあり、これもフィルムカメラの良いところなんじゃないかなと思う。


翌朝。この3日間ずっと雨だったのが4日目にして漸く雪に変わった。しっかりと気温は下がって結晶の形がはっきりした乾雪になった。リフト券も焼額山だけではなく志賀高原の全てのリフトに乗れる全山共通券にした。この券で隣の奥志賀高原へ。

焼額山のゴンドラで一度標高を稼ぐ。ゴンドラを降りるとしっかりとピステンのかかったポテチ柄のバーン。

ここからゲレンデを横断して奥志賀高原への連絡コースへ。20分ほど滑って奥志賀高原のゴンドラに到着。カメラにくっついた雪はカチコチに氷っていた。

午前中のきれいなうちはスピードに乗って滑りたいのでカメラは一度ロッカーへ。バーンは氷っているものの、ザラメ雪よりは遥かに良い。板も今回は型落ちではあるもののフラッグシップモデルだったのでしっかり踏めば良く走って気持ちがいい。

少し滑って疲れたのでカメラを預けたレストランへ。しっかり空気が乾いているのでカメラも完全に乾いていた。まだ11時ではあるが軽食を取る。

席から外を望む。写真屋のスキャンでも補正は何もしておらず私も触っていないのでこれがスキャンしたまんまの状態。さすがにここまでの明暗差があるとアンダー部分が緑に被ってしまう。少しの補正は致し方なしといったところだろうか。

さて、軽食で頼んだのは明太フランスと牛乳、ピザパンと紅茶。明太フランスはまずい訳がなく、ピザパンもピザ生地でできているので満足感は抜群だ。食べ終わったら紅茶を飲んでまったりした。

さすがはPORTRA。しっかりと適正露出で撮ってやればパンの質感も伝わってくるほど良く写る。

徐々にレストランが混み始めてきたので席を譲ることにした。


これでPORTRA400の36枚は撮りきった。前からPORTRAを使うことにしていたのだが、選択は間違っておらず非常に満足のいく撮影だった。風景はもちろんであるが、何よりも料理が非常に美味しそうである。食器の白はしっかり白く、それでいて料理の色ははっきりと写し取れた。

このPORTRAの後には富士フイルムのX-TRA400を詰めたのでその話は次回に。志賀高原のPORTRA編はここまで。今週も皆様にとって良き週末となりますように。


・・・過去の記事・・・
【初めてのカメラ】Nikon Fシステム、1番コスパいい説。


【レンズ作例】白黒フィルムで135mm望遠スナップ


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