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バンダイとプレイボーイとのコラボ(珍品)3号 追加情報発生!(1)

突然ですが、バンダイとプレイボーイとの珍品コラボ商品「ソリティア」について、重大な追加情報を書きます。

ゲームの世界 知と遊びの博物館 
1978年12月20日 日本ブリタニカ
フレデリック V グランフェルド編纂
清水哲夫 訳

原書:
Games of the World   
Ballantine books, New York, September 1977.
Frederic V. Grunfeld 
ISBN  0-345-25531-3

「私はボードゲームマニアだよ」と自称する方々は、この本そのものを読んだか、あるいはこの本を参考文献として、一部を引用して記事化しているボドゲ関連の文章だか、どちらかをお読みになったはず?ではないかなぁ、と思うのです。たぶんですけど。 

この本のことを全くご存じなかった!なんて場合は、今すぐにでも、お住まい近くの図書館に問い合わせ検索をかけることをお勧めします!
すごく、地球規模での「ボドゲ歴史の勉強」になります。内容が濃密で、おなか一杯になる本です。

この本の82ページから、「キツネとガチョウ」「ウシカモシカ」「玉入れゲーム」「突撃ゲーム」「ひとりぼっち(ソリティア)」の順番に、次々と該当するゲームが紹介されていることが、調査の結果分かりました。

そうです!「バンダイ&プレイボーイ」さん達ったら、お茶目なことに、コノ本に紹介されたルールをそのまま引っ張ってきただけでなく、書籍に書かれている順番通りにルールを並べて商品に添付したのだ、と、判明したのです。

わーい!!嬉しい!!

*こんな興味深い事実を発見できたことは、ラジくまるにとって至上の喜びです。しかし、その一方で「新発見かもしれないけど、それが、人類史上何の役に立つの?」とか、「で、その新発見によって、いくら儲かるの?」とか言われると、グウの音も出ません。

ぐうの音も出ないけれど、重ねての、さらなる新発見もありましたよ。

***

「ウシカモシカ」の原本英文と、日本語翻訳版の文章との間にわずかな違いがありました。これは、紙面の面積の都合で、日本語版では泣く泣く(一部を)カットしたという事情だったかもしれないし、あるいは翻訳者がボードゲームに詳しくなかったせいで原書の文意が把握できず、翻訳不能のため略したかもしれないのです。
まあ、真相は闇の中ですけれども。

ということで前回記事で紹介したルールの全部について、原文英語(1977版)」を並行読破しながら引用し、日本語ルールの書き直しを試みます。
アメリカ "Ballantine Book" 社の原書の雰囲気を、ご一緒に味わいましょう!

バンダイ・プレイボーイ盤

Fox and Geese キツネとガチョウ   2 players
勝利条件:
キツネは、ガチョウを12羽殺したら勝利。ガチョウは、キツネが動けないように閉じ込めたら勝利。
準備:
初期配置は図の通り。

左:だいたい1600年より以前
右:だいたい1600年より以後

遊び方:
先手はキツネ。
キツネの基本の動作は、8方向に一歩、空いているマスに向かって動ける。
キツネに限っては、基本動作を選ばずに、ガチョウ1個を「ジャンプ」する動きを選んでも良い。
連続ジャンプは許可。しかも、ジャンプは強制ではないので、任意の回数で連続ジャンプをやめてもいい。
*ジャンプされたガチョウは殺されたことになり、取り除く。

ガチョウの基本動作は、任意の5方向に一歩、空いているマスに向かって動く。
図で説明すると、左上、上、右上の3方向に進むのは禁止。動いてよいのは、左・右・左下・下・右下の5方向への1歩のみ。

なお1600年以後、つまり右図のようにガチョウを17羽配置した時は、ガチョウは「ナナメ動き禁止」にするのが正式ルールです!

続きは、また明日です。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。